馬鹿を相手にするのが仕事の基本
新社会人の皆さん、就職おめでとうございます。
折角なので今回は新社会人の皆さんに向けたメッセージです。(じゃあ深夜に投稿するな)
皆さんの大半はこれから40年近く、最初の会社なり、次の会社なり、
どこかのコミュニティに属して働くことになります。
嫌ですよね?
さっさと金を稼いでFIREしたいですよね?
小説家として爆売れして印税生活送りたいですよね?
そんな事を夢見ている貴方に、会社を辞めて割と悠々自適に過ごしている私からアドバイス。
『売上を伸ばすコツは馬鹿をターゲットにすること』です。
馬鹿なクレーマーは相手にするな、なんてたまに言いますよね?
でも馬鹿なクレーマーが出て来るということは、それだけ顧客に馬鹿が多いってことなんです。
物わかりのいい賢い人間なんてのは一握りですから、売上を伸ばすためには、
成果を出すためには、大多数の馬鹿な人間をターゲットにする必要があるのです。
変なクレーマーのリスクを背負ってでもね。
中でもターゲットとして最高なのは、『自分を優秀だと思っている馬鹿』です。
これはなろう小説で言えば追放系がとてもわかりやすい。
『自分は本当は優秀なのに周りが馬鹿なせいで冷遇されている、俺がいなくなったら会社が回らなくなる』
社会にはこういうどうしようもない、謙虚さの欠片も無い人間が結構いるのです。
そんな人間がたくさんいるからこそ、追放系に共感をするからこそ、追放系はここまで流行ったのでしょう。
もっといえば大半の小説の主人公は周囲より精神年齢が高かったりしますよね。
周囲が慌ててるのに一人だけ落ち着いてたり、
周囲がヒロインの外見を評価してる中自分は内面を評価してたり、
そもそも世間に対して斜に構えていたり、
それ自体が『自分は周囲より大人なんだ』と思っている人間に刺さるんですよ。
『賢い人間は〇〇を使っている!』なんて宣伝すれば、
本当に賢い人間はただの宣伝文句だと理解できても、
自分を賢いと思っている馬鹿は自分に相応しいとそれを買う。
『あなたは社会に搾取されている!』と煽れば、
自分を賢いと思っている、社会に搾取されていると思っている馬鹿はそれに同調し、
変な宗教や政治家にハマる。
もしも貴方が商品開発とかの仕事をするのなら、
こういった自分を賢いと思っている馬鹿に刺さる商品を考えるべきです。
もしも貴方の同僚に自分を賢いと思っている馬鹿がいるのなら、
その人を煽って煽ててうまく使いましょう。
そうすれば出世しますよ。
私ですか?
私はプライドが非常に高いので、
馬鹿と一緒に仕事をすることも、
馬鹿をターゲットにして金を稼ぐ(言い換えれば馬鹿に食わせて貰ってるようなものです)ことも、
耐えられなかったんですよね。
だからそんな馬鹿を相手にする仕事なんてしてません。
馬鹿の中に入っていれば、段々染まってしまうのです。
『これが流行りのジャンルだから』と特に好きでも無い転生だの追放だのを読み耽り、
小説家になるためにそのジャンルを書き続けていれば、自分の性格も変わるのです。
頑固な私からしたら、周りの人間が無意識に変わっていくのを見て来た私からしたら、
そんなの絶対に嫌なんですよ。
まぁ、自分が本当に賢い人間なのか、賢いと思っている馬鹿なのか、なんてのが
簡単にわかれば苦労はしないんですけどね。
私は腐ってもIQ135くらいあって能力的な意味ではぶっちぎっていましたが、
他者とのコミュニケーションを疎かにしがちな現状が賢い選択とも言えないでしょうし。