その巨乳美少女本当に必要ですか?
いわゆる男のオタクがだったりが好むような作品に無くてはならない存在、
それはおっぱいの大きな美少女だ。
現実では不自然でも漫画なら自然なくらいにそれは浸透している。
女性向けの漫画であってもヒーローは大抵イケメンであり高身長だが、
180㎝くらいある高校生がいたとしてもそれはまだ現実的だ。
しかしこれが男性向けとなるとアピールポイントが胸の大きさになり、
バトルやファンタジー物なら痴女みたいな恰好をすることもしばしばある。
作品のテーマが最初からエロコメだったり日常系だったりと、美少女を見て楽しむものなら問題はない。
ToLoveるやごちうさにストーリーを期待している人間はいないだろう。
ただストーリー重視の作品でそれをやってしまうと、少々問題が発生する。
巨乳美少女に頼るような作品のストーリーは得てしてしょうもない。
自然と作品の展開がそういったキャラがやたら活躍するような流れになったり、
本来なら不要なそういったキャラが入浴するシーンでかさ増しされてしまったり、
主人公がそういうキャラからモテるような流れになったりしてしまうのだ。
男のオタクはそういう作品を見て『深い』と言うが、
オタクじゃない、美少女に誤魔化されない人からすればそれは『薄っぺらい』だ。
この差がオタクの社会への順応を阻害するといっても過言では無い。
オタクとは言えないレベルの人であっても若いうちなら見た目重視なので美少女に興奮はすれど、
年をとるにつれて内面も重視するようになったりする。
まさしく私もその一人であり、オタクが絶賛するような巨乳美少女わんさかの深夜アニメよりも、
実写ドラマになるような、実在の人間で再現可能なレベルの現実的な造形のキャラが出て来る
作品のストーリーの方がまともだと感じてしまう。
とはいえそういう男のオタクを相手にする漫画だったりラノベだったりは商売だから、
売上のためには巨乳美少女を出さざるを得ない部分もある。
『テコ入れのために新しく巨乳の美少女を出しましょう』
『自然な感じでキャラの胸の大きさを増やしましょう』
漫画家だったりラノベ作家だったりも、最初から巨乳美少女をたくさん出したい人ばかりではないはずだ。
デビューするために出版社のチェックを受けたり、連載を継続させるために方針について考えた結果、
ストーリーで勝負している作品だとしても、巨乳美少女を作ったり、
エ〇同人のような展開をサポートするような話を作らざるを得ないのだ。
私だって仮に今後自分の作品がコミカライズするとなれば、
特に胸についての描写が無いどころか貧乳として描いていたヒロインが
C~Dくらいで描かれても別に構わない。
でもそれは商業デビューしてから考えることであり、
素人のうちから考える必要は無いと思っている。
だから漫画家志望でもラノベ作家志望でも、ストーリーを重視している人なら
素人のうちからあまり巨乳美少女に頼らないで欲しい。
『本当に作りたいもの』が作れるのは素人の間だけなのだから。
商業デビューできる実力を持っている人が、その貴重な時間を無駄にするべきではない。




