表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/57

リアリティーと主張の説得力とオタクの名言

私の作品は基本的に現実世界が舞台だ。

特に最近は特殊能力やらがわんさか出てくることもないし、

クラスの男子の注目を集めるような美少女もあまり出なくなった。



理由は単純で、リアリティーを大事にしているからだ。

(作者の実体験だったりが使えるというのもある)

実際にリアリティーがあるかどうかはさておき、

可能な限り追求したいからこそファンタジー要素や美少女設定を切り捨てたのだ。

社会に出て現実世界で色々やるうちにその考えは強くなった。



では何故リアリティーを大事にしているかと言えば、

作品としてのテーマだとかメッセージ性だとかに説得力を持たせるためだ。



大体の、特にシリアスな要素がそれなりにある作品にはテーマがあるし、

作品を通じてそれを主張していく。展開を駆使して主人公にそれを証明させる。

主人公に作者の主張を代弁させる、それが悪いことだとは思わない。



ただしその過程でファンタジー要素とかが入ってしまうと、説得力が減ってしまう。

死んでも能力でやり直して、最終的に目的を達成して、

『どんなに辛くても諦めないことが大事なんだ!』

なんて言われても、『いや一回死んだら普通は終わりだし』と思ってしまうし、

主張のために無理矢理都合のいい展開を作っているように見えてしまう。



ファンタジーを否定するわけではない。

ギャグだったりコメディだったり日常系だったりは自分もファンタジーを楽しんでいる。

ただし上記のような作品は頭を空っぽにして楽しみ、現実とは区別して楽しむものだ。

しかしシリアスなジャンルのテーマだったりメッセージ性だったり主張だったりは、

基本的に現実世界に向けられたものだ。

だから可能な限り現実で表現をして欲しい、という願いがあるのだ。



というのもフィクションに影響されるオタクが一定数いるからだ。

たまにいるだろう、漫画だったりアニメだったりに出てくるセリフやらを、

『名言』『真理』『正論』だと持ち上げる人が。



どんなにそれっぽくても所詮はフィクション。

今風に言えばエビデンスがある訳でも無い。

それをファンタジー要素を使って主役に活躍させて主張をさせて、

オタクがそれに感化される。



それは非常に危険だ。

漫画アニメゲームという狭い世界で生きて、そこで人生の教訓を得てしまった、

そんなオタク達がどうなったか……この10年くらいで悲しいくらいに末路を見てきた。



例えフィクションでありエビデンスが無くとも、

ファンタジーな要素や都合のいい展開を可能な限り減らして実現できる主張ならば、

現実に持ち込める……感化されたオタクを不幸にしない……私はそう信じているのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ