流行りを醒めた目で見て拘りを持って年収2500万になった話
なろうの作家気取りとしては流行も理解できない、
世間のニーズに合わせようともしない、
他人と感想返しをしたりして一緒に盛り上げようともしない、
プライドだけは一丁前のいわば底辺であるが、
現実社会でも底辺な訳では無い。
少し引かれるとは思うが、タイトルの通り今年の年収は2500万だ。
会社員になり数年やりながら小説をたまに書いてきたが、
小説以外にも色々自由な時間が欲しかったのでお金を稼ぐ手段を見つけてサラリーマンを辞めた。
勿論ずっとその収入が続くとは思っていない。数年が限界だと思っているが、
『数年限定だが収入数倍になって会社に縛られない自由な時間がたくさんある生活』
を手に入れるチャンスがあれば、飛びつく人もいるだろう。私は飛びついた。
突然脱サラして経営者になったわけでもなくそんな収入を得ていれば、
普通の人からすれば何か悪いことしているんじゃないの? と思うだろう。
良いことはしていない。会社員時代は高い技術力で社会に貢献をしていたし、
収入が高くなくとも自分の仕事内容を誇りをもって周囲に言うこともできたが、
今は人に自信満々に言うことはできない。
確かなことはそこら辺の人間には真似できないということだ。
何故自分がそこに辿り着いたのか?
そこには自分のスタンスが大きく関わっていると考える。
基本的に『流行』については常に醒めた目で見てきた。
マスメディアが無理矢理作り出した幻想、新鮮だからこそ一時的に面白いと感じる心理、
社会情勢によって変わる需要、中身の人気では無くキャラの人気による流行……
単に流行といってもその背景は様々だ。
30年も生きていれば突然ブームが去っていき、後の時代の人に酷評される現象も何度も見てきた。
学生時代はオタクだったため、オタクがいかに簡単に影響されるかも知っていた。
『本当に面白いから人気になった』ものは我々が思っているよりずっと少ないのだ。
流行りの作品を見ることも、
流行りの作品を作ろうとすることも忌避してきた。
(完全に見ない訳では無い。ブームが落ち着いてから先入観を無くし見ることはある)
それは流行……需要と供給を冷静に見ていることの裏返しになる。
そういったスタンスで、需要と供給について日常的に、無意識レベルに分析しながら生きていけば、
『お金を稼ぎやすくライバルが少ない』、いわばコスパの良い稼ぎ方を見つけることができる。
後の話でも述べるが私は闘争心が少ない。
だから努力してライバルに勝つより、ライバルを作らないことで全体では勝つ生き方を選ぶ。
勿論コスパの良い稼ぎ方を見つけたところで適正が無ければそれを実現することはできない。
しかし私は流行をさほど気にせずに自分の理想を追求してきた人間だから、
自分の性格も能力も熟知していた。自分ならできるという確信があったからこそ参入し、
当分はこれ一本でやっていけると確信して会社員を辞めたのだ。
それも全ては自分の理想の実現のため。
学生時代に比べるとブランクが空いてしまったので当分は昔のようなペースでは書けないが、
小説だってもっと書きたい。ネタだってまだまだある。
やりたいことをやるためなら、世間体なんてどうでもいい。
家族が親戚に自慢するようなエリート会社員からよくわからんことしてお金稼いでる人になってもいい。
強すぎる拘りが、普通の人にはなかなかできない決断を即決させたのだ。
自分の適性を全力で活かしてお金と時間に余裕を持たせ、
その余裕で創作活動に勤しむ。
余裕があるからこそ、人気の出る作品だとか売れる作品だとかそういうのを考えずに、
自分の頭の中を形にできる。
非常に現実的で賢い生き方だと思いませんか?
とはいえ選択が正解だったかどうかがわかるのは大分先の話だ。
数年持たず来年にはすっかり稼げなくなって、必死で就活して会社員に戻っているかもしれないし、
会社員に戻ることもできずに悲惨な状態になっているかもしれない。
今後そんな活動報告を見かけたら、笑ってくれよな。