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プロローグ
久々に
現代の日本に魔術と呼ばれる物はあまり知られていない。
「やれやれ、魔術が使えてもやはり時代が時代だからあまりいい評判はないな」
そう言って片手に分厚い書物を持つ黒髪に後ろ髪を結んでいる20代後半の男性が居た。
「先生!」
後ろから小さな女の子が男性に駆け寄った。
「ああ、隼瀬あおいどうかしたか?」
男性はそう言ってあおいに聞いた。
「あの、お客さんが来てますよ!」
そうあおいは男性に言った。
「そうか、すまないな」
男性は片手に持っていた書物を本棚に戻した。
彼は黒いスーツを着て歩き始めた。
1歩づつ。
何気ない道を歩きながら。
猟犬と恐れられた彼・戸田ハロルドは事件を解き続ける。
次回は未定