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【詩集】Shangri-La

さみしさの海の底へ

作者: 野鶴善明


 さみしくなったら

 もっと

 もっと

 ひとりになればいい


 深い

 深い

 さみしさの海へ

 もっと深く

 潜ればいい


 そうして

 冷たい

 さみしさの海の深みで

 だれかを

 あてにすることもなく

 なにかに

 すがりつくこともなく

 ただひとりきりになって

 泳いでみればいい


 ほんとうの

 ひとりぼっちは

 ほんとうに

 怖いものだ

 見放されたと思ってしまう

 心臓がきゅっと締まって

 もう生きていかれないと

 なにもかも捨てたくなる


 だけど

 ほんとうの

 ひとりぼっちに

 なってみなければ

 わからないことがある

 気づかないことがある


 さみしさの海の底で

 かすかな光に気がつく

 さみしさの闇のなかでしか

 見つけられない

 光に気がつく

 あとは

 祈ることを覚えるだけ

 愚かな私には

 祈ることしかないのだと


 さみしくなったら

 もっと

 もっと

 ひとりになればいい

 深い

 深い

 さみしさの海の底へ

 潜っていけばいい


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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後戻って来るの良いですね(; ・`д・´)/
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