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契約ですよ?

8日目は召喚魔法とテイマーのスキルを使う事になった。


ーテイマースキルー

テイマーは、モンスターと相性が良ければテイム出来る。ただし、強いモンスターは戦いに勝たなければ相性が良くてもう拒否される事がある。また、闘わなくても相性によってテイム出来る事もある。

一度契約をすると余程のことがない限り、契約が解除する(される)ことはない。

テイムされたモンスターは、何かしらの目印が必要。

街に入るときは門の所で登録してからでなければ、中には入れない。

テイムされたモンスターは召喚獣の様に異空間に入れる事は出来ない。


まずはテイマーのスキルがあるヒロと私だが、ヒロはもうレンとキリをテイムしているので、私が中心になる。

グリフさんに猫派か犬派か聞かれたので猫って答えてみたら、天虎2頭を出してくれた。レンとキリと同じくらいの大きさで体長が3.5〜4メートルほどある。

体毛はレンとキリが真っ黒なのに真逆で白地に黒の模様だった、白虎である。

私に身体を擦り付けて来た。可愛い。グリフさんが促してきたので、テイマースキルを発動させてみると、テイム出来ていた。

なんてお手軽仕様だ。

グリフさんにお礼を言うと、料理のお礼だそうだ。あんな理科で喜んでくれるならいくらでも作っちゃうよ。

天虎2匹の名前を決める。

男の子と女の子だったので、男の子の真名は琥珀コハクで呼び名はハクに、女の子の真名は紅玉コウギョクで呼び名がコウにした。

ギルドカードを見ると、テイムの欄に天虎という種族名とハク、コウの名前が記載されていた。ヒロに確認してみると、レンとキリも同じように記載されている様だ。


なんとハクとコウは、身体を大きくしたり小さくしたりできるサイズ補修化スキルがあるという。素晴らしい!

小さくなったハクとコウはめちゃくちゃ可愛くって離せないのは、セイくんです。

モッフモフにメロメロになっています。

それを見たレンとキリは、ハクとコウにサイズ補修化のスキルを取るコツを教えてもらっていた。悔しかったのかな?


次は、召喚魔法を持つ私、セイ、ユウの3人だ。


ー召喚魔法ー

召喚魔法はテイマーと違い召喚の魔法陣を使い契約者の魔力を気に入った契約獣が出てくる仕組みだ。

一度契約すると余程のことがない限りどちらかが死ぬまで契約が解除する(される)事はない。

召喚獣は契約後は契約者の異空間に留まり契約者が望まない限り出てこれない。ただし、契約者の命に関わる事があれば勝手に出て来れる場合がある。

召喚獣が異空間から出てる間は契約者の魔力が消費し続ける。ただし、自分から勝手に出てくる場合や、召喚獣が望んだ時は召喚獣の魔力が消費され続ける。

ドラゴンだろうとラットだろうと、契約者の魔力の消費量は皆同じである。



まずは、ユウの召喚から始める。

グリフさんが出現させた魔法陣の前に、ユウを抱っこしながら立つ。


「おいれー。ユウの、おいれ」

訳(おいで、又は来て。ユウのところに、おいで、又は来て)


魔法陣に向かって手をブンブン振って"おいれー"と叫ぶ我が子の可愛さに身悶える。

ユウが可愛すぎてヒロは、鼻血ものじゃないかしら?


魔法陣が、パッと光り輝きはじめる。

目が痛いのでユウの目を手でガードし、私は目を瞑る。

直ぐに光は無くなり、目を開くとそこには体長が優に15メートルを超えた虹色の巨大蛇が1匹、こちらを静かにみていた。


『妾を呼んだのは赤子か。ハイヒューマンか、愛いのう!契約しようでは無いか』


「うー?あい!しゅるよ」


手をパチパチ拍手しながら両手を蛇に伸ばす。


『主人はあまり喋れぬから、親の其方が呪文をとなえてくれぬか?』


「わかった。ユウ、蛇さんの名前はどうする?」


ユウは、私を見上げると私の顔をペチペチ叩くと笑う。

どうやら、私が考えろって事らしい。

その事に気づいた蛇さんが仕方ないと了承してくれた。


『どうやら、主人は其方に考えて欲しいらしいな』


うーん、名前か。難しいなぁ。性別はどちらかしら?聞いたらメスとのこと。

蛇さんをジッと見つめながら名前を考える。

セイがよく見てた恐竜の絵本に出ていた古代蛇のティタノボアの姿に重ねてみてしまう。

確か、ワニを丸呑みしてる絵図だった。

私達全員食べれば、満足出来るかしら?

って、違う違う、名前を考えなければ。

虹の蛇、巨大蛇、巴蛇、うーん。


「真名は虹巴ベニハで、呼び名はトモでどうかな?」


『うむ。良かろう。妾は満足じゃ。ちと、待ってくれ、今人型に変わるでの?………うむ、久々だが人型も悪くないのじゃ、では契約をお願いする』


トモは、待ったをかけるとシュルシュルと小さくなり、着物を纏った黒髪の和風美人に変わる。

ビックリしていると、高レベルの召喚獣は人型になれると教えてくれた。

成る程、便利だな。


「我の娘。真名、小船裕陽は契約のもと、真名、虹巴との契りをなす」


『我は虹巴。契約のもと主、小船裕陽と契りを交わす』


ユウとトモの左手の甲に太陽のマークがあらわれた。契約の証だ。

裕陽の陽は太陽の意味を持たせていたので、契約の証は太陽だったのかな?


『うむ、これで妾は主のものじゃ。精一杯守のでな、宜しくなのむ』


「あい!よーしきゅ」(はい!宜しくね)


さてさて次は、セイの番だ。


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