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なんか報酬が出るみたいです?

キャロルがアケルナー公爵様に呼ばれて、この部屋から出て行ってから30分くらいたった。

おそらく両親の事を伝えられているのかな?

キャロルに言わずに火葬にしちゃったし。


渡す物と者を返し終えたので帰ろうとしたのだが、執事のセバスさんが止めるので私達は今、アケルナー公爵様待ちしてます。

侍女さんが紅茶とフルーツの砂糖漬けを出してくれた。

ユウは紅茶もフルーツの砂糖漬けも食べられないので、牛乳とボーロを与えている。

ちっちゃい指でちゃんとボーロを摘んで口に入れられるの!

はー!!めっさ可愛い!

何でボーロ食べるだけであんなに手がベチャベチャに汚くなるのよ。

牛乳を飲んだ後の白い口髭!

食べたり飲んだりした後、ウマー!って尻上がりの発音で言うの!

もーたまらん!ウチの子可愛い過ぎて辛い!


セイは、あー……ジメジメしてる?感じかな。

ほっといていいよ、面倒だから。

セイの中身は私似なのよ。

だからわかってしまう、ジメジメメソメソしてる時に何を言っても、やっても無駄だと。

自分の中で気持ちや感情を処理するのから時間がかかるのよ。

私もヒロと喧嘩した日や次の日はジメジメメソメソしてますよ!

自分の中で気持ちや感情を処理してから誤りに行ったり話し合いしたりするの。

だから、ほっておくのが1番良いのよ。

決して……決して面倒だからほっといているわけではないのよ。ふふふ。



なんて寛いでいたらアケルナー公爵様が部屋に来ました。

あれ?キャロルは?


「待たせてすまない。しかも私は、オーブ家の皆様に自己紹介すらしていない恥知らずな事をしてしまった」


え⁈したよね?セバスさんが、だけど。

異世界の常識を頭の中で引っ張り出す。

成る程!、貴族や王族は自分から自己紹介するのが正式なんだ。執事や友人、知人に紹介されただけでは自己紹介したとは認められない。

だから、アケルナー公爵の知り合いとはならない訳で、顔見知り程度の扱いらしい。

次いでに、愛称や名前呼びを承諾すると言う事は貴方を信用しますって、事らしい。

信用してるかしてないかは、愛称や名前呼びで分かるわけだ。

因みに、平民や奴隷などはコレに当てはまらない。知人に紹介されても、普通に知り合い程度のお付き合いが成立します。

貴族や王族、平民や奴隷の違いだね。


「ゴホン、私はアケルナー公爵の当主、レオナルド・アケルナーだ、レオかレオンと呼んでくれて構わない」


「え⁈…愛称呼び……えっと、前も言いましたが、オレはヒロ・オーブです。レオ様と呼ばせて頂きます」


「私はユカ・オーブです。宜しく?お願いします」


「俺は、セイ・オーブです。両親共々宜しくお願いします」


「う?ユーよ?よーちく!」(私?ユウだよ?宜しくねー)


「ワシはモギと申しますじゃ。皆にはモギじぃと言われとるの。宜しくのう」


「ワレはロウ、覚えなくていいぞ?」


「妾は、トモじゃ。宜しくなのじゃ」


召喚獣達が自ら自己紹介するとは思わなかったわ。


「うむ。ヒロ殿にユカ殿、セイ殿にユー殿、モギ殿にロウ殿、トモ殿だな?…寧ろ、こちらが宜しく頼む。既に、沢山救われているしな」


アケルナー公爵が私達に、頭を下げてありがとうと言う。

おい!公爵家の当主が気軽に頭下げるなよ!


「レオ様?顔を上げて下さい。困ります」


キャロルとキャロルの両親達を連れてきただけだよ。

ヒロがオロオロしながら、レオ様に頭を上げるように言う。


「すまん、困らすつもりはないのだが…妹も弟も姪も連れてきてくれたのだ、貴族としての私ではなく、伯父や兄として身内の立場としてのお礼だ」


「わかりました。お礼を受け取ります」


「ありがとう…そうだ、キャロルを無事に送り届けてくれた事と妹達を連れてきてくれたのだ、報酬を受け取ってくれないか?」


報酬ねぇ。

まぁ、報酬を渡さなかったら、力量がないって周りから思われちゃうか。

此処は素直に貰った方が良さそうかな?

ヒロにテレパシーで、そう伝える。


「いりません。と、言いたいところですが、貰った方が良いんですよね?」


「そうだな。受け取ってもらった方が、こちらもありがたいな」


いりません。ってヒロが言った時はレオ様は苦笑を漏らした。

欲がないなってポツリと、言っていたけどヒロは睡眠欲以外あまり無いわね。

私は欲の塊よ?物欲、食欲、ヒロ欲は任せて!

子供達は子供特有の欲があるし。

てか、人が生きてる上で欲が無いって人はいないと思うわ。


レオ様が机脇にあったベルを鳴らした。

直ぐ、セバスさんが来た。

セバスさんが何かを言う前にレオ様が口を開いていた。


「セバス、例の物を」


「はい、畏まりました。直ぐにお持ち致します」


セバスさんは一礼するなり、サッと部屋を出て行き直ぐ戻って来た。

元から用意してあったのだろう。

すっごく早かった。

さてさて、なにがあるのかな?






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