表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/41

ダンジョンお疲れ様でした?

ボス部屋の扉を触ると自動ドアのように勝手に開いていく。

1歩入ると直ぐわかってしまう、このボスの強さが。

パニックにならないように、手足が震えないように、深呼吸しつつ前を見据える。

小高い丘がのそりと動いた。

薄暗い奥から動くたびに、ズシン、ズシンと音を立てて此方に向かって来たのは、ベヒモスでもドラゴンでもなかった。

ミノタウロス、10体と一緒に見えたのは巨大な足。

モギじぃがバッファームだと魔物の名前を教えてくれた。

バッファローの顔、体は巨人の様に巨大だ。

全身毛むくじゃらで、二足歩行。

うん、毛長のバッファローが、筋肉をムキムキにして尚且つ、15階建てのビルくらいに巨大化させて二足歩行している感じかな?

鑑定にかけると弾かれるため、バッファームのレベルが高すぎるみたい。

一塊になっていると危ないので散開する。


バッファームは、ドラゴンやベヒモスと並んで厄介で強いらしい。

魔法防御、物理防御が高く、攻撃力も高い。

まずは、支援魔法で皆んなに、魔法防御、物理防御、素早さ、魔法攻撃力、物理攻撃力を上昇をさせる魔法を、バッファームには、物理防御、魔法防御、素早さ、物理攻撃力、魔法攻撃力を低下させる魔法を使う。


バッファームの弱点が分からないから、大概の生き物が苦手な雷魔法を使ってみる。

バリバリッ、ドォン、と凄い音を立てながらバッファームに落ちた。

少しは効いたみたいで、私を標的にロックオンしたもよう。

ギョロリと大きい目で私をとらえ、威圧付きの咆哮を放つ。


うわ、体がビリビリする。

尻もちをつきそうになるが、気合いでおしとどまる。

負けてらるか、私は売られた喧嘩は買うタイプなのだ。

いや…あれ?今回は私が売った側?なのかしら?


私と、モギじぃ、ロウがバッファームと対峙する事でヒロとレン達、ユウとトモはミノタウロスに専念させる。

セイは私の後方で補助を頼む。

ロウはバトルアックスを、モギじぃは斬馬刀の様な大剣を手にしてバッファームに向かって行く。

モギじぃ達は、前衛を担当してくれる。

セイは弓では効かないと思ったのか、魔法に切り替えている。

テレパシーで、セイに火魔法の爆発魔法を顔に叩き込む事を提案する。

大概の生き物は、火も苦手だからね。

直ぐ、セイから了解され、2人一緒にバッファームの頭に向かって魔法を使う。

カッ、ドゴォーンと、コレまた凄い音と共にバッファームの肩から上の部分が爆発した。

流石に2人分の魔法だ先程より効いたみたい。

足元がフラリとぶれ、片膝をついた。

それを見逃すモギじぃとロウではない。

お互いに一気に間合いを詰めると、左右から首を狙い一閃。

ぐらりっと、頭が揺れ落下した。

ポンっと、バッファームと、ミノタウロスが消えると、消えた場所にアイテムがポップした。それで、バッファームを倒した事をしる。


バッファームの所には直径1メートル程の魔石、皮、角、血がポップされた。

ミノタウロスは、10体中6体ポップし、肉の塊が4つ、ツノと魔石が6こ、皮が2枚、あらわれた。

他に部屋の中央付近に宝箱が2箱現れた。

開けてみると1つは金貨と宝石の山が、もう1つには武器や装備入っていた。


バトルアックス1

双剣1

大剣1

刀1

弓1

薙刀1

鉤爪4

籠手1

魔法補助リング1

アイテムボックスリング12

マジックマント8

マジック首輪4


と、随分入っていた。

モギじぃとロウが一閃して直ぐに戦闘が終わったが、モギじぃ、ロウ、トモが居なかったらヤバかったかも?

モギじぃにバッファームのレベルを聞いたら500ぐらいだって。

いや確実に死んでたよね?

かなり格上のボスだって、何で黙ってたの?って聞いたら……。

はい、弱腰になられると困るからだそうです。

いやいや、そういう問題かな?

違うよね⁈

バッファームが高レベルの魔物だったおかげか、私達のレベルが一気に上がり300を超え、330くらいになっていた。

今頃になって手足が震えてきた。

本当に生きてて良かった。


ポップ品も宝箱もインベントリに入れ終わると直ぐ、風景がガラッと変わった。

洞窟風景から草原の風景にササっと変わりました。

そして、目の前に待っていたはグリフさんだ。


「皆様、ダンジョン攻略おめでとうございます。怪我も無いようで安心致しました。レベルも300を超えたようで、良かったです。バッファームはやり過ぎかと思いましたが、モギ様達がいらっしゃいましたので、少し奮発しました」


ニヤリと笑うグリフさんを見て、全て手の上で転がされていた事を知った。

クソゥ、グリフさんには敵わないなぁ。

異世界では、私達ハイヒューマンは狙われやすいって言われたからね。

相手が権力で来るなら力でねじ伏せるか、全力で逃げろって、その為の対策はしましたって事か。

本当にグリフさんには敵いません。

モギじぃ曰く、モギじぃ達が逆立ちしてもグリフさんには勝てないそうです。 

神様に連なる人?だから当たり前か。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ