見張り番くらい出来ますよ?
25日目は、10階のボス部屋からスタートしましたよ。
初のボスはボブゴブリンリーダー、ボブゴブリンアーチャー、ボブゴブリンメイジ、ボブゴブリンナイト、ボブゴブリンヒーラーの5体だった。
サクッとヒーラーを倒したら、後はなし崩し的な感じで、直ぐ倒してしまった。
むしろ、過剰戦力だっよ。
ボブゴブリン5体分の魔石とドロップアイテムが床に散らばる。
ドロップアイテムは、木の棍棒が1本と妊娠薬が2本の3個だ。
必ずしもドロップアイテムが出るわけではないが、レアの妊娠薬が2本も出たので満足である。
妊娠薬は、貴族の結婚式に贈るととても喜ばれる薬でレア中のレアだ。
ボス部屋にある宝箱の中身は、ヒールポーションが3本と短剣が1本入っていた。
弱っちいボスだからこんなものでしょ。
11階から15階迄は、レッドウルフ、ボブゴブリン、ビックビー、マジックスライムが出てきた。
レッドウルフは、体長1〜1、5メートル程の大きさでトリッキーな動きをしてくる厄介な魔物だ。
ビックビーは体長40センチくらいの蜂で倒すと蜂蜜をドロップしてくれる嬉しい魔物でついつい余計に倒してしまった。
マジックスライムは、姿形は普通のスライムだが、魔法を使うのが困った。救いだったのは魔法耐久が高くても物理耐久が弱かったので双剣術と長杖術の餌食になった。
お昼休憩を挟んで、20階まで進んで20階のセーフティエリアで本日の攻略は終了する予定。
16階から20階は、ヒュージスライム、オーク、ビックベアー、コボルトが出てきた。
ヒュージスライムは体長が1メートル位になったスライムだった、魔法で簡単に倒せました。
オークとコボルトは、豚と犬がまんま二足歩行になった姿だった。
オークの筋肉と贅肉の兼ね合いが絶妙で、体を直視するのが苦痛以外の何物でもない。
腹は中年親父の様に出てるくせに、腕や足や背中は筋肉ムキムキで気持ち悪い。
それに股間が丸出しで、ブラブラしてる醜いモノは斬り落としたい(実際に即、切り落としていた)衝動に駆られる。
何でタンクトップっぽい服は着ていて下は身につけないんだ。不思議でならない。
コボルトは俊敏さと槍術が厄介だったが、1番厄介だったのは何故か装備を付けていたっていう点。
コボルト退治に時間がかかってしまった。
ビックベアーは2度しか対面しなかったが、デカいし凶暴だし意外と俊敏だし、魔法が無ければキツい相手であった。
まだ20階なのに、セーフティエリアに着いたのは、昨日より3時間も遅れていた。
このままでは、明日からは、セーフティエリアで寝れないかもしれない。
シャワーを各自浴びてご飯食べて、見張りの順番を決めて早々に寝はじめる。
私の見張り番の順番は、2番目となったので(ジャンケンしました)ユウの添い寝ついでに仮眠することにする。
1番目はセイくんとロウで、2番目は私とコウで、3番目はモギじぃとシロ、4番目はヒロとレンとキリ、5番目はトモとハクになりました。
テイム獣は兎も角、召喚獣は睡眠を必要としていないので、召喚獣だけで見張り番をするって言い張っていたが、いつ何時見張り番をするか分からないので慣れる為にお断りした。
テイム獣としては上位のレン、キリ、ハク、コウも、1〜2日位は睡眠はとらなくとも何ともない為、私達のかわりに見張り番をすると息巻いていましたが、こちらも丁寧にお断りしました。
テイム獣も召喚獣も私達親子を甘やかしすぎじゃない?って、思う。
普段は真面に見えるモギじぃも、時々甘やかし側にまわるので油断ができない。
ユウが寝て、幼児特有の睡眠中のマイナスイオンに癒されながら私もウトウトと仮眠をとっていると、セイに起こされた。
もう2時間経ったようだ。
カフェオレノンシュガーと大きいビーズクッションをインベントリから出し、ビーズクッションにし座りながらカフェオレを飲む。
ビーズクッションの後ろから左側に腹這いになったコウの毛を左手でモフモフする。
暇だ。
眠らない様に編み物でもするか。
インベントリから編み棒と毛糸を出して作業開始。
コウよ、なんかあったら声かけてね。