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契約ですよ?2


セイは、グリフさんに教わりながら召喚の魔法陣をだした。


「俺の使い魔になってくれる魔が居るならば来てくれ」


ちょっと、恥ずかしそうに言うセイ。

うん。第三者からみると厨二の病が、って誤解を生みそう。


ユウの時のように魔法陣から光が溢れる。

目を瞑ってやり過ごす。

光が収まり目を開けると、体長が8メートル、いや、翼を広げたらトモと同じくらいあると思われる、白い鷹に似た鳥が現れた。


『美味しそうな魔力に魅かれて、来てみれば小童ではないか。ふん。まぁ、契約をしてやらなくもない。ハイヒューマンならばワレを楽しませてくれそうだし』


言葉はツンツンしてるが、楽しそうな雰囲気が漂う白鷹。

ツンデレかぁ。

声的に雄だけど、雄のツンデレに需要ってあるのかな?


「えーと、よろしくお願いします。……名前なんだけど、真名は迦楼羅カルラで呼び名はロウでどうなか?」


少し考えたセイは、真名と呼び名を提示する。白鷹は『是』と答えたので契約にはいる。


「我、小船裕星は、契約のもと真名、迦楼羅との契約を交わす」


『我は迦楼羅、契約のもと主、小船裕星と契りを交わす』


セイは左手の甲に、迦楼羅は左の羽に星のマークが浮かび上がる。契約の証がちゃんと出たようで良かった。


『普段は小鳥サイズになるし、自分で魔力を消費するから異空間に戻さないでくれるか?』


「ん?人型にならないの?」


『ワレは人型は余り好きではない。主人を守るにもこの姿が1番楽だ』


「そうなんだ。まぁ、良いよ。ただし、悪いことしたら戻すからね」


余程、異空間にいたくないのか、嬉しそうに頷く。

了承を得たロウは、シュルシュルと雀鷹と同じサイズまで小さくなり、セイの肩に満足げにとまった。


『むむ!ロウ殿だけズルイ。妾も自分で魔力を消費するからずっと主と居たいのう。主よ、お願いするのじゃ』


「いーよ。わー子はメよ。ちーね?」

(いいよ。悪い子だと戻すからね?あと、出来れば小さくなってね?)


『主よ。ありがとうなのじゃ』


トモは、嬉しそうに身体を縮小化し、スルリとユウの手首に巻き付いた。

一見、ブレスレットに見えるね。


次は、いよいよ私の番だ。

なぜだろう、テイムした時よりも緊張してる。相手がまだ見えてないからかな?


魔法を出し魔法陣の前に立った私は、家族を一緒に守ってくれる子来てちょうだいなって、全力で叫びながら召喚獣を呼んだ。

またもや魔法陣が光り輝き、眩しさに目を瞑る。

光がおさまり、目を開ければ其処には、セイくんが鼻血ものの可愛らしい白熊の赤ちゃんに似た獣と、古代生物のストゥペンデミス・ゲオグラフィクス位にデカい亀(だけど、甲羅に丸みがありツノが何本か天に向かって伸びている特徴はストゥペンデミス・ゲオグラフィクスには無い)がきょとん、とお互いがお互いを見つめ合っていた。

ちょっと、契約者は私ですよ?


『随分と愛い奴がおるのぅ。唯のシルバーベアーでは無いのぅ、亜種だろう。……ほっほっほっ、ワシにじゃれついてくるとは誠に愛いのう。さてさて、ワシらを呼んだのは其方じゃな?宜しく頼む』


デカい亀に突撃し頭を擦り付けている白子熊。

可愛いんだけどね?

私が呼んだんだよ?


『きゅ〜』


咎めたら良いのか、放置が良いのか、優しく見守るのが良いのか分からんな。

と、考えこんでいると、白子熊はハッとしたように、私にお辞儀をしはじめた。

やっと、誰に呼ばれたのかわかったご様子で。

申し訳なさそうに、私の足元にじゃれつく。

可愛いぞ苦しゅうない。

もっとやれ!

って、違う!早く名前を決めなければ。


少し悩んで決めた。

亀さんの真名は蓬莱ホウライで、呼び名はモギに、子熊は真名が白夜ビャクヤで、呼び名はシロになった。2人とも喜んでくれたので良かった。


まずは、モギと契約を交わす事にする。


「我、小船裕香子は契約のもと真名、蓬莱と

の契約を交わす」


『我は蓬莱、契約のもと主、小船裕香子と契約を交わす』


私の左手の甲とモギの左前足?ヒレ?に華のマークが浮かび上がった。

うんうん、ちゃんと契約出来て良かった。

続いて子熊ちゃんと契約する。


「我、小船裕香子は契約のもと真名、白夜との契約を交わす」


『がうがう、うきゅー、きゅー!』

(我は白夜、契約のもと主、小船裕香子と契約を交わす)


がうがうと唸っているが、私の頭の中にシロの声?が聞こえた気がした。

シロとも無事に契約が済み、契約の証が私の右手の甲とシロの右手の甲に華のマークが浮き上がった。

無事に契約できて良かった良かった。


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