◆◇設定・小道具・その他◇◆
本編で活用できなかった設定がポロポロ出てきます(^v^;)
ー設定ー
《呼び方》
転生者→《輪廻人》
転移者→《異来人》
……と、呼ばれています。人によっては差別もありますが、歴史上の偉人に多いので概ね受け入れられています。主人公は騒がれたくないので、特に公表していません。必死に隠しているわけでもないですが。
《年齢と就学期間》
魔法学校の新入生は、大半が数え年で10歳。入学式で校長が5年と言っていたのは間違いではなく、数え年15歳で正社員的な就職の解禁(職種によっては幼少より見習いとして働く場合あり)や、保護者や後見人の許可を得れば婚姻などが可能となるため、それに合わせたカリキュラムとなっています。
ちなみに、成人は数え18歳で高等科の課程が3年間。この場合は、エリート扱いで役職候補となる。
《試験番号》
試験の際、不正や採点ミスを防ぐために試験の順番や席順を固定する番号。この時ばかりは どこぞの殿下も隣には座れない。ちなみに名前の順なので、出席番号と同じである。だからアーシャは注射も一番乗り(´;ω;`) ……いや、この世界 注射無いけどね。
《魔法学校の制服》
上は白か淡い色合いのブラウス(シャツ)に、縁に 初等科が銀・高等科が金 の模様を刺繍された黒地(ペットの毛に注意)のベスト、更にベストと同色のブレザーかローブを纏う。夏場などはベストのみの子もいるけれど、裏地に温度を調節する魔法陣などを刺繍されたブレザーやローブを纏う子もいる。
下はグレーの格子柄。女の子のスカートは基本膝丈±5cmくらい。中にフリルやレースの付いたパニエを重ねてもっと長く見える子や短めの子もちらほら……。プリーツが細かめなので、パニエによっては かなりボリュームが出る。ただし、お嬢様ばかりの学校なので、生足は はしたないという理由から全員タイツ必須。
襟元は結構 自由で、立て襟・ネクタイ・リボン・スカーフ、ひらひらレース や ひだひだ襞襟……襞襟は冗談として、それぞれの好みや家計が反映されている。
《学校の姿》
天井が豪華、いくつもの棟に別れている、外の渡り廊下の石柱に巻かれた蔓薔薇、高貴なお子様が待機できる点々と設置された長椅子。実は明確な設定が無く、物語の流れに合わせて少しずつ追加しています。建築や内装に詳しくないくせに、お洒落で豪華を目標(無謀)にしていますので、ちぐはぐにならないように気をつけながら 追加……しようと思ったら、あまり広がらないうちに完結してしまいました(´;ω;`)
《〇〇棟》
学校の敷地内には用途によって様々な建物があります。研究院附属学校なので、もちろん研究棟は幾つも。なにかしらの実験により よく爆破される研究棟が存在するかは不明。
《配食・購買棟》
自腹を切ってでも高級料理しか口にしない階級の人以外の人達の食事を賄い、学業に必要な備品や生活用品を支給されたり購入できるところです。朝夕の食事は各寮の食堂で摂れますが、ランチや時間外の食事・お弁当の依頼などはこちらに出向く必要があります。主人公が故郷へ送る薬の小壺を入れた箱は有料(学生は割安)だけど、原価のほとんどかからない木屑や生活必需品、授業に必要な分の紙やインクなどのちょっとした物は ある程度無料で貰える。
《訓練棟》
グラウンドと併設されている 運動や武術訓練、魔法行使の練習などができる建物。日当たりの良いグラウンド周辺は ちょっとした薬草の宝庫なため、薄紫色の小柄な妖精(?)が現れるようになった。彼女が現れて、ちまちま薬草採取してゆくのを 密かな楽しみにしている者もいる。しかし“ある時期”から、過剰な接触禁止の不文律ができた。
《医務棟》
怪我や病気、研究による寝不足や過労などで体調を崩した人々がお世話になるところ。とある保健師が当番の日は、些細な不調で訪れる者が増える。しかし、よく その保健師のお手伝いをしている妖精を目当てに時折降臨する黒天使の微笑みにより 急に体調が回復して(逃げるように)去ってゆく者もいる。
《属性への適性》
それぞれの属性を神々に与えられて生まれた神霊、それに近しい古い妖精族、純血主義の一部種族とは違い、永い月日により混血の進む人類においては、使える・使えない ではなく、属性に対する親和性の高いことを適性があると言う。高ければ習得や行使が容易で、低ければ習得にも苦労する……という感じ。ただし、創造神の司る 時間属性 だけは、 適性を持つ人が 苦労してやっと使えるかもしれないレベル。
4属性<光と闇<<<空間<<<(選ばれし者だけが越えられる壁)<<<時間
《魔力欠乏》
体に満ちる魔力が足りなくなり、めまいや倦怠感、重ければ気絶や昏睡、最悪は死に至ることもある。魔力の扱いに馴れてきた頃の基礎魔法学で、助っ人の先生を呼んで 複数の大人の監視の下、軽い欠乏症状を体験する。ごく軽い欠乏症状は、食事による魔素の摂取や睡眠による消費の節約をするために 空腹や眠気を感じることも。
《魔素・魔力》
魔素は 空気のように世界に満ちるもの。目に見える物質ではないけれど、物質に干渉して形を変えたり、新たな物質を生み出すことのできるもの。世界の理に沿いながら漂い、世界の理から解き放たれて自由なもの。そして、魔力は世界のあらゆる動植物・物質の中に蓄積され、または濃縮されて留まる魔素のこと。純粋なエネルギーのようであり、複雑な生命力のようであり、あらゆる物質の大元……かもしれない謎物質。
《魔力・魔素の感知》
自らの魔力以外の魔法的な現象に到らない魔力や魔素は、余程 濃密に漂っていなければ 普通の人族が感じ取ることは難しいです。ですが、武術の 達人が空気の流れを感じ取ったり、感覚の鋭い人が 気圧の変化に気づいたりするように、魔法に馴れた人や感覚の鋭い人は 感じ取ることができるようです。殿下も、お母様のお蔭でかなり正確に感じ取ることができます。
ー小道具ー
《主人公のペン》
オーロラのような光沢を放つ、水色のちょっと綺麗な羽ペン。お貴族様はインク瓶不要の魔法具製や、地球のガラスペンに似た クリスタルや輝石を魔法で成形したつけペンを使うが、平民は大体 羽ペンや木ペン。生家の近所に住まう猟師のおじちゃんが、名門魔法学校への入学祝いとして綺麗な鳥の尾羽で丁寧に作ってくれたお気に入り。実は予備が あと3本ある。
《魔法具の瓶》
特殊な魔法加工された瓶。表面に淡く光る魔法陣が描かれている。魔力を通しにくい水晶瓶、劣化を抑える色付き瓶などがあり、普通の瓶と併せて小瓶数本が学習備品として入学時に支給される。追加購入は有料。
物凄く高価だが、薬品の時を止めて魔法陣の効力が続く限り劣化しない瓶も存在する模様。主に、最上級魔法薬に使われる。
《主人公のメモ帳》
前世に趣味としていた豆本づくりを応用して作成したもの。
普通の紙と厚紙(無ければ普通の紙でも可)と綺麗な色柄の紙に、カッターの代わりになる薄刃の刃物と細いヤスリ、定規と洗濯バサミ、それから水溶性の木工用ボンドの代わりとして使える接着剤と筆のようなものがあれば、一応形になります。色付きの紐があれば栞も。
ちなみに。アーシャが使う綺麗な色柄の紙は、主に買い物をした時の包装紙です。庶民だしね(*´∀`)
《可愛いメモ帳》
主人公のメモ帳が手作りだと知った殿下のおねだりによって作製されたもの。希望の通りに落ち着いたベースの色に、金縁の薄ピンk…紫な花が散らされた柄のメモ帳。もちろん殿下の髪(金)と瞳(紫?)の色をイメージして作られたもの。それを見て、うっかり「似合う」と納得の頷きをした目撃者たちは黒天使より(見た者が)凍える笑みを賜った。……でも、愛用はしている。
《プチラスボスな衣装》
とある黒い天使に対して「絶対可愛いから! 似合うから!! 」と、魂の叫びを上げて 天罰を下された愚か者の装備。自ら描いた予想図を、仕立て屋の持つ自身の衣装のデザインとすり替えられていた(仕立て屋は見て見ぬふりをしていた)という、完全なる 身から出た錆 的なもの。
ー動植物ー
《植物の名前》
実際にある薬草や考えた薬草名をググってみたり、薬の成分やら飲み合わせを調べてみたり……。作品全体を通して全ての植物の名前を変えて出そうかと思いましたが、挫折しました。
《コルフルイ》
西洋で傷に塗ったりする 淡い紫の吊り鐘っぽい花を咲かせるコンフリーという薬草が元になった薬草。この作品では、薬効は弱いけど 毒性も弱くて幅広く使える調薬初心者の味方な薬草。
《フィリアリーフ》
愛の葉と呼ばれるこの魔力草は、清んだ水がたっぷりで暖かい光に包まれることで育つ一年草。葉に魔力を多く抱き、毒性のほとんど無い、調薬初心者にも優しい 愛に溢れた薬草。ただし、採取後に何もせずに置いておくとあっという間に魔力が抜けてしまうため、遠い昔に この薬草に名をつけたであろう者の私生活が心配されている。
《シロツメモドキ》
クローバーと呼ばれて有名な、シロツメクサに似た魔力草。小さく地味な見た目のため、四つ葉のクローバーを探すような意気込みで探さないと見つからない。幸い、シロツメクサとは生える場所が違うので 超絶難度の間違い探しみたいな事にはならないのが救い。都市伝説レベルで、四つ葉もあるとか……
《ホウセンインゲン》
幻想植物なら 飛び道具持ちがいないとダメだよね? という理由から生まれた薬草。なお、放課後 辺りにルイン先生監修の下に魔法水薬を作ろうと 採取に出て……
「ひゃわ~?!」
(ちょっとだけ やると思ってたよ!)
「《風よ 護れ!》……アーシャ、大丈夫? ああっ?!痣が!!」
などというエピソードがチラッと作者の頭を過ってみたりした。
《シソカズラ》
地球のシソっぽい葉だけど 蔦植物という、【欠片】独自の薬草。痛みを和らげる効果を持つが、そのまま大量に使うと薬効が強すぎて4~5時間ほど舌や手足が痺れることがある。異来人や輪廻人は間違ってお刺身に敷いたり お肉や魚を巻いて揚げたりしないように。
《妖精》
人類に属する妖精族とは違い、こちらは秘境と呼ばれる場所にある魔素溜まりから時々生まれる魔物の一種。小さな人に蝶々やトンボのような羽を生やした絵本に出てくるアレ。比較的 知能が高く悪戯好きだが、とても臆病なので人前には滅多に姿を見せない。
《キティレオパルド》
豹よりも小さめな体躯に、渦巻く角を額に持った召喚獣。小型ゆえに俊敏で、鋭い爪を持っている。戦いに馴れた大人なら、油断はできないながらも 大きな脅威にはならない。まだ未熟な学生が召喚できるくらいだし……(; ´∀`) でも、戦う術を持たずに襲われる者としては キティ(子猫)という名が付いていてもちっとも可愛くない相手である。
英語とドイツ語を組み合わせるというネーミングセンスにツッコミを入れてはいけない(; ̄人 ̄)お願いします
ーその他ー
《獣車》
獣に牽引させる車両の総称。用途や持ち主の経済力によって獣が替わる。お貴族様には稀少な地竜車や見映えの良い馬車が人気である。商売目的では燃費の良い大蜥蜴や駱駝(っぽいの)や、力の強い大型の獣が好まれる。庶民が個人で所有する場合は 牛車や驢馬車、山羊車(ほぼリヤカー)なんてことも……
《天翔便》
読んで字のごとく、天翔る龍のひr……じゃなくて天を翔る飛竜の定期便。Wの意味で高い。高さを気にしない急ぎの人や裕福な人向け。今のところ 庶民な主人公が乗る予定は無いという無駄な設定。
ー神様ー
《光貴神》
好奇心に溢れた明るい御方。ボコられたのは こいつ です。
《闇姫神》
暗記力に優れた知的な御方。ボコったのは……なんでもありません、ごめんなさい。
《天貴神》
お天気屋の気まぐれな御方。意外と恋には一途な御方。
《地姫神》
稚気に富んだ無邪気な御方。浮気?浮気って悪いことよね?
《風姫神》
風紀を厳粛に守……らない、自由奔放な御方。好きなら好きでいいじゃん♪
《水姫神》
くっ……駄洒落が思い浮かばぬ!(風で既に無理がある) ……コホン。えーと、受容と寛容の御方。気の向くままに、流されるままに。
《火貴神》
触れるものは皆燃やす。 ……な、なんだよ寒いのかよ。チッ、あんま近づきすぎんなよ、燃やすぞ!
《中位・下位神》
物語中では出ませんでしたが、上位神に生み出された数多の神々。中位神は世界を保つために働く上位神の補佐(中間管理職)をしたり、下位神は直接地上に降臨(実務部隊)したりして馬車馬の如く働いています。
《神霊》
3話でちょっぴり出てきた妖精族の大本。神々より 地上や天空に常駐して自然のバランスを保つために生み出された眷属たち。時々降臨する下位神の指示によって(ド天然だらけなのでザックリした指示)、世界の元素的なものの調整をしている雑用係。18話の創世神話 辺りで、こんなことを ぼんやりと考えていました。
でも。【幻想の欠片】が、あんな物語になった“切っ掛け”の設定は秘密です(*´d`)し~