プロローグ
―――曽て世界に救世と殺戮の神が降臨し、世界は滅茶苦茶になったが、1人の英雄が神を倒した。
それから急激に成長を遂げた会社「東方重工」によって世界は復興し、新たに出来た政党「ゼラディウス党」初代党首である東風谷早苗が演説をし、生き甲斐を失った人々の希望となった―――。
―――神の降臨から4000年が経った今、軍事都市ゼラディウスに住む妖精であるサニーミルクは人間にフォーマットを取り込むことで開発した機械人間"インジケーター"を作り出す。
―――それを元に彼女が勤めていたプロメテイア・エレクトロニクス社は大量生産を行う為にプログラム開発を遂行していたが、開発者であるサニーミルクは謎の罪を擦り付けられ、刑務所に送られてしまう。
―――無実潔白な彼女に裁かれたのは………死刑。
そして死刑執行直前、彼女は最後に訪れるべき場所である、刑務所の中の教会にて最期のお祈りをした。
―――終わりだ。
そう思った彼女に問いかけたのは———聖なる告示を伝えるはずであった神父であった。
ここから出してもいい、との条件で出された問いは―――、
―――アルカナ党に行け。
神父に言われた言葉・・・それがこの世界で起きている異変を救う冒険の始まりであった。