第十一話『魔法』
どうも、明日天気になあれです。
兄さんを昔からみているので、壊れたオタク系を書くのが上手いと言われました。まったくうれしくありません。
この物語は、主人公が壊れかけたり、ヒロインが病んでたり、清楚っぽいけど実は腹黒かったり、途中作者でも意味不明なギャグがあったり、主人公の精神がヒロインのせいでヤバくなったりします。
バハムートラグーンのあのかたよりも別の意味でたちが悪いですが、生暖かい目をして待っててくれよ!
さらまんだーより、ずっとはやい!
注意:今回は魔法について細かい説明をするためにつくりだした、話のようで話じゃないものです。説明が嫌いならみないほうがいいかもしれません。
朝、みるとセレミアさんが真横にいた。
飛び起きると、あからさまに舌打ちの音が響きわたり、俺はとりあえず野宿を考えようかと思った。
教室で手で顔を覆い、疲れた…とため息をこぼした。
セレミアさんは何がやりたいんだ、寝首でもかきたいのか。
怖い、怖いぞセレミアさん…
今日は魔法学の授業だ。
それは待ちに待った授業開始、魔法についての基礎知識と、応用知識を手に入れ死亡確率を極端に減らすためのものだ、もう俺の状況でそんなんで死亡確率が減るとは思ってはいないけどね!。
しかし、諦めたりはしないと俺は叫んでおこう、心の中で。平穏な毎日とは貴きものだとなんどこの世界にきて思い知らされたことか。
わかりえることは、この体はハプニングを呼び寄せる力でも持ってるのかもしれない。テレビでハプニング大賞人間部門があれば大賞を受賞しそうな勢いだ。
『今週の、ハプニング人間大賞は♪』
テレビでの音声が一瞬流れたが、首をふる。
ダメだ!これ以上考えるな気が滅入る!
ガラガラと音をたてて先生が入ってくる。
魔法学の専門教師だろう、昨日の先生とは違い、男性だ。
「はじめまして、ウィードと申します、ウィード先生と呼んでください。」
その一言で真面目な先生だとわかり、俺はウィード先生をみる。先生は教科書をだしてください、といわれ、誰もださないでいると、困り始める。
「あ、あれ?どうしてみんなださないのですか?」
「いえ、先生?教科書をもらっていないのですが。」
そういうと、先生は驚き、髪をガシガシと掻いた。
「生徒証をだしてください、そこから教科書を読み込めます。」
アストアリア先生説明してなかったんですか…とウィード先生は、ため息をついて小さく言った、俺は言われたとおりに生徒証をだし、魔法学、と検索をすると、教科書と書かれた部分がでてくる。
それをみて、苦笑いしか浮かんで来なかったが、とりあえず読み込みをすると、空間に文字がでてくる。
「生徒証を右から左に指をつけて動かすと、ページがめくれます。ついでに消すにはちょんっと押すだけで十分です。展開はどこででも可能です。」
そう一息にフィード先生は説明をして、みんなが展開をしたのをみると、コクリと満足そうに頷き、話をはじめた。
「では、続けましょう。今日は魔法学の基礎からはじめましょう。」
そういって、フィード先生が黒板に手を当てると、文字が現れる。
『魔法学基礎』、そう一文が現れ、もう一度フィード先生が黒板に触れると、さらに文字が浮かび上がる。
「魔法、とは8つの属性からなるもので、その理論は細かくは設定されていません、人体の魔力なるもので精霊に干渉し、魔力を食わせる代償として魔法を使わせてもらう。そういったものです。
魔法とは、火、水、地、風、光、闇、時、空の8つがありますが、大抵は自然四大元とよばれる、火、水、地、風を使える方が多いです。」
「自然四大元?」
『自然に接する四つの大元といわれています。魔力なくとも人の手で変えられるもの、というものの4つです。』
俺が疑問をボソリと口にだすと、ルビーがポケットの中から説明してくれた、なるほど。
「というか、4つを使える人ってことは、使えない人もいるのか?」
『はい、事実です。イリス様と私は、偏りはありますが、全属性を使用可能ですが、他の人はそうはいきません。』
「――目立つな」
『目立ちますね。』
よし、隠しておこう!と心の中で決めた。なんて有意義な授業だ。
「過去、全属性使用可能な方がいました。その方はエレメンタルマジシャンとよばれていましたね。代表格はみんなもしっているであろう、伝説上の勇者です。文献でしか残ってはいませんが、剣術も美しく、魔法も天才的、その傍らにいた使い魔も最高峰の力をもっていたとあります。」
「なんつーチートだ。」
『会ってみたいものです。』
そういって、俺は笑った。フィード先生はコホンッと咳をすると、息を吸ってさらに続ける。
「そもそも、現代に光、闇、時、空を扱うものは稀で、時、空の魔法を使えるものは、3つの国の最高峰魔法使い、宮廷魔法遣いの方々しかおりません。」
「(うん、時とか空とか絶対に使わないときめた。)」
「その他学科でもありますが、魔法剣、魔法科学、魔法薬などがありますが。魔法学の派生といってもいいでしょう。途中まで、魔法学の基礎をあちらでも叩き込まれますので、たまに授業をいっしょにするかもしれませんね。といっても、こちらでは魔法のスペシャリストを育成するための学科なので、途中で道は途切れますが。」
そういえば、ミーナさん、ルナさん、アリスさん、ジェイクも学科何なのだろう?と思い後できいてみようと思った。
「では魔法の発動についての基礎説明を始めます。あ、あとついでにいいますが、こちらの学科でも、魔法という観点からみて、魔法剣や魔法薬、魔法科学、魔法歴史も触れますから。ついでに歴史については必要という見方をしています。…では、魔法発動の基礎についての説明です。魔法発動は、魔法を構成することからできあがります。魔法構成はいってしまえば魔方陣を書くということです。」
そういうと、先生は魔法を構成しはじめる。2秒くらいで出来上がったものに触れると、小さな火の玉がでてくる。
「留まれ」
そう一言を告げると、そのまま火の玉はふよふよと浮いている。
「魔法構成というものは、初期の状態だと、指に魔法を集中して書きますが、慣れてくると、魔力を自在に描くことができます。本当に慣れた、それも才能をもった人なら、一塊の魔力から一瞬で魔法を構成する方もいますね。この教室では、審査官の話では2人ほどしかいないそうです。一人は大変優秀だとか。名前は言いませんが、がんばってください。」
そういって黒板にフィード先生は体を向けて、カツンッと黒板に杖を当てた。
黒板に文字が現れる。
それはしっているものだ、魔法の構成の魔法陣の形。
火:正三角形
水:丸
土:正四角形
風:だ円
光:ひし形
闇:長方形
時:二重丸
空:台形
「では魔法陣構成の形ですが、これは精霊の象徴とする図形と言うものです。それを合図にして、その精霊がやってくるものになります。」
そういうと、次は丸を書いて行き、水の塊をだす。
「では、今度は魔法の属性についての説明です。」
そういうと、ふよふよと浮いている、火と水の塊をみる。
「ぶつかれ」
その一言で火と水が合わさり、対消滅をした。
「さて、8属性ですが、自然4大元というものが良い例といえます。…そう、魔法の強弱についてです。火は水に弱く、火は風に強い、水は地に弱く、火に強い、地は風に弱く、水に強い、風は地に強く、火に弱いといったものです。といっても、『強すぎるものに、たとえ属性の優位があっても抵抗すれば、そんなもの関係なく消滅させられます』火は強すぎると、水にぶつかれば、ぶつかる前に水は熱によって蒸発します。風は、強すぎると、逆に火の力を利用して相手に攻撃をできます。水は、強すぎると土をおし流し、地は、強すぎると風など無意味とします。では、光、闇、時、空の属性について説明しますが、これについては特に弱点といえるものがありませんね。あえていうなら、光と闇は対消滅しますし、勝つならば時は空間によって抑え込むか、空間は時と相対し、無理やり力業でねじ伏せるしか対抗手段はありません。これは光と闇とも同じことです。」
「(ポケモンとは違うし、よくある魔法の設定とはちょっと違うような…)なぁなんで土が水によわいんだ?」」
『えっと、水は土の壁で守ると、吸収し、すべてを無効化します。乾いた土などを魔法で使うと、完全に無効化される上に、その土をゴーレムに使うと、逆に固まって強くしてしまうからです』
そういうものなのか…、そういわれればそうかもしれない。
『しかし、さきほど先生が言われたとおりに、つよすぎれば敗北しますね、押し長されますし。土と水はそこのところの力の均衡が微妙なんですよね。』
難しいものなのだな…と思い、先生を見る。
「では――ふむ、もう時間のようですね。」
時計をみると、授業の終了三分前程度だった。
「では次回は、魔法の構成による図形の内部についての説明をしましょう。では起立、礼」
ピシャリ、と先生がドアをしめて少し経つと、鐘がなる。
有意義な時間だったと思った。
たぶんこれで基礎の設定は終了ですね…
というかほとんど終了です。
魔法の構成とか説明されて誰が楽しいのですか。
魔法についての基礎設定は終了、世界観は後々です。
学院編が終了次第、この物語の世界設定とキャラ設定を公開しようかとおもいます。