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3件目 神話共存都市アーカム

次こそ本編に入れるはず。

そんなこんなで地下室の門を通り、ミスカトニック大学に着いた。

旧時代の校舎、という懐古(ステレオ)具合は戸惑うのも無理はないだろう。


「わかりやすく言うと、そうだね。ハエがたかった、ハエまみれのパイ」

「ここの説明にミスカトニック大学主導の2034年のイギリス遠征を忘れちゃダメだろ。神格にも世界で力を合わせれば勝てるという事実によって鎖国が少しずつ解かれ、交流も盛んになり国同士の交流も盛んになり、ミスカトニック大学は1世紀前の南極遠征の汚名を返上できた。これによりルキフグスも自警団から公務員になるきっかけにもなった大きな事件だ、それに」

「はいはい、年上の知識自慢はそこまで。水瀬君はそれのせいで連日連夜残業だろ?近い内に恋人でも作らないと過労で死ぬ気がするよ」

「恋人ができたら休日が増えるのか?できないだろう、だったら止めとくよ、仕事人間なもんだから幸せにもできなさそうだしね」


戸神が少ししょんぼりしたように見えたのと同時に、急に銀崎が毒づいた表情を浮かべ、肘でゲシゲシしてきた。


―――なぜだ、あっ、さては―――


「まあ観光やら話題には事欠かないからさ、今回の案件が終わったらここの夜景でも見に行かないか?展望台から見ると結構感動するぞ」


「は、はい!」


やっぱり、いきなり知らない場所は緊張するだろう。御三家の本家ともなれば責任は重大だろう、少しは気を紛らわすことでも話してやらないとな、気持ち程度でも責任の重みはだいぶマシになるからな。


「君は鈍感なんだか鋭いんだかはっきりした方がいいよ」

溜息と共に言われたがよくわからない発言だ。


「神話共存都市アーカムは元から混沌としてた町だったんだけど、星辰以降に割と被害がましだったこの土地に移民が流れ込み、土地は高騰、からの再開発。きな臭さと辛気臭さと魚臭さの香る古き良き港町インスマスは巻き込まれる形でアーカムと合併。移民なんて可愛いもんだと言わんばかりに半魚人とネズミ人間とそもそも人間じゃない奴が横行闊歩してる。で、この学校は神話生物(それ)に関する情報はもとからほとんど持っていたのを利用して、世界初の神話生物科を設立したわけだ」


パンフレットの都合のいい情報に現実を織り交ぜて話す。


「確か治安はとってもいいって聞いてますけど、とてもそんな風には見えませんね」


ブフッ、思わず吹き出してしまった


「そりゃ、警察はほぼ機能してないからね」


年末年始もかいてます、現代のコマ回しはベイブレード。

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