( ^ω^)賞金1億円クイズの最終問題に挑むようです!
(^ω^ )「さぁ!新番組『クイズ・オパビニア』!いよいよ最終問題です!」
(^ω^ )「正解すれば、賞金1億円(非課税)が挑戦者の手に!!」
( ’A`)「正解できるよう、頑張ります!」
(^ω^ )「応援しています!ちなみに1億円を手に入れたら、何に使うかを教えて頂けますか?」
( ’A`)「DLslteでエッチなゲームを定価で買おうと思います」
(^ω^ )「はい?」
( ’A`)「いつもはセール中とかクーポンで2~30%割引されてるインディーゲームしか買えないんですけど、1億円あったらフルプライスの奴も、何の気兼ねなく買えるんですよ!」
(^ω^ )「エッチなゲームは値段が高ければ良い、という訳でもないと思いますが?」
( ’A`)「それは確かに一理あります。エッチなゲームで重要なのは、自分の癖に刺さるか否かですからね」
( ’A`)「しかし!これまでは財布の事情で手が届かなかった世界に、もしかしたら癖にビビッとくるゲームがあるやもしれない!」
( ’A`)「『もしフルプライスで買ったゲームが微妙だったらどうしよう』……そんな小さな不安で、二の足を踏むこともなくなるんです、1億円あれば!」
(^ω^ )「なるほど。私には心で理解できます……ッ!!」
(^ω^ )「是非、アナタには賞金を持って帰ってもらいたい!!」
( ’A`)「ありがとうございます……ッ!」
(^ω^ )「……それでは、挑戦する前に最終意志確認ッ!!」
(^ω^ )「挑戦しないなら、これまでの賞金1000万円(非課税)が手に入ります」
(^ω^ )「挑戦して、正解すれば、賞金1億円(非課税)!」
(^ω^ )「しかし!もし挑戦して不正解なら賞金は出ません!」
(^ω^ )「これらを踏まえた上で……『最終問題に挑戦しますか?』」
( ’A`)「…………」
(;’A`)「…………」
(;’A`)「………………………………」
( ’A`)「はい……っ!」
(^ω^ )「分かりましたぁ……それではぁ……もう1000万円にはぁ~……戻れませんッ!!」
(;’A`)「っすぅ~~」
(^ω^ )「それでは問題ッ!!」
(^ω^ )「『昨日の私が食べていないモノはどれ?』」
( ’A`)「は?」
(^ω^ )「《A:カツ丼》」
(^ω^ )「《B:チキンカツ定食》」
(^ω^ )「《C:牛 丼》」
(^ω^ )「《D:ビリヤニ》」
( ’A`)「待て待て待て待て」
(^ω^ )「さぁお選び下さい!!」
(;’A`)「いやいや選べない、選べないって!」
(;’A`)「え?知識問題じゃないんですか?」
(^ω^ )「はい。最近はクイズ回答者のレベルも上がってますから、普通に知識問題にすると正解者が続出しちゃうんで」
(^ω^ )「こういう問題になってます」
( ’A`)「いや分かるわけないでしょ!」
(^ω^ )「この4択の中に正解はあるのです。当てずっぽうでも25%の確率で正解できるんですよ?」
(^ω^ )「1億円を獲得できるチャンスとしては……上等ではないですか?」
(;’A`)「……くっ……一理ある!!」
(;’A`)(昨日のコイツが食べていないモノ……ってことは、朝昼晩の三食を当てはめればいいって訳だ)
(;’A`)(カツ丼、チキンカツ定食、牛丼、ビリヤニ……)
(;’A`)(高カロリーの奴ばっかじゃねぇか!!)
(;’A`)「こんのクソデブ野郎……」
(^ω^ )「心の声漏れ出しとる」
( ’A`)「あ、すんません」
( ’A`)「う~ん……カツ丼・チキンカツ定食でカツ系がダブっている」
( ’A`)「さらにカツ丼・牛丼で丼物もダブっている……」
( ’A`)「であれば、両方にダブってるカツ丼を食べていないのが正解か……?」
(^ω^ )「あ、もうずっと心の声は音読するスタイルでいくんだ」
(;’A`)「いや、しかし……しかし……」
(;’A`)「わざわざインド料理店でビリヤニを食うか……?」
(^ω^ )「食うだろ別に」
( ’A`)「いや、だってインド料理店ってランチタイムでしか訪れない場所だろ?」
(^ω^ )「偏見」
( ’A`)「そんでランチタイムにインド料理店に行くってことは、ナンをカレーに浸しに行くってことと同義じゃん?」
(^ω^ )「異議あり」
(^ω^ )「まぁ、自分も基本はカレーをナンで頂いてますけれども」
( ’A`)「は?嘘をつくなよ。お前みたいなデブはチーズナンだろ。チーズナンをバターチキンカレーでいってんだろ」
(^ω^ )「いや待ってくれ。それは違う、それは違うぞ。一つ聞いてくれ」
( ’A`)「なんだ?」
(^ω^ )「チーズナンとバターチキンカレーはどちらも結構甘めなんだ。チーズナンには蜂蜜がかかってる店もあるしな」
(^ω^ )「だからその2つを合わせるとなると、俺としては甘味がちょっとクドい……胃にも結構ガツンと来るしな」
(^ω^ )「だから個人的にインド料理店での定番は、チーズナンにチキンマサラの辛口だ。甘味とスパイスでバランスを取るんだ。バターチキンには普通のナンが丁度いい」
( ’A`)「あ、やっぱりチーズナンは頼むんだ」
(^ω^ )「うむ。これだけは分かってほしい」
( ’A`)「……」
(;’A`)「じゃあビリヤニ食わねぇじゃねぇか!」
(^ω^ )「いや定番ってだけで、ビリヤニもたまに食べるよ。もちろんインディカ米を茹で蒸した奴な」
(^ω^ )「……」
(^ω^#)「ジャポニカ米を蒸したり炒めたりした何かを"ビリヤニ"と呼ぶんじゃねぇ!!」
( ’A`)「いきなりどうした?」
(^ω^ )「積年の鬱憤が……ね?」
(^ω^ )「さて、閑話休題……アナタは3つのオプションを使用できます」
(^ω^ )「①『ハーフ&ハーフ』!4択を2択に減らせる!」
(^ω^ )「②『オンライン』!別室で待機しているアナタの協力者に、30秒間だけテレビ会議で助言を求められる!」
(^ω^ )「③『質問』!1回のみ私に質問できる!ただし、正解・不正解に直結するような質問は無効となり、質問権も失う!」
(^ω^ )「これらの情報から、正解の選択肢を導き出して下さい!」
( ’A`)「いや、この問題に②『オンライン』は無意味でしょ」
(^ω^ )「参考くらいにはなるんじゃない?」
( ’A`)「じゃあ①『ハーフ&ハーフ』で」
(^ω^ )「順接の使い方おかしくない?」
(^ω^ )「……それでは、選択肢を2つに絞ります!」
(^ω^ )「ドゥルルル……」
《A:カツ丼》 《B:チキンカツ定食》
《C:牛 丼》 《D:ビリヤニ》
(^ω^ )「ドゥン!!」
《C:牛 丼》 《D:ビリヤニ》
(;’A`)「1日にカツ2回も食ってんじゃねぇよ!!」
(^ω^;)「いいじゃないスか別に」
(^ω^;)「それにカツ丼は豚肉&卵とじ、チキンカツは鶏肉&タルタルだから、味の方向性がぜんぜん違うし!!」
(;’A`)「くっそぉ……一理ある!!」
(^ω^ )「さっきから一定の理解は示してくれてありがとうね?」
(;’A`)「牛丼とビリヤニの2択……日常的に食べる食べないで言えば、ビリヤニを食べることはそうそう無い……」
(;’A`)「しかし!さっきの会話での熱意!!」
(;’A`)「コイツの中にはビリヤニが日常の一品として、確かに存在している!!」
(;’A`)「逆に、"いつでも食える"牛丼が、ここへ来て怪しくなっている!」
(;’A`)「が!!豚肉、鶏肉、牛肉!牛丼であれば朝昼晩のコントラストとして美しくもある!!」
(^ω^ )「美しいか?」
(;’A`)「……」
( ’A`)「!」
( ’A`)「電流走る──ッ!!」
( ’A`)「そうだ!ビリヤニを提供するインド料理店は、基本的に朝には営業していない……故に選択肢の食事を朝昼晩の3食のどれかで食べたと仮定すれば……」
( ’A`)「③『質問』を使う!『カツ丼とチキンカツ定食はいつ食べた!?』」
(^ω^;)「!!」
( ’A`)「これで、『昼と夜に食べた』と答えれば、不正解の選択肢は"朝食"となる!!朝食に《D:ビリヤニ》は食べられないから……正解は《D:ビリヤニ》だ!」
( ’A`)「『朝と夜に食べた』『昼と夜に食べた』……これはほぼありえない……何故なら、既に『チーズナンとバターチキンカレーの組み合わせは胃への負荷が重い』と言ったから!」
( ’A`)「そんなオッサンの胃を持つ野郎が、朝から揚げ物を食べられるハズがない!!」
(^ω^ )「その全部声に出すヤツどういう推理方法?」
( ’A`)「いっけぇぇぇぇぇッッッッッ!!!」
(^ω^ )「あ、勢いで突き抜ける感じ?」
(^ω^ )「……え~……」
(^ω^ )「カツ丼は昼飯として15時頃、チキンカツ定食は晩、22時くらいかな?に食べました」
( ’A`)「ッ!!!」
( ’A`)「しゃあッ来た!これは朝に牛丼で決まり!」
( ’A`)「食べていないのは……正解は《D:ビリヤニ》だ!!」
(^ω^ )「おっ、すごいですね。もう決まりましたか。オプションも残ってるのに」
( ’A`)「ああ!《D:ビリヤニ》!」
(^ω^ )「ファイナルアンサー?」
( ’A`)「ファイナルアン……」
( ’A`)「しかし、またしても電流走る──ッ!!」
(;’A`)「なんだ……?なにか、妙な胸騒ぎがする……」
(;’A`)「正解は《D:ビリヤニ》……本当に、そうだと言えるか?」
(^ω^ )「胸騒ぎは胸の内に秘めたほうがいいですよ?」
(;’A`)「いや、論理的に考えれば……しかし……だが……でも」
(^ω^ )「こんな問題に論理なんてあるワケねぇだろ」
(;’A`)「…………」
( ’A`)「…………②『オンライン』!」
(^ω^ )「おっと!挑戦者、この土壇場で『オンライン』を選択!」
(^ω^ )「30秒だけですが、テレビ会議で協力者に相談ができます」
(^ω^ )「ちなみに別室に待機している協力者は?」
( ’A`)「友人です」
(^ω^ )「しかし一体、どういう心変わりでしょうか!?」
( ’A`)「このままだったら、俺が間違えたことになるじゃないですか?」
( ’A`)「1億円失ったのも俺のせい」
(^ω^ )「まぁ……はい」
( ’A`)「でも『オンライン』で友人に相談して間違ったら……それって友人が悪いですよね?」
(^ω^ )「お前の責任に決まってんだろカス」
( ’A`)「そっ……かぁ」
(^ω^ )「それでは、『オンライン』……スタートです!!」
~~~~~~~~~~テレビ会議 開始~~~~~~~~~~
(’A` )「あ、繋がってる?」
( ・∀・)「あ、うん。繋がってるよ~」
(’A` )「問題いくぞ?」
( ・∀・)「おっけ」
(’A` )「『昨日の私が食べていないモノはどれ?』」
(;・∀・)「は?」
(’A` )「答えは《C:牛丼》か《D:ビリヤニ》。あ、朝ご飯な。どっちだと思う?」
(;・∀・)「いや、お前いつも朝は寝坊してチョコチップスティック齧ってんじゃん。5本入りの」
(’A`;)「あ、いや、俺じゃねぇよ。『クイズ・オパビニア』の司会の人が食べてないもの」
( ・∀・)「分かるわけねぇじゃん」
(’A` )「そうだよ!俺も分かんねぇよ!でも答えるしかないの!」
( ・∀・)「あ~……」
( ・∀・)「……つーかビリヤニって何?」
(’A` )「は?知らんの?」
( ・∀・)「うん。何料理?」
(’A` )「インドだよ、インド」
( ・∀・)「あ~、インド。言われてみればインドっぽい名前」
(^ω^ )「しゅーーーーりょーーーーーーー!!!」
~~~~~~~~~~テレビ会議 終了~~~~~~~~~~
( ’A`)「…………」
(^ω^ )「…………」
( ’A`)「俺は悪くないよな?」
(^ω^ )「何の時間だったん今の?」
( ’A`)「……」
( ’A`)「ここへ来てまさか再び電流走る──ッ!!」
(^ω^ )「電流トばしてるねぇ。送電線でも踏んでんの?」
( ’A`)「……答えは、《C:牛丼》だ!!」
(^ω^ )「!……変えたんですね?」
( ’A`)「おう。ビリッときてな」
(^ω^ )「何回も感電してましたもんね」
(^ω^ )「もう変えられませんよ?」
( ’A`)「あぁ……ファイナルアンサーだ」
(^ω^ )「…………」
( ’A`)「…………」
(^ω^ )「…………」
( ’A`)「…………」
(^ω^ )「…………理由を聞いても?」
( ’A`)「…………」
( ’A`)「…………時間とアンタの職業だ」
(^ω^ )「時間と私の職業?」
( ’A`)「あぁ、一般人なら、朝食を摂るのは7時くらい……どんなに遅くても9時前だろう」
(^ω^ )「就業前には済ませておくのが社会人でしょうね」
( ’A`)「だがアンタはタレント。日によって、例えば午前中に収録が無ければ、朝食の時間はもっと遅い、10時以降となる可能性がある!」
(^ω^ )「なるほど」
( ’A`)「アンタがカツ丼を食べたのは15時……昼飯にしちゃ遅めの時間だ。故にこの仮説も十分成り立つだろう」
( ’A`)「そして、10時過ぎであれば、一部のインド料理店は開店している!」
(^ω^;)「たしかに……しかし、それは牛丼でも成り立つのでは?」
( ’A`)「それは、"味の方向性"と"食事の順番"だ」
(^ω^ )「"味の方向性"?」
( ’A`)「あぁ。さっき言ったな?『カツ丼とチキンカツの方向性は違う』」
(^ω^ )「え?ああ、言いましたね」
( ’A`)「方向性が違うから……同じカツ系でも連続で食べられた」
( ’A`)「それは裏を返せば、味の方向性が同じであれば連続で食べようとは思わないということ!!」
( ’A`)「そして"牛丼"と"カツ丼"は同じ丼物であると同時に……味の方向性も同じだ!!」
(^ω^ )「結構違くない?」
( ’A`)「どっちも醤油と砂糖とみりんじゃねぇか!!」
( ’A`)「あ、あと玉ねぎも入ってる!一緒だよ一緒!」
( ’A`)「牛丼とカツ丼は等号で結ばれている!!」
(^ω^ )「なんという暴力的論理……ッ!!牛丼とカツ丼が同じであるハズがない……ッ!!」
(^ω^ )「だが帯びているッ!"真実味"……ッ!」
(^ω^ )「それは、決して正しさを保証するものじゃあない……ッ!!」
(^ω^ )「正しさを訴求するもの……ッ!!」
( ’A`)「…………」
(^ω^ )「求めている!!彼の目が、求めている!!」
(^ω^ )「それは1億円を、なんかじゃあない!!」
(^ω^ )「ただ一つの、"真実"を……"正解"を求めているんだ!!」
(^ω^ )「そして、彼が"求める"のならば……ッ!!」
(^ω^ )「私は"与える"……"正解"を……ッ!!」
(^ω^ )「"正解"は……ッ」
(^ω^ )「…………」
( ’A`)「…………」
(^ω^ )「…………」
( ’A`)「…………」
(^ω^ )「《C:牛丼》ッ!!!」
( ’A`)「ッッッッッッッ!」
(^ω^ )「お見事!!全問正解、賞金1億円(非課税)お持ち帰りです!!」
( ’A`)「しゃあっ!!俺の独力ッッ!!!」
(^ω^ )「いやぁ~流石ですね。最後の2択を当てるとは」
( ’A`)「論理的思考ぅ……ってヤツですかね」
( ’A`)「些細な情報を漏らさず、頭の中で推理していく……ま、社会人ならできて当然っていうか?」
(^ω^ )「ぜんぶ口から漏れ出てましたよ」
(^ω^ )「あと推理も、ぜんぶ間違ってました」
( ’A`)「え?」
(^ω^ )「最初の方で言ってた『カツ丼とチキンカツ定食を連続で食べることがない』みたいな推理は普通に外れてましたし……」
(^ω^ )「私、昨日は朝9時から仕事ありました。昼飯が15時になったのは、収録の関係で遅くなっただけ」
( ’A`)「え?じゃあ朝はビリヤニをどこで」
(^ω^ )「自宅で作りました」
(;’A`)「ビ、ビビビビビビリビリビリビリビリヤニを自宅で!?」
(^ω^ )「電流走ってんねぇ」