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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
就任、そして四国最強決定戦

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96話 魔法戦第一回戦

 物理戦が終わり、アキレア王国の王城では、今日お疲れ様パーティーが行われた。


 乾杯の言葉はロウバイ陛下と物理戦勝者のハイライトが言った。


 パーティーでは酒が出されていたので飲もうとしたが、ステナリアに止められた。


 「一杯くらいいいじゃん」と言ったが、「ディアは一杯飲むと止まらない」と言われ、俺はその言葉に撃沈した。


 なので、物理戦が終わった選手たちや国王たちが、楽しそうに酒を飲んでいる中、俺は寂しく水を飲んでいた。


 そして、二日酔いしている人が居る中、俺たち魔法士が出る魔法戦が始まろうとしている。


 控室に選手は全員いないといけないのだが、二日酔いで来れない選手が居るため、昨日よりも人数が少ない。VIPルームにもカランコエ陛下が二日酔いでいないという状態だ。


 控室から闘技場を見ると、昨日と同じで観客席は満席になっている。


 『これより、魔法戦を始める!魔法戦第一回戦に出場する選手は、闘技場へ出て来てくれ』


 魔法戦第一回戦は、スカシユリ王国ディアVSリソウス王国ルナギアなので、俺は闘技場へ出た。


 闘技場に出ると、観客たちは拍手や手を振ってくれている。


 そして、闘技場の真ん中に着いて、試合前の握手をすると、試合の定位置に着いた。


 『両者準備はいいな?・・・では、魔法戦第一回戦、開始!!』

 

 ロウバイ陛下の開始宣言とともに、相手のエルフのルナギアは俺に魔力調節で大きくした『ウォル』を俺に向けて放ってきた。


 この魔法には攻撃性はないので、俺は魔法障壁を張らずに、俺はその上位互換である『ウォルキーン』を魔力調節して、強くしている。


 俺は魔法障壁を使わなかったので、『ウォル』の水を浴びてびしゃびしゃになった。


 戦闘では常に索敵魔法を使うのが常識なので、相手が次に何の魔法を使ってくるのかが分かる。そして、『ウォルキーン』の準備が出来て、標準を合わそうとしている時に、索敵魔法でルナギアが次に使う魔法が分かった。

 

 俺はその魔法が分かると、とっさに魔法障壁を張った。なぜなら・・・


 「『ヒョウズ』」


 ルナギアが放ったきた魔法は『ヒョウズ』


 そして、『ヒョウズ』の魔法で出た吹雪が止むと、俺が魔法障壁で張った範囲以外の、「水があった所」は凍っていた。


 俺は視界が吹雪から晴れると、準備していた『ウォルキーン』を放った。


 そして、俺は凍っていて邪魔な所を『イグナス』で溶かすと、走ってルナギアに近づいた。


 ルナギアは魔法障壁で俺の『ウォルキーン』を防いだが、張った魔法障壁が割れた。


 俺はその割れたのを見て、『ウィルド』をルナギアに向かって放つと、ルナギアは壁まで吹き飛んだ。


 だが、壁にぶつかったルナギアは立ち上がった。壁にぶつかる直前で物理障壁を張ったのを俺は索敵魔法で分かっていたので、さらに近づいた。


 ルナギアは自分自身に『ウィルド』を放つと、俺とは真逆の所に飛んで行った。そして、そこは地面が凍っている。


 ルナギアは着地地点を考えていなかったのか、凍っている所に着地すると、ルナギアはその場で滑って倒れた。


 そこで、観客からは笑いが起こった。


 そして、ルナギアは起き上がると、俺のことをめちゃくちゃ睨んできた。・・・凍らせたのは、あなたですよ?


 俺はルナギアが居る所を向かって走っていると、色んな中級魔法を放たれたが、全てを魔法障壁で防いだ。観客からは歓声が上がった。


 そして、またルナギアの近くに来て『ウィルド』ともう一つ魔法使った。


 ルナギアは俺の魔法を魔法障壁で防ごうとしたが、威力が強くて魔法障壁を張ったまま吹き飛ぶと魔法障壁は消え、壁にぶつかった。


 先程は立ち上がってきたが、今回は立ち上がってこない。


 そして、壁にぶつかったことで出た煙が消えると、ルナギアが気絶していることが分かった。


 観客は先程は防いでいたのに、なぜ今回は防げなかったのだろうと、思っているに違いない。


 俺が『ウィルド』ともう一つ使った魔法は『クリア』


 『クリア』の範囲をルナギアから、ルナギアのほうの壁に設定して、魔法を使えなくした。


 『クリア』の範囲に入ったので魔法障壁は消えて、壁にぶつかりそうで物理障壁を張ろうとしても、そこは『クリア』の範囲内なので、張ることは出来ない。


 ルナギアは係員によって医務室に運ばれて行った。


 『魔法戦第一回戦、勝者はスカシユリ王国ディア!!』


 「「「「「ウォォォォ!!!!」」」」」


 おぉ!観客からの歓声を直で受けるとこんなに気持ちいいのか!


 俺は握手は出来ないので、観客の拍手や歓声を背に気持ち良くなりながら、『イグナス』で凍っている部分を全て溶かして、控室に帰った。


 控室に帰って、俺が昨日からずっと居る定位置に行くと、アルスに話し掛けられた。


 「エルフの恨みは重いわよ?」


 「えっ、あれはルナギアさんが『ヒョウズ』を使ったから、なったんですよ?俺が悪いんですか?」


 「エルフにそんなこと、関係ないの。結果が全てなの」


 そして、アルスは次の試合が始まるまでの休憩時間に、ルナギアの様子を見に医務室へ行った。


 俺、ルナギアさんが意識を覚ましたら、死ぬまで追い回されるのだろうか・・・


 これだったら、後のことも考えて、先に『イグナス』で全てを溶かしておくべきだった…


 

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