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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
就任、そして四国最強決定戦

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92話 物理戦第四~八回戦

 物理戦第四回戦はメアロノロス王国の騎士団長アルベルトとリソウス王国の獣人バヴ。


 バヴは俺のことを凄く意識している獣人。


 ロウバイ陛下のアナウンスにより闘技場へ出て行く二人。


 そして、闘技場の真ん中で握手を交わした二人は、試合の定位置に着いた。


 『両者準備はいいな?・・・では、物理戦第四回戦、開始!!』


 ロウバイ陛下の開始宣言が聞こえると、バヴは一瞬でアルベルトに詰め寄って、木刀ではなく右手がアルベルトのみぞおちに入った。


 それにアルベルトは膝を着いた。そこに、さらに頭を狙っていた右手をアルベルトは掴んだ。


 そして、バヴは掴まれていない左手も頭に向かって放つと、その左手もアルベルトに掴まれた。


 今まで剣しか使っていなかった試合が、今回は武術の試合になるかもしれない。


 お互い手を掴んでいて、攻撃できないので、次は足を使って戦っている。


 蹴りを入れたり、蹴りを防いだりの繰り返しだったが、ついにアルベルトがバヴの手を離すと、アルベルトは落ちている木刀を瞬時に取って、バヴへ構えた。


 「へぇ~、いい速さしてるな。でも、それじゃあ、これからの攻撃は耐えることが出来ないぜぇ!!」


 そう言ったバヴは身体魔法を限界まで掛けると、アルベルトに突進した。


 バヴの突進にアルベルトは木刀を納刀すると、バヴとぶつかるギリギリで抜刀して、バヴの物凄い突進を弾いた。


 弾き返されたバヴは、その弾き返しに少し焦りが出てきたようだ。


 先ほどまで攻撃志向だったバヴが、今は攻撃をする素振りを見せずに、その場でアルベルトの攻撃を持っているように見える。


 どちらも動かない。


 そう思った時、今まで動かなかったバヴがいきなり姿を消した。


 そして、バヴが次に姿を現したのはアルベルトのすぐ横。


 姿を現したバヴは、アルベルトの首を狙って足蹴りをした。


 バヴがいきなり現れたことで、その足蹴りに対応できなかったアルベルトは、バヴの足蹴りが見事にアルベルトの首にクリーンヒットした。


 バヴの足蹴りが首にクリーンヒットしたアルベルトは、そのまま気絶して地面に倒れた。


 ということは・・・


 『物理戦第四回戦!勝者はリソウス王国バヴ!!』


 ロウバイ陛下により勝者が言われると、今までは大きな拍手が送られていたのに、小さな拍手しか送られていない。


 これまでの試合は、正々堂々と戦って勝者が決まっていたので、観客もその試合に心躍らせてもらったから大きな拍手を送っていたが、バヴは完全なる不意打ちでアルベルトに勝った。


 だが、俺はアルベルトも油断していなかったと思うので、この攻撃は不意打ちだったとはいえ、油断していない敵から不意打ち出来たということは凄いことだと思った。


 それを分かっている四国最強決定戦の選手は、勝者のバヴに拍手を控室で送った。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 物理戦第五回戦のアキレア王国ハイライトVS我が国の騎士団長カリュウの戦いは接戦だった。


 そして、その接戦を勝ち抜いたのは・・・我が騎士団長!ではなく、アキレア王国のハイライトだった。


 ハイライトはバヴと同じように武術の使い手で、カリュウも今まで剣同士の戦いが多数だったと思うので、戦い辛かったと思う。


 急所を的確に突いてくる武術の達人ハイライトにカリュウは敗れた。


 そして、次の物理戦第六回戦のアキレア王国ドゥーラVSアキレア王国ゲパルトのアキレア王国対決は、見事騎士団長のゲパルトが勝った。


 流石は、アキレア王国の血を継ぐもの同士の戦いだった。


 ドゥーラはこの四国最強決定戦で唯一の冒険者としての出場。冒険者ランクは一番上から二番目のSランク。


 剣と剣がぶつかる時の音は凄かった。音がする度に観客が盛り上がって、勝者が決まると、これまでの試合の中で一番大きな拍手が送られた。


 試合時間も長かったので、その分も観客たちを楽しませた。


 次の物理戦第七回戦のメアロノロス王国トリヴィトVS前騎士団長のスカシユリ王国ロノルの戦いは・・・メアロノロス王国のトリヴィトが勝った。


 この試合も接戦だったが、やはりロノルは歳ということがあり体力がないので、この試合はロノルの体力負けだ。


 無限体力勝負ならロノルが勝っていただろう。


 だが、トリヴィトもメアロノロス王国の最高の武道家としての力を持っているので、体力負けと言っても、力負けもあるかもしれない。


 そして、最期の物理戦第八回戦のリソウス王国ウヴVS王族指南役のスカシユリ王国マルカの戦いは・・・見事にスカシユリ王国マルカが勝った!


 この試合は、これまでの試合の中で最も早く終わった。


 ウヴも剣を使わない戦い方で、獣人の持ち味である身体能力を充分に使った戦闘だった。


 ウヴも攻撃志向で素早い動きでマルカに勝とうとしていたが、反射神経がいいマルカは索敵魔法でウヴの気配が分かっていたので、近くに来たところを一撃で仕留めた。


 マルカもいい歳なのだがやはり、自分の教え子であるステナリアが勝っているのだから、自分も負けられないという心があったのだろう。


 こうして、物理戦の予選が終わり、次は準々決勝。


 物理戦準々決勝第一回戦はスカシユリ王国ステナリアVSリソウス王国ベルモンド。


 


 

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