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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
就任、そして四国最強決定戦

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87話 三百年ぶりの最先端魔法研究

 『最先端魔法研究フォレフォントエッジ


 過去にこの研究に参加したエルフの研究者は書にこう書き記した。


 『最先端魔法研究フォレフォントエッジは名前の通り魔法研究の最先端。


 だが、ここで間違ってほしくないのがただの最先端魔法研究ではないこと。


 最先端魔法研究なんて大国などでよく耳にするが、それは、私が言っている最先端魔法研究とは意味が違う。


 大国の最先端魔法研究の意味は「魔法を使いやすい物にするための研究」


 私が言っている最先端魔法研究の意味は「失われた魔法の復活や未知なる魔法を開発する研究」


 この研究は魔法の天才と研究の天才がいないと出来ない研究。ただの魔法士と研究者がしたところで、最先端には程遠い。


 しかし、天才だけじゃだめだ。世界一の魔法士と研究者じゃないと、この研究は成り立たない。


 今回、私がこの研究に参加しているのは、私がその最高の研究者の助手だからだ。


 なら、最高の魔法士と最高の研究者は誰?と、思う人が大半だろう。


 今回の最先端魔法研究に参加した最高の魔法士は、人間の「オルター」という水目の超人で、魔力量が498という信じられないであろう量を持っている。


 そして、回復魔法と空間魔法、禁忌魔法以外の魔法ならすべて使える。これなら、最高の魔法士としての資格として十分だろう。


 次に最高の研究者は、我々エルフ族の王にして最高の研究者アルス・ステラ。エルフの中では珍しい超人にして、青目と金目のオッドアイ。エルフの知能に青目が加われば、それはもう世界一の頭脳と言ってもいい物だ。


 この二人が協力して行った最先端魔究法研フォレフォントエッジは正に、私たちが思う『最先端魔法研究フォレフォントエッジ』そのものだった。


 オルターとアルス様の研究会話に私たち助手は混じることが出来なかった。ただただ、会話をまとめたり、準備したりする係になってしまった。


 だが、私たちはそれでもよかった。このような場所にいれるだけでも天にも昇る気持ちだったから。


 この最先端魔法研究フォレフォントエッジは、最高の魔法士と最高の研究者が同じ時代そして、手を取り合える存在じゃないといけない。だから、この研究は滅多に行われない。


 今回の最先端魔法研究フォレフォントエッジは、オルターが亡くなるまでの六十年間続いた。


 これは、今回の『最先端魔法研究フォレフォントエッジ』をまとめた書である』


 この書は計五十八冊ある。


 っていうか、この部分だけでもツッコミどころあり過ぎなんだけど!?


 「・・・失礼かと思いますがアルスさん、ご年齢は?」


 一番気になったことを聴いた。


 俺の質問を聞いたアルスは、笑顔で俺に近づいて来た。・・・でも、何もしない。ただ、見つめ合っているだけ。


 ・・・やっぱり、この質問はダメだったか。俺は第二の質問に切り替えた。


 「オルターって誰なんですか?聞いたことがないんですけど」


 「オルターは過去に存在した人間よ。そして、私を落とした唯一の存在」


 あー、う~ん、え~と・・・


 「そのオルターって人は魔力量が498って本当ですか?なら、歴史上最高の魔力量の258っておかしいんですけど」


 「ふふっ。オルターはひっそり暮らしてたのよ。そこに偶然居合わせた私が最強のファイアドラゴンと話しているオルターを見て、最先端魔法研究に誘ったの。結果は想像以上だったわ」


 ファイアドラゴン・・・ということは、そのオルターという人は竜の都辺りに住んでいたのだろう。


 その後、計六時間となるオルターとの日々雑談をアルスから聞いた俺とニーナはようやく会話に入った。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 「ディア!帰って来たか!!」


 ニーナと最先端魔法研究についての話し合いが終わって、アルスに帰る許可が下りたので、ニーナの前で『空間転移』を使って、四国最強決定戦の説明が行われた多目的室に転移した。


 流石にもう誰もいないと思ったら、少数だが人は居た。しかも、居たのは国王やそれに近い存在の人たち。


 「ディア君!私たちの国の者が失礼ばかりで申し訳なかった!!」


 俺が転移すると、ソリエンス陛下が俺に近づくと、頭を下げ、そう言って謝罪した。


 「顔を上げてください。そのおかげで収穫もありましたから」


 「えっ、収穫?」


 「はい。なので、顔を上げてください」


 ソリエンス陛下は顔を上げると、困惑している顔をしていた。


 俺のこれまでの出来事って話していいのかな?でも、秘密主義のエルフだからな。これまでの出来事は話さないでおこう。


 「ディア、怪我はない?」


 「あぁ、大丈夫だ」


 ステナリアの問いかけに俺はそう返すと、ステナリアは安心したような顔になった。


 「じゃあ、あのバヴに勝ったということですか!?」


 「・・・そうです。何とか勝てました」


 あれを戦ったと言うのかは怪しいところだが、実際戦ったら俺が勝つだろう。


 俺は多目的室に居る人を見ると、ここに居ると思っていた二人がいないことに気付いた。


 「ルニアたちはもう宿に帰ったのか?」


 俺はステナリアにそう聴くと、ステナリアは小さく笑いながら俺に耳元で教えてくれた。


 「ルニアならナノハさんとデートよ」


 「デートゥ!?」


 この言葉。流石に驚かないわけないはいかないだろう。・・・そうか。デートか。


 あのルニアがデート。・・・ようやく春が来たなルニア。


 ルニアはクルミナでは、王族だからか中々話し掛けられなかったし、いつものバカモードのルニアだったから、告白などはされなかっただろう。でも、顔はイケメンなんだよな…


 ルニアは大国メアロノロス王国の次期国王なので、許嫁くらい居ると思っていたけど、ルニアに聞いたらいないと聞いて驚いたのを覚えている。


 ナノハさんはまだ、ルニアのバカモードをあまり見たことがなく、ダンジョンでの真剣モードルニアしをよく見ていた。これが、ナノハさんに好印象を与えたのだろう。


 なら、親友のためにここは協力してあげますか!俺はこういう系には協力的な人間だからな。

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