83話 トーナメント表
「トーナメント表はこうなったわ」
俺たちは皆が集まっている場所に集まると、エルフの女性によって四国最強決定戦の説明が行われた。
四国最強決定戦の説明の司会はロウバイ陛下がやるのかと思ったら、エルフの女性がやるらしい。まぁ、この場で人間が司会なんてやったら、獣人とかドワーフたちは話を聞かないだろうからな。
俺はバレないように獣人とドワーフが居る所に目を向けた。
俺たちはエルフの女性から魔法戦と物理戦のトーナメント表が書いてある紙を貰った。
魔法戦の第一回戦はスカシユリ王国ディアVSリソウス王国ルナギア。
第二回戦はメアロノロス王国ミセラVSメアロノロス王国アナス。
第三回戦はアキレア王国ヴィターVSスカシユリ王国ヘイホン。
第四回戦はリソウス王国マジリカVSアキレア王国キッパー。
第五回戦はリソウス王国アトリウスVSメアロノロス王国ブギー
第六回戦はスカシユリ王国ウェストVSアキレア王国アテナ。
第七回戦はアキレア王国リリアVSスカシユリ王国ノヴェル。
第八回戦はメアロノロス王国ガリオVSリソウス王国アルス。
名前だけじゃどんな人か分からないが、皆強そうだ。・・・俺が先ほどのエルフの女性アルスと戦えるのは決勝戦か。
物理戦の第一回戦はリソウス王国ベトラーVSスカシユリ王国ステナリア
第二回戦はリソウス王国ベルモンドVSメアロノロス王国ディック
第三回戦はアキレア王国ナノハVSメアロノロス王国ロレアス
第四回戦はメアロノロス王国アルベルトVSリソウス王国バヴ
第五回戦はアキレア王国ハトライトVSスカシユリ王国カリュウ
第六回戦はアキレア王国ドゥーラVSアキレア王国ゲパルト
第七回戦はメアロノロス王国トリヴァトVSスカシユリ王国ロノル
第八回戦はリソウス王国ウヴVSスカシユリ王国マルカ
「皆、確認はできたかしら?なら、次は四国最強決定戦の説明に行くわよ」
アルスは四国最強決定戦の説明を始めた。
「試合のルールは、どちらかが負けを認めるか、審判が戦闘が難しいと判断した場合。技や魔法などの制限はありません。皆さん、好きなようにしてください」
アルスの「好きなようにしてください」という言葉にエルフ、獣人の二人、ドワーフたちは小さく笑った。
これは俺たち、舐められてるな~。
「制限がないのなら、人間には負けるわけない」と、思っているのだろう。
俺に拳を止められた獣人は俺の方を見ながら、指をポキポキ鳴らしている。俺も獣人を見ながら、指をポキポキ鳴らす動きをした。
それを見た獣人は顔を赤くして、俺に近づいて来た。
「こら、そこの二人。その喧嘩はここではなく、闘技場でしなさい」
が、アルスの言葉を聞くと、「フンッ」と笑うと、振り返ってもとの場所に帰って行った。
でも、あいつは物理戦、俺は魔法戦。一体何時、闘技場で戦えと言うのだろう。
それは、獣人はともかくアルスは絶対に分かっているはず。
「試合は一週間後。物理戦から行って、物理戦の勝者が決まれば魔法戦を行います。・・・質問がある方は手を挙げてください」
誰も手を挙げない。
「では、四国最強決定戦の説明はこのくらいにして、今から一週間後、また会いましょう」
アルスはそう言うと、俺たちの間を堂々と通って、多目的室から出て行った。そして、アルスの後を着いて行くようにエルフとドワーフ、獣人は出て行った。
だが、最後に出ようとした、俺に拳を止められた獣人は振り返ると俺に目を向けた。そして、人差し指で「来い」と、言っているようなジェスチャーをした。
この誘い、断ったら男が廃る・・・いや、人間が廃る。
「ディア、行くのか?」
「あぁ、少し遊んでくるだけだ」
俺はルニアにそう言うと、同じように多目的室から出た。
・・・・・・
・・・・・・
多目的室から出ると、先ほど出て行ったリソウス王国の選手たちが待っていた。
「アルス様、今からでもいいですか?こいつ、俺たちのこと舐めてますよ!」
「闘技場を壊さない程度の戦闘と、一週間後の戦闘に身体が響かない程度の戦闘ならいいわよ」
アルスの言葉を聞いた獣人は、俺のことを見て笑うと、俺の手を掴んだ。
「来い。人間!」
そう言って、王城から出て闘技場に行こうとする獣人を俺は止めた。
「何だ?ビビってるのか?ははっ!なら、先ほどまでの行為を土下座して謝れば、許してやる」
「いや、そんなことするわけないだろう。何で、歩いて行こうとしてるんだ?」
俺は笑いながらそう言うと、獣人は困惑した顔を見せた。
「へぇ~。あなたは歩きでもなく、馬車でもない、行き方を知っているの?」
「えぇ。竜を呼んで乗せてもらうのもいいんだが、ここは転移で行こうと思う」
「「「「「「「「転移!?」」」」」」」」
おぉ!八人のびっくりする声は大きいな。
俺は『空間転移』で、アキレア闘技場に行くために思い出し始めた。
アキレア闘技場を思い出して、『空間転移』の準備が出来ると、俺は皆に俺の身体に触れるように言った。
皆が俺の身体に触れたことを確認すると、『空間転移』を使った。




