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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
就任、そして四国最強決定戦

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78話 メンバー決め

 四国最強決定戦の話し合いが終わると、俺は『空間転移』でプロテア陛下とスカシユリ王国に帰った。


 アキレア王国は、リソウス王国の二人とシュウリュウに乗って来ていたので、帰りもシュウリュウに乗って帰って行った。


 スカシユリ王国の王宮に『空間転移』で帰った俺たちは早速、四国最強決定戦のメンバーを考える。


 考えるのは、プロテア陛下と俺、無職の父さんとたまたま出会ったステナリアの四人で、四国最強決定戦のメンバーについて考えている。


 まずは、赤目と水目のどちらかを持っている超人に候補を絞る。そこから、さらに魔法戦と物理戦の四名に入る者を決めていく。


 と、ここで事件が起きてしまった。


 候補を絞り終わると、その候補の人数は七人だった。ただ、これは、戦える者の数で、この候補には国王や当主などは入れていないので、本当はもっといる。

 

 だが、最低でも八名が欲しかった。やはり人口の少ないこの国では超人すら少ないのに、そこに赤目と水目に絞ってしまうと、このくらいの人数になってしまう。


 そうなることも頭には入っていたが、まさか本当になるとは・・・


 しかも、この七人では、赤目が五人で水目が二人という数。赤目は一人多くて、水目は二人少ないと。


 こうなると次は、魔法士団の上位の者たちを候補に入れるしかない。そして、赤目は・・・やはり、副騎士団長のスペルタを候補から外すしかないか。


 赤目の候補には、ステナリア、騎士団長カリュウ、前騎士団長ロノル、王族の指南役マルカ、副騎士団長のスペルタの五人。


 この中だったら、戦闘経験で言ったら一番下はステナリアだが、戦闘力で言ったら一番下はスペルタだ。


 カリュウ、ロノル、マルカの実力はスペルタ以上で、ステナリアはスペルタと同じ赤目の持ち主だが、ステナリアは赤目と光目のオッドアイ。


 傷を負ったのなら回復魔法で治すことが出来るし、長期戦になっても回復魔法を使えば、体力を回復することもできる。


 その点を考えて、この候補の中ならスペルタを候補から外すのがいいと思う。


 物理戦の出場者は、ステナリア、カリュウ、ロノル、マルカの四人に決まった。


 このことを皆にも伝えたら、皆も納得してくれたので、物理戦の問題は終わった。


 次は魔法戦の出場者について考える。


 先ほどは、魔法士団の上位の者から順に選ぼうと言ったが、魔法は経験よりも才能が勝つ。


 魔法士団の上位の者には、部下をまとめれたり、信頼されている者が多いが、魔法力は若手に負けている人もいる。


 そこで俺は皆に、残りの二人は水目を持っている人にしましょうと言った。そして、皆は賛成してくれたので、魔法士団に所属している青目の超人を絞った。


 候補はちょうど二人になった。なら、もうこの二人に決まりだな。


 二人の魔力量を見ても、多いというわけではないが、少ないというわけではない。二人とも平均魔力よりも魔力量が多い。これ以上の適任はいないだろう。


 皆もこの二人に賛成してくれた。


 魔法戦の出場者は、魔法師団長ノヴェル、魔法士ウェスト、魔法士ヘイホン、そして王族の秘書兼シュラスト家当主ディア・シュラストの四人に決まった。


 そして、これで四国最強決定戦のメンバーを決め終わったので、父さんとステナリアは自室に帰って行った。


 ・・・一日で決まってしまった。


 いや、メアロノロス王国から帰ってきて三時間で決まってしまった。


 今日は、メアロノロス王国の会議に出るという仕事しか入ってなかったので、今日はもう仕事がない。


 「ディア、今日はもう終わっていいよ」


 「いいんですか?」


 「あぁ。特に用事はないし、ディアには魔法士の特訓でも・・・」


 「では、失礼します!!」


 プロテア陛下の口から何が出るか分かった俺は、走って王の間からそう言って出て行った。


 王の間の扉を閉めると、俺は閉めた王の間の扉にもたれた。ここで、息を整えて魔法の準備に入る。


 思い出すのはクルミナの前。『空間転移』の準備が出来ると、『空間転移』を使ってクルミナの前まで転移した。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 「仕事は大丈夫なのかい?王族の秘書なんだろ?」


 「大丈夫です。プロテア陛下から許可が得ていますので」


 まぁ、逃げたんだけど…


 そんな会話をしながら学園長と歩いた先には・・・


 「じゃあ、今年はよろしく。・・・はぁ、よかったよ。今年からは、この遊びがなくなると思っていたからね」


 学園長の言っている遊びとは、クルミナで開催される夏祭りの屋台の遊びのこと。


 俺と学園長が今居る所は、生徒は入れないようになっている部屋。この中には、怪我をするかもしれない物もたくさんあり、その怪我は大きければ大変なことになる可能性もある。


 なので、この部屋に入れるのは、付与魔法が使える教員と学園長と俺となっている。


 なぜ、付与魔法かと言うと、この部屋の道具は全て、付与魔法によって真価を発揮する物ばかりだからだ。


 例えば、この杖みたいな物は、付与魔法で『イグルス』や『ヒッツ』を付与することでさも、この杖から魔法が出ているように見せることが出来る。しかも、一瞬で。


 これは、動く的に魔法を当てたり、チームを組んで魔法戦をしたりすることが出来る。これを使うことで、一流魔法士になることが出来る。


 俺は付与して、夏祭りが終わるとその付与を解除するという行為を四年間している。


 付与を解除する理由は、俺が付与した魔道具はどれも危険な物ばかりで、奪われたら犯罪に使われてしまうかもしれないから。


 俺は『魔法空間』に入れておけば大丈夫だと言ったのだが、「十八歳になるまでは、そんな危ない物を管理してはいけない」と、学園長に言われたので、今年からようやく『魔法空間』で保管できる。


 「じゃあ、作業を始めるか」


 「はい」

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