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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
秘書体験

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73話 お茶会

 街道の下見やヴァレルスとの会話を終えたので、もうここから離れていいだろう。


 このままプロテア陛下に、メアロノロス王国に帰ると、言ってもいいのだが・・・最後にステナリアに挨拶でもしてからプロテア陛下の所へ行こう。


 今回はステナリアの部屋の前でなく、カオルト公爵の家に行く。


 なぜなら、今日、カオルト公爵の家でお茶会が開かれていて、ステナリアがそのお茶会に出席しているとプロテア陛下から聞いていた。


 女子たちが楽しんでいるお茶会に、男が何の知らせもなくに来たら、楽しいお茶会を台無しにするだろうか?


 でも、ちゃんと段階を踏めば台無しにはしないはず!


 そのためにはまず、お土産を持ってくることが大事。


 『魔法空間』から、アキレア王国に居た時にひそかに買っていた服や食べ物を取り出して、袋に詰める。


 お茶会には、何人居るか分からないので、取り合えず服と食べ物を詰めた袋をたくさん用意する。


 ・・・まぁ、これで準備はいいだろう。


 髪はスカシユリ王国に居たら整えなかったが、メアロノロス王国では毎朝に髪を整えてくれる人が居たので、今は髪もいい感じだ。


 カオルト公爵の家には行ったことがあるので、『空間転移』で転移出来る。


 遮音結界を張って、カオルト公爵の家を思い出して『空間転移』の準備をする。


 『空間転移』の準備が出来たので使うと、目の前が滝から大きな家になった。そして、上を向くとベランダからガタイのいい男が俺を見下ろしていた。


 そして、男の人は俺と目が合うと笑い、後ろを向いた。そして、また男がこちらに向くと、男の両サイドから「ひょこっ」と、見覚えのある女子出て来た。


 「おぉ!本当にディアじゃん!!」


 「まぁ!ディアさんじゃないですか!!」


 ・・・はぁ。


 俺は心の中でため息をつくと、家の扉が開けられた。


 「ディア様、お入りください」


 「・・・はい」


 中から、白髪で白い髭が生えている男が出て来て、俺にそう言った。


 俺はそれに答えて、カオルト公爵の家に入った。


 中に入ると、両サイドで立っているメイドが「頑張ってください」と、俺に声を掛けてくれた。それに俺は頷いた。


 階段を上って行く度に、これから起きるであろう事が思い浮かんでくる・・・


 そして、階段を上り、二階に着くと、ベランダの所へ行く。


 ベランダが見えてくると、先ほどベランダから見えた女子二人が、こちらに手を振っていた。ステナリアは二人のせいで見えない。


 ベランダへ近づく度に足取りが重くなっていく。


 「楽しんでください」


 ベランダの前に着くと、ベランダの居た男からそう言われた。俺は軽く頷いた。


 そして、男がベランダの扉を開けてくれたので、俺はベランダに足を踏み入れた。


 「久しぶりだな!ディア!!」


 ベランダに入ると先ほどの女子の一人が、俺の首に腕を回しながらそう言った。


 「えぇ、学園を卒業して以来でしょうか?」


 そして、もう一人の女子が俺の横でそう言った。


 「あぁ、そのぐらいだな」


 俺がそう言うと、二人の女子が・・・


 「ま、ステナリアとは、ちょくちょく会っていたようだが!?」


 「まぁまぁ!一体二人で何をしていたんでしょうか?」


 というスーパーコンビネーションを発動した。絶対、打合せしてただろ。こいつら・・・


 そして、二人がそう言うと、ステナリアが飲んでいた紅茶を吹き出して、咳き込んだ。


 「二人とも!私たちは、変なことなどしていません!!」


 ステナリアは立ち上がり、そう言った。


 「変なこと?私たちはそこまで言ってないんだけどな?」


 女子は笑いながらそう言うと、ステナリアは歯を食いしばって、椅子に座った。


 「さぁ、座ってください。ディアさん」


 「ありがとう。ヒュリー」


 ステナリアに言い返した女子じゃないもう一人の女子は、椅子を引いて俺にそう言った。それに俺はそう言って、椅子に座った。


 そして、俺が椅子に座ると、二人の女子も椅子に座った。


 今の構図は、俺の前にステナリア。右斜め前にカオルト公爵の娘カリオナ・カオルト。左斜め前にヒゥーズ公爵の娘ヒゥリー・ヒゥーズ。丸い机を俺たちは囲っている。


 俺は『魔法空間』からお土産を・・・いや、こいつらなら別にいいか・・・。俺は『魔法空間』を閉じた。


 「え、何で閉じた?」


 「いや・・・」


 「アキレア王国に行ってたんでしょ?」


 この二人・・・俺がお土産を持ってきていることを知っているのか?


 俺は閉じた『魔法空間』をもう一度開いて、一つの袋を取り出した。


 「ステナリア、お土産だ」


 取り出した袋を俺はステナリアに渡した。


 「あ、ありがとう…」


 ステナリアはお土産を受け取った。それを見た二人は・・・


 「照れてるステナリアもカッワイィィ!!」


 「えぇ!えぇ!これは、収めものです!!」


 と言って、カリオナはステナリアの頭を撫でていて、ヒゥリーは下に置いてあるカバンから大きい画用紙と複数の筆を取ると、すごい速さで画用紙に何かを書き始めた。


 二人にこう言われたステナリアは、俺のお土産を身代わりにして顔を隠した。


 はぁ。この二人が居ると、やっぱり疲れる…


 「ディアさん!見てください!これが、ステナリアさんですよ!!」


 「おぉ…!」


 俺に見せてきたのは、ステナリアの顔や耳が赤くなっている絵。そして、その絵に俺は、マジな反応をしてしまった。


 めっちゃキモくなかったか?さっきの俺・・・


 「うわぁ…今の声聞いた?やっぱり、ステナリアのこと狙ってるよ?」


 「えぇ。間違いありません」


 二人はステナリアの両耳からそう囁くように言うと、ステナリアのは机に伏せた。これは、ステナリアが気絶したからである。


 そして、ステナリアを気絶させた二人は俺の方を向いた。

 

 「・・・何でお前たちは「私たちは?」みたいな顔をしてるんだ?」


 「そりゃ、私たちもあるでしょ?お・み・や・げ!」


 俺はため息をつき、『魔法空間』からお土産袋を二個取り出して、二人に渡した。


 お土産を貰った二人は満足そうに頷いた。


 っていうか、俺、ステナリアに挨拶するために来たのに、本人が気絶したなら来る意味なかったじゃん。


 「じゃあ、そういうことで」


 俺はそう考えると、そう言って、椅子から立ち上がった。


 「え、もう帰るのか?」


 「ここに来た理由は、ステナリアに挨拶するためだったからな。でも、当の本人は気絶してしまったからな。誰かさんたちのせいでね」


 俺は二人を睨んだ。


 「・・・ディアさん、ステナリアさんに言おうとしていたことを、私たちに教えてください。ステナリアさんが目覚めたら私たちが言っておきます」


 ヒゥリーさんがそう言ってきたが・・・俺って、ステナリアに何を言おうとしてたんだっけ?


 いつも、その場で考えてるので、何て言おうか考えてなかった。


 俺は青目の脳で考え抜いた挨拶は・・・


 「じゃあ、「元気で」って、言っといてくれ」


 「「えっ」」


 俺はそう言う二人を置いて、『空間転移』でルニアの部屋を思い出して、『空間転移』の準備が出来ると、『魔法空間』からある物を取り出してヒゥリーに渡した。


 「これも渡しといてくれ」


 俺がそう言うと、『空間転移』が発動されて、目の前がルニアの部屋になった。

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