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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
秘書体験

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62話 竜種と対等な存在

 『あれほどの人間は一体何百年ぶりだろうか』


 我にこの首輪を掛けた「オルダー」が三百年前だから、三百年ぶりとなる我々竜種と対等な存在の誕生だ。


 ふふっ、しかも、あいつは「オルダー」よりも高い魔力量のようだ。なら、我々竜種よりも上位の存在ということか。


 しかも、超人の中でも稀なオッドアイ。しかも、我が好きな青目と水目を持ったオッドアイ。あいつが居ればこの国は必要なくなるかも知れんな。


 我は下にある国を見る。


 大陸一の人口が居る国と言われているが、その正体は虹目の赤子を生むために無理やり子供を産ませているだけ。


 それなのに、虹目どころか超人すら中々生まれない。そのため、国を治める人間も居らず、人口が増えすぎたこの国の状態は最悪と言える。


 超人としてい生まれた者は、平民でも貴族しか通えない学校へ通い、将来は国の上層部の人間になることが決まっている。


 黒目として生まれた者は、超人の奴隷として死ぬまで働かされる。我はその景色を千年以上見ている。だが、この国は潰そうにも潰せない。潰したら、何年かはこの大陸が食糧難になってしまう。


 我は通り過ぎる前に、黒目が集まる町に居る人々に回復魔法を降らせた。


 この超人至上主義の国の名は「ワーダスト」


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 「ディア様、これはあなたにお譲りします」


 ファイアドラゴンが見えなくなると、ナノハさんはそう言って、俺にファイアドラゴンを呼ぶ笛を渡してきた。


 「そもそもこの笛は、ディア様がファイアドラゴンを倒したことで手に入った物。それに、ファイアドラゴンと話せるのはディア様だけ。やはり、あなたが持つべきです」


 ナノハさんは俺の手のひらに笛を置いて、強く握った。


 俺は手のひらにある笛、いや、竜笛を見る。


 この竜笛を売れば、俺はデイジーたちの町で食べた王熊の肉と同等の価値がある高級食材バイガレオを食べれるだけの金を手に入れることが出来るだろう・・・まぁ、売るわけないが。


 俺は竜笛を『魔法空間』にしまった。


 「竜は何処ですか!?」


 門から門番の二人ともう一人、ガチガチ鎧を着たイケメン君がそう言って出て来た。


 「ゲパルト、竜とはファイアドラゴンのことだろう。なら、心配するな。あの竜は我々の仲間だ」


 「へ、陛下!それに、お嬢様たち!竜が仲間ってどういうことですか!?」


 カランコエ陛下はゲパルトさんにダンジョン内でのことを一時間にまとめて話した。


 「おぉ!お嬢様も救い、ダンジョン記録も更新、そして、虹の宝箱・・・流石、陛下です!!」


 ゲパルトさんは目を潤ませながらカランコエ陛下の手を握っている。カランコエ陛下は「そうだろ、そうだろ」と、笑い、ゲパルトさんの肩を叩いている。っていうか、いつの間に立てるようになったんだ・・・


 「それよりもゲパルト。今から、緊急会議を行うから皆を呼んでくれ。だが、富豪たちは呼ばないでくれ」


 「・・・分かりました」


 ゲパルトさんはそう言うと、「ヒゥ~ヒゥ~」と、口笛を鳴らすとがハウワーという賢い鳥が飛んできた。


 ゲパルトはハウワーに一枚の紙を持たせると、ハウワーは飛んで行った。


 「それじゃあ皆、王宮で会議が終わるまで待っていてくれ。でも、ナノハとカタリナは来てくれ」

 

 「「はい」」


 そういうことで、俺とルニアは王宮で会議が終わるまで休むことになった。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 王宮までは馬車で行く。ファイアドラゴンに乗る前に「先に行っといてくれ」と、言っておいたのでそろそろ来るはず。


 「ルニア様、ディア様!!」


 来た来た。


 俺たちは馬車に乗って行き先をロオに言った。


 俺は馬車の座席に座ると、俺はなぜか眠気に襲われた。


 「ルニア、俺は寝るから、着いたら起こしてくれ」


 「え、もう、着いたけど」


 俺はルニアにそう言って、眠ろうとしていた時にルニアにそう言われた。この距離だったら馬車要らなかったな。


 俺は眠気に抗いながら馬車から降りて、門番の人と少し話して、王宮に入った。


 門番の人とは、ナノハさんを救ってくれたことを感謝されたり、ダンジョン32層攻略を祝われたりした。


 王宮に入ると、王宮のメイドに休憩室まで連れて行ってもらった。あ、言い忘れていたが今は、夜の12時を回った頃だろう。


 昼ごはんも食べていないので、早くごはんを食べたい。『魔法空間』に食べ物はあるが、こうがっしりした物を食べたい。


 「ディア、これからどうするんだ?」


 「アキレア王国を救う」


 「救うってどうやって」


 「お前が救うんだよ。俺の役割はお前をサポートすること。だから、こう表に出てすることはこれでお終いだ」


 お互いがお互い、お腹もすいて、眠い。


 ルニアから「ぐ~」と、聞こえて来て、腹の音かと思ったらいびきだった。そうだな、俺も眠ろう。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 「ディア君、ルニア君、起きてくれ!これから、富豪たちとの会議が決まった!!」


 俺が気持ち良く眠っているとカランコエ陛下の野太い声が耳を襲って来た。


 「あぁ!!耳が!!」


 ルニアはそう叫んで、寝ているソファの上を飛び跳ねた。


 「その会議に何で俺たちいるんですか?」


 「それは、危ないからだ!あいつから金で強兵を何人も雇っている。なら、こちらも強兵だ!!」


 なるほど。確かに、俺が居たら安全は確保できる。


 「分かりました。行きましょう」


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