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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
秘書体験

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56話 ダンジョン最高攻略記録

 20層へ続く道を降りていくと大きい古い扉が出てきた。索敵魔法で扉の向こうにハイセンリザードの気配を感じた。


 「この扉の先だ」


 カランコエ陛下はそう言って、ゆっくりと扉を開けた。


 「グルルル!!」


 扉を開けた先には、大きい部屋に一体のハイセンリザード。そして、ハイセンリザードの後ろには入り口と同じ大きさの扉がある。


 ハイセンリザードは俺たちを見つけると「グルルル」と、言って威圧をしてきた。


 ハイセンリザードは自分からは突っ込んできたりはしない。相手の様子を見ながら隙を突いて攻めてくる。


 だからこそ、俺は以前にハイセンリザードと戦った時に、長距離で範囲の広い『イグナス』を使って倒した。


 「カランコエ陛下、カタリナ、俺が『イグナス』を使って倒します」


 俺がそう言うと、二人は俺の後ろに下がった。


 先ほどまでは左右に行ったり来たりしていたハイセンリザードが少しずつ前に詰めて来た。


 『イグナス』は長距離と言っても限度はある。今のハイセンリザードとの距離では絶対に届かないので、ハイセンリザードが『イグナス』の射程圏内に入るまで待つ。


 さぁ、さぁ、怖くないよ。こっちへいらっしゃい。俺は右手をハイセンリザードに向けた。


 すると、ハイセンリザードは一瞬後ろへ下がったが、また俺たちの方へ詰めて来る。


 射程圏内まで3m・・・2m・・・1m、ここだ!俺は出していた右手を後ろに隠した。すると、ハイセンリザードはこちらへ走って来た。


 俺は一瞬で『イグナス』を右手で発動させて、走って来るハイセンリザードに向けて放った。


 「『イグナス』」


 『イグナス』は見事、ハイセンリザードに当たった。ハイセンリザードはその場で暴れている。


 「パチ、パチ」と、焼けてくる音が聞こえて来る。よしよし。前回は普通の『イグナス』を放ったせいで時間が掛かったが今回は、魔力調節して火力を強くしている。


 皮膚が硬くてもそれは物理攻撃に対しての耐性があるだけで、魔法に対する耐性はそんなに強くない。


 暴れていたハイセンリザードがだんだんと動きをなくしていき、そして、ついに動かなくなりハイセンリザードは消えていった。


 ・・・消えていった?あ、忘れていた。ダンジョンモンスターを倒すとその場で消えるんだった・・・


 じゃあ、二人に任せる方が良かったじゃん。あのくらいの皮膚ならカランコエ陛下なら一刀両断出来るかもしれない。ハイセンリザードは動きが速くないからいけるだろう。


 「いや~凄い魔法だったなディア君!しかし、なぜ火魔法を使ったんだ?」


 あー、何て言おう。非常食にしたいから火魔法を使っていましたでもいいと思うけど・・・


 「貫通力を試したかったんです。硬い皮膚に魔法を放ったら貫通するのかを」


 「なるほど・・・。流石、ディア君だ!私たちは倒す事しか考えていなかったが、ディア君は倒すことと実験としての2つのことをしていたのか!!」


 ・・・何か、カランコエ陛下が大げさな解釈をしてくれたおかげでなんとかなった。カタリナも「流石、ディア様!そんなことを考えていたとは・・・」と、言っていた。


 しかし、ルニアは「本当に言い訳上手だな」と、小さな声で言った。お前は何もしてないんだから文句言うなよ?


 「よし。この扉を開けたら21層だ」


 21層への続く道ではなく、21層に直接繋がっているのか。


 俺たちは21層へ続く扉を開けた。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 「ダナアガイだ!こいつらはすばしっこいぞ!!」


 21層、22層、23層、24層、25層、26層を攻略し、今はダンジョン最高攻略記録の27層を攻略しようとしている。


 25層では少しだけ詰まったがそれからは順調に行けている。25層から地形が自然と言うのだろうか。


 今までは何十年の戦闘の後なので地面が平らになって戦いやすかったが、25層からは来れる人も少ないので戦闘が起こったことが少なくデコボコなどが多くて上手く戦えなかった。


 そして、25層からルニアは仕事をし始めた。それはダンジョンの道の地図を描く仕事。だから、攻略も初めよりは遅くなっている。


 カランコエ陛下より「ダナアガイ」と、いう魔物の特徴が知らされた。1つ目は、すばしっこいということと2つ目は、数が多いということ。


 カランコエ陛下とカタリナは先陣でダナアガイを倒しまくって、俺はルニアの護衛。


 「『ウィルド』」


 数が多く、すばしっこいが、そこには必ず弱点がある。それは、軽いということ。だから『ウィルド』を使うことでまとめて倒すことが出来る。


 それはそれはとても気持ちいい作業である。まぁ、収束魔法『フィジクス』を使って『ウィルド』を使えばより気持ちいいのだろうが、魔力消費量が本当になぜか多すぎる。『エクスレーション』を3発も撃てる収束魔法ってなんだよ。


 「『ウィルド』」


 索敵魔法で上から「ダナアガイ」が居るのを感じたので、視線を上に向けずに『ウィルド』を放った。


 すると、上から「ダナアガイ」が降って来た。見事に『ウィルド』が当たったらしい。


 「ルニア、終わったか?」


 「あぁ、行こう!」


 俺はルニアに魔法障壁を張って、ルニアに向けて『ウィルド』を放った。なぜなら、ルニアがダンジョンの地図を書いている時からずっとルニアに「ダナアガイ」が引っ付いていたから。


 俺の物理障壁があったので危険になることはないと思っていたので助けはしなかったが・・・


 引っ付いて来てもらっては困るので、仕方なく倒した。


 「もっと初めから倒してくれよ!地図書いている時めっちゃ声とかうるさかったんだけど!!」


 「仕方ないだろ。魔力を今後のために出来るだけ残しておきたいんだ」


 「仕方ないって・・・まぁ、いいか。それよりも、もっと速く走らないとあの二人に追いつかないぞ!!」


 ルニアはそう言うと、俺の後ろを走っていたが俺を追い越して走って行った。

 

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