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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
秘書体験

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45話 アキレア王国を目指して

 「魔法を使い続ける・・・」


 クルミナでは魔法開発、研究の過程で様々な魔法を使っていて、時には魔力がなくなったから魔力ポーションを飲んだりしていた。


 その中では、魔力消費の大きい魔法を使ったり、魔力消費の少ない魔法を使ったりしていた。


 「あぁ、俺はそのおかげで魔力量が最後一年で一気に増えたと思っている」


 「・・・どのくらい増えたんですか?」


 「311だ。俺もこれには驚いた」


 俺の言葉を聞いたヒノリは、魔力量を言った時と同じように、口を開いて、目を丸くしている。


 「世界最高魔力量を一年で・・・」


 そう。世界最高魔力量の258を一年で軽々と超えてしまった。


 ヒノリはそう言うと、丸くしていた目を何かを覚悟したような目に変わった。


 「分かりました。私、今日から毎日、魔力がなくなるまで魔法を使い続けます!」


 ヒノリは俺にそう言うと「魔法使ってきます」と、言って森に向かって走り出した。走って行くヒノリの後ろ姿を見ながら俺は、聞こえていないだろうが魔法を使う上での注意をいつもより声を張って言った。


 「それはいいが、無理はするなよ!魔力がなくなるとしんどくなるからな!」


 ヒノリからの返事が来ないまま、ヒノリは森の方へ姿を消した。


 「「分かりました」って言ってましたよ」


 俺がヒノリの姿を見失った時に、どこで寝るかを相談していたクリスタが俺にそう言った。


 「そんなこと言ってたのか?全然聞こえなかったが・・・」


 「はい。俺たちは聴力がいいんですよ。まぁ、ぎりぎり聞こえたんですけどね」


 聴力がいいってことは五感もいいってことかな。最強戦闘民族が聴力だけいいってのも何か嫌だしな。


 俺がそう考えているうちに、ルニアとカタリナがホロストと話していた、どこで寝るか問題が解決したみたいだ。


 「ディアさんとルニアさんは、俺の家で。カタリナさんはラミアさんの家で寝ましょうか」


 「「「はい」」」


 今日はめっちゃ濃い一日になったな・・・


 俺はそう思いながら、ホロストの家に入って、色々と準備をして眠った。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 次の日になり、ホロストの家で朝ご飯をいただいて、今はもうすぐ出発するので馬車の中。


 「お湯神様!また来た時は、昨日よりもすごく熱いお湯を振らせてください!!」


 「あぁ!この町が沈むくらいの量のお湯を降らしてやる!」


 俺が窓から少し飛び出して、片腕を上げてそう言うと、歓声が上がった。これで歓声が上がるのはデイジーたちだけだろうな。


 「町が沈むのは勘弁してください」


 まぁ、町が沈むまでも俺はやるつもりはない。そんなことしたら、デイジーたちだけじゃなくて、俺たちにも被害が出てしまう。


 「冗談だよ。皆にはこのくらい言った方が盛り上がると思ってな」


 「流石、分かってらっしゃる」


 俺たちはお互いに笑いながらそう言った。


 「皆!世話になったぁ!」


 ルニアが最後にそう言うと、歓声が上がり、馬車が進み始めた。


 馬車が進んで行く中、俺は皆が集まっている所に昨日は雨のように降らしていたお湯を、昨日よりも熱いお湯を滝のように降らせた。


 馬車が進みむと同時小さくなっていた歓声が、一気に生き返った。


 ちなみに、皆が集まっている所にはヒノリは居なかった。何でも、俺の忠告を聞いていたのに、魔力を全部使って帰って来たらしい。そのせいで今は魔力回復のために


 ヒノリ、魔力を全部使っていい時は、魔力ポーションがある時と回復魔法が使える時だけだ。


 クルミナでは魔力を全部使った時、魔力ポーションも金が掛かるので、魔力ポーションを使いたくない時は回復魔法を使えるステナリアによく回復魔法でしんどいのをマシにしてもらった。


 本当に回復魔法は万能魔法だな。


 今度、この町に来た時はステナリアを連れて行こうかな。


 俺がそう考えていると、わずかながら聞こえていた声が聞こえなくなった。

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