41話 町の金目
俺が誰かに自分の魔力量を言うと、絶対に皆、口を開けて、目を丸くする。
ルニアやステナリアに言った時も、二人は口を開けて、目を丸くしていた。そして、ステナリアから「化け物じゃん」と、言われた。
「いやいや、あなたの方が化け物ですよ」と、俺が冗談で言うと、ステナリアの拳は俺に向かってきた。俺は物理障壁を張って身を守った。だが、物理障壁は破壊はされなかったが、ヒビが入っていた。
このやり取りを横で見ていたルニアも「確かに、化け物だな、ステナリアも」と、言ってルニアにもステナリアの拳が向かった。
ルニアは物理障壁を張ったが、あれは俺くらいの魔力量があるから防げただけで、ルニアの魔力量ではステナリアの攻撃を防げるわけもなく、腹に1発食らって、気絶していた。
暴力女すぎるぜ、ステナリアさん。だが、そんな暴力女さんことステナリアでも、回復魔法で気絶を解いた。
去り際に「もうちょっと下だったかな...」と、言いながら腹パンの反省をしていた。
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ヒノリのあの現象は、すぐに解けるので俺はヒノリを置いて、仕事をしに行く。
「あ、ルニア」
「おぉ、ディア!仕事は順調か?」
「あ、あぁ、順調だ...」
火を点けようと訪れた所にルニアが居た。
ルニアは初めはめちゃくちゃ嫌そうな顔をしていたのに、今ではそれが楽しみで仕方ないような顔をしている。
そして、ふと、ルニアの横で俺に背を向けて皆と話している男性が目に入った。
「ルニア、王熊パーティー楽しみか?」
「あぁ!あんな話をされたらな!」
あんな話ってどんな話なんだ?と、いうか話をされたのか…
「ルニア、次の所へ行こう…あ」
先ほどまで後ろを向いて話していた人が、話が終わったようでこちらに振り返り、ルニアにそう言った。そして、俺と目が合った。
その男性は金目を持っている。
「ディアさんじゃあないですか。どうしてここに?」
「火が点いてないのがここだけだったからな」
「あ、ありがとうございます。助かります」
俺は金目の男性にそう言われて、金目の男性は皆に俺のためのスペースを空けるように言った。
俺は空けてくれた所にしゃがみ、紙と、ヒノリが居た所で余分に貰った枝を鍋の下に入れた。ここでも薪は入れてあったのでこの二つの材料だけでいい。
「『イグルス』」
紙に火が点き、それがだんだん広がっていく。
そして、そこに『ウィルド』を使って火を活性化させる。普通の『ウィルド』では少し強すぎるので、調節する。
そして、「ヒリ、ヒリ」と、音を立てている火を見て、俺は『ウィルド』を止めた。
「これで全部点け終わりましたね」
「そうですね…ルニアの言っていた通り、すごい魔法士なんですね」
あれ、これ、会話かみ合っているの?その「そうですね」は俺の言葉に対しての言葉なのか?
俺はルニアに「紹介頼む」と、いう動きをして伝えた。
「こいつの名前はクリスタ。この町で唯一の金目だ!」




