表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
秘書体験

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/174

39話 魔物は美味い

 王熊の解体作業が終わり皆、一人一人が王熊の解体した部位を持ちながら歩いている。この光景、中々、目にくるものがある...


 俺は後ろでルニアとカタリナと歩いている。


 「いや~あの解体スピードはすごかったな!」


 「あぁ、あれはペレアさんと同じくらいのスピードだったな」


 ルニアとの会話で出てきたペレアさんとは、メアロノロス王国で肉屋をやっている人の名前。ペレアさんは肉屋になる前は冒険者でランクは上から二番目のランクであるシルバーというすごい人だった。


 ペレアさんは元々、実家が肉屋で、肉屋に美味しい肉を入れるために冒険者になって強くなり、珍しい肉などを肉屋に入れていた。


 俺が森で狩った猪をペレアさんに渡して解体してもらったスピードはすごかったなぁ~。


 「しかも、それが普通の魔物ではなく、王熊という魔物という点でも評価すべきですね」


 「っていうか何で解体したんだ?魔物って不味いんだろ?」


 そう、出会った時は普通の熊と思っていたから「今日の晩ご飯はお前だ」みたいなことを言ったが、まさかのその熊が魔物である王熊であることが判明した。


 魔物は食べると体に害はないが、味はとてつもなく不味い。俺は好奇心で一度食べたことあるが、味は不味かったが食い物がなければ、これを食料にするのもいいなと思う結果だった。


 ただ、俺が前に食べたのは「兎悪」という兎に似た魔物であったから美味いと感じたのかもしれない。だが今回、俺が食べるのは熊。


 兎悪ではない普通の兎は美味しいが、王熊でない普通の熊は全然美味しくない。その点でやはり、元が美味い魔物は、魔物でも美味いのだろうか?それとも、元の味とは関係ないのだろうか。


 「何でだろうな。俺にも分からん」


 俺はルニアにそう言って進んでいると周りに住宅が多くなってきた。


 住宅の窓からは俺たちを見ている人が多い。そして、王熊を解体したのを見ている人もいる。窓から見ているその多くが子供やご老人だ。


 すると、先頭を歩いていたホロストが止まって、ある人に話をしていた。ちらりと見えただけだったが、ホロストと話していた人は金目だった気がする。


 「皆!!!出てこーい!!」


 ある人との会話を終えたホロストが町全体に聞こえるようなものすごい声量でそう言った。


 そうすると、「ダンダンダン」という音が聞こえてきて、次々に家の扉から子供とご老人が出て来た。


 そして、出て来た子供やご老人たちは俺たちを囲うように並んだ。


 「皆!ここに居る、カタリナさん、ルニアさん、そして、ディアさんが俺たちを王熊からの危機を救ってくださったぞ!!」


 ホロストがそう言うと、王熊の解体した部位、王熊から剥いだ皮を持っている人達が皆にも見えるように掲げた。


 それを見た子供の嬉しそうな声やご老人までもが雄叫びを上げて喜んでいる。これを見ると、本当に王熊が危険な魔物だと分かる。


 「皆!今日は王熊パーティーだ!!」


 ホロストの言葉を聞いた皆は、各自パーティーのために行動を始めた。横に居るカタリナとルニアを見ると、嫌そうな顔をしている。


 「大丈夫だ。魔物は美味い」


 俺は二人にそう言い残して、自分に出来ることがないかを皆の行動を見ながら探し始めた。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ