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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
秘書体験

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36話 王熊

 俺は馬車に張っていた物理障壁を止めて、男の人の周りに馬車の時と同じ物理障壁を張った。熊の一撃が男へ向けられたが俺の物理障壁で熊の一撃は弾かれた。


 ぎり間に合ったぁ~。


 俺は『ウォルキーン』を熊はずっと俺の物理障壁を叩き続けている。嫌な予感がするんですけど・・・


 「バリン!!」


 嘘だろ~~!いつもの3倍強い物理障壁をただの攻撃で破壊されるとは思わなかった。こんなこと経験したらダンジョン攻略が不安になっていく一方なんですけど・・・


 「心臓だ!!」


 俺は熊の心臓がどこにあるのか分からないが、勘で威力よりも速度を重視した『ウォルキーン』を心臓に放った。だが、俺の『ウォルキーン』は熊の身体を貫かなった・・・


 だが、熊の動きは止まり、そのまま倒れた。よかった、一応心臓に刺さったのか・・・


 しかし、速度を重視したとはいえ、熊の身体を貫けないとは俺は本当に不安が募る。


 先ほどは指先を「ふぅ」と、吹いたが今はそんな余裕がない。


 「ディア!」


 「ディア様!」


 馬車から降りて来たルニアとカタリナが俺の名前を呼びながらこちらに走ってきた。


 「2人とも、俺よりあの人を・・・」


 俺が男の人に目を向けると、男の人もこちらへ走ってきた。


 「ありがとうございます!本当に助かりました!!・・・あ、カタリナさんじゃないですか!」


 「え・・・あ!確か、ホロストさんでしたか?」


 「はい、俺はホロストです」


 カタリナと男の人ホロストは知り合いらしい。メアロノロス王国に来るときに知り合ったんだろう。


 「この方たちはカタリナさんの知り合いですか?」


 「はい、この方はスカシユリ王国の王族の秘書の家系の次期当主ディア様、そして、この方はメアロノロス王国の次期国王ルニア様です」


 カタリナの言葉を聞いたホロストは目を丸くして大きな声を上げて驚いた。そして、何度も俺にお辞儀をした。


 「すみません!そんな偉い人に命令してしまって!!」

 

 「いや、あなたの言葉がなければ倒せなかったんです。そんな謝ることではないですよ」


 ホロストは俺の言葉を聞いてありがとうございます、すみませんを繰り返し言った。


 「ホロストさんは何でここに?」


 「何か嫌な予感がして来てみたら王熊が居たんですよ!皆さんがいなければ俺は絶対死んでいました」


 俺はホロストの言葉を聞いて1つ質問した。


 「王熊ってあの熊のことですか?」


 「はい、皮膚がとても厚く、攻撃力が高い、とても凶暴な魔物です。前回出た時は大人140人でようやく倒せたんです。死人は出ませんでしたが、重傷者は多かったです。今も治療している人もいるんですよ」


 それだけ強くてもホロストは俺に指示を出せるくらいの状況把握は出来ていたのだから、ホロストはすごい人なのではないだろうか。


 「皆さんはこれから町へ行くんですか?」


 「はい、ホロストさんもですよね?町まで一緒に行きますか?」


 カタリナそうホロストに言って、俺とルニアに目を向けた。もちろん、俺たちは頷いた。

  

 「いいんですか?!では、お願いします!」


 とういうことで町までホロストが帯同することになった。

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