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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
秘書体験

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34話 金目はすごい

 金目。


 それは、指揮能力が常人よりも高くなる。金目が国の上層部に居るだけで、その国の在り方が変わる。


 メアロノロス王国は金目が必ず国を治めるおかげで『大国』と呼ばれるようになった。


 金目は他の目の、赤目、青目、水目、光目と同じ確率で生まれるのだが、なぜだが、金目を持っている超人は少ない。


 スカシユリ王国でも、金目を持っている超人を俺は見たことがない。メアロノロス王国では、国王のロウバイ・メアロノロ、クルミナの学園長ロレアス・マナガリオ、メアロノロス王国次期国王ルニア・メアロノロスの3名しか俺は見たことがない。


 金目はその人の少なさからオッドアイの次に超人の中で最もレアで貴重と言われている。


 そのため、金目を持っている超人は自動的に国の上層部に送られる。平民で金目を持って生まれたなら未来は安泰だ。もしかしたら、王女と結婚まで行くかもしれない。


 金目は指揮能力だけでなく、知力も水目ほどではないが少しだけ上がっているため、金目は2つの上昇能力を持っている。これも、レアと言われている理由の1つだろう。


 「そうじゃん、ルニアって金目の超人だったな」


 「確かに、金目の目です...」


 カタリナはルニアの目をのぞき込んで金目かどうかを確認している。っていうかカタリナ、お前そんな優秀で周りも見えそうなのにルニアの目を見てなかったのか?


 「カタリナ、ルニアのこと何だと思っていたんだ?」


 未だに「信じられない」と、言っているような目でルニアを見ているカタリナに俺は聴いた。


 「・・・ただのう…王子だと思っていました」


 う…か。「う」から始まる単語のルニア例え候補はいっぱいある。うざい、うるさい、運がいい、運泥棒、迂闊、浮き荷・・・これ以上言ってもきりがないのでやめておこう。


 「カタリナ、こいつの正体はな・・・メアロノロス王国の次期国王だ」


 カタリナは「これが?!」とでも言いたそうな顔でルニアを見ている。これは、俺の解釈なのでカタリナがどう思っているか知らないが…


 「え、でも、お兄さん居ましたよね?確か、ルレイ様でしたか?」


 「ふふっ、カタリナ、教えてやろう!メアロノロス王国ではある決まりがあるんだ!それは・・・」


 ルニアはそう言って少し間をあけて右手の人差し指で自分の目を指した。


 「金目を持っている超人だけが国王になれるという決まりだ!!」


 「すごいだろ!」と、言ってめっちゃ笑っているが、傍から見ればただのバカにしか見えないだろう。


 だが、こいつには才能がある。それは、ルニアの元に人が集まる才能。そして、すぐに仲良くなれる才能。これが、天性の才能という物だろう。俺にはない神からの贈り物だ。


 そして、それをまとめられる高い指揮能力を持っている。そのおかげが、クルミナでは様々な行事があり、その全ての行事は生徒会が関わっており、俺は4年の後半から5年の前半まで俺は生徒会に入っていた。そして、その時の生徒会長はルニアだった。


 だが、今回行く所はクルミナの様な安心安全が確保されている所ではなく、不安危険が付きもので生きて帰れるか分からない所。


 そんな所でルニアが本領を発揮できるか、まぁそこは、金目を信じるとしよう。後、ルニアも。

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