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目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
虹目赤子争奪戦争

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156話 勝者と経緯

ちょっと書き方変えてみた。一か月ぶりぃぃぃ!

 赤目のデイリークラノアが一人で魔物を倒した。そして、それは戦っているデイジーたちの士気を上げることになった。


 ノリノリになったデイジーたちは、残り三体の魔物を二体倒すのに掛かった時間よりも早く倒すことが出来た。

 まぁ、主にノリノリを超越してハイになっていたクラノアが三体の魔物にとどめを刺していた。でも、デイジーたちもクラノアが攻撃できるように、上手く魔物を引き付けていた。

 クラノアだけの力ではなく、戦っていたデイジーたち

 

 五体の魔物を倒したデイジーたちは、俺たちスカシユリ王国軍が居る所まで戻って来た。


 「いや~声が聞こえた時は驚いたぜ!急にお湯神様が降臨されたんだからな!!あぁ!気持ち良いぃ!!!」


 「あぁ。俺もディアが現れた時は驚いたよ。あぁ、気持ち良い」


 俺の前で、クラノアとクリスタがそう言いながら、顔を空へ向けている。そして、周りに居るデイジーたちも同じように顔を空へ向けている。

 そして、そんなデイジーたちとは違い、俺たちは『物理障壁』内で、デイジーたちが満足するのを待っている。


 そこで、なぜ『物理障壁』内に居るのかという疑問が生まれるだろう。

 その理由は単純明快。俺が『ウォル』と『イグルス』で作ったお湯は、普通の俺たちからすれば、「すごく熱い」からだ。

 

 俺が忠告していたのに、触りたいという好奇心を抑えきれなかった奴が居たので、そいつだけ魔法障壁を解除した結果・・・腕に一滴触れただけで、ギブアップ!!と叫んでいたが、俺の忠告が響かなかった罰として、十秒間お湯の刑に処した。


 その十秒の間、お湯に少しでもかからないようにと逃げ回っているのを見て、「なぜ魔法障壁を張らないんだ?」と俺だけでなく、見ているスカシユリ軍全員が思っていた。


 十秒経ったので、魔法障壁内に入れてあげると、俺が土魔法で作ったドラム缶のようなものに『ウォル』で水を入れて、簡易ドラム缶水風呂を作ってやった。


 「水!?!?」


 そう言って、肩や腕、脚に着けていた重装備を脱いで、少しでも早く入れるように軽くした。そして、その軽くなった体で今まで見たことがないくらいの速度で走り、「ザブゥ"ゥ"ゥン!」と勢い良く入った。周りに人が居るのを知らなかったかのように。


 ・・・・俺は一生忘れないだろう。水風呂に入った瞬間の、あいつの顔を。


 ・・・・・・

 ・・・・・・


 今、こんなことをしている暇はないのだが、少しでも精神と身体を回復させてと、クリスタに言われ、デイジーたちからの「お湯を浴びないと死にそう」と言っているような視線で俺を見つめていたので、仕方なく俺はお湯の雨を降らせている。

 でも、俺もデイジーたちには少しでも回復してもらい、先程のように最前線で戦ってほしい。だから、お湯の雨を降らせているのであって、もし、ルニアに「少しでも精神と身体を回復させて!」と頼まれても絶対にしない。


 「それで、ディア。どうしてここに?魔物の気配を察知して来たわけではないだろう?」


 「あぁ。まぁ、俺はスカシユリ王国からここの魔物たちの気配を察知できないからな。魔物の件は本当に偶然だ。・・・本題だが、俺たちがここに来たのは、迷界の森から侵攻してくるワーダスト軍を迎え撃つためだ」


 「迷界の森から侵攻だって!?ハハハ!この未開の森に入ることさえ危険なのに、それを突破して来るなんて出来ない!お湯神様はワーダスト軍にビビりすぎだぜ」


 クラノアはそう言って、更にハッハッハ!と笑った。


 「そりゃビビるさ。もう契約が解除されているなら俺はここには来てない。まだ契約が解除されていないから保険として来た」


 俺のこの発言に、デイジーたち困惑の表情を浮かべている。

 

 まぁ、俺もワーダスト軍が真正面から迷界の森に足を踏み入れて、被害も無くここへ辿り着けるとは思っていない。でも、ワーダストには竜が居る。しかも、自分たちの意思でどのようにでも操れる竜。そ


 そんなドラゴンが何匹居るかは分からないが、一匹だけでも迷界の森の魔物たちのほとんどを葬ることができるだろう。


 あの弱りかけだったファイアドラゴンだって、トゥルホープが居なければ俺が負けていた。それほどまでの火力をファイアドラゴン単体で持っている。もし、正常ドラゴンを持ってこられたら、まぁ、終わりだろうな・・・

 なので、ファスターとセトラには一秒でも早く、いや、今すぐにでも契約の解除をしてもらいたい。


 「・・・すまない。俺たちには、その契約の話が全然分からない。だが、危険な状況であることだけは分かった。・・・それで、契約とは何のことなんだ?」


 「う~ん。まぁ、危険な状況であることが分かっているならいいのだが・・・契約のことも話ておくか」


 俺はそう言うと、ファスターとセトラのことは伏せながら、ワーダストがドラゴンと契約していること。今、その契約を解除しようとしていること。

 そして、ワーダストは契約しているドラゴンを自由に操縦することが出来、メアロノロス王国への唯一の道である迷界の森を攻略するために、ドラゴンを操縦して来るということ。

 

 「もし、ドラゴンが来たなら、そのドラゴンを止めれるのは俺しかいない。だから、俺はここに来た。」


 「えっ・・・じゃあ、その後ろにいるスカシユリ軍は?」


 ・・・確かに。俺はなぜスカシユリ軍をこの地へ連れて来たんだ?しかも、スカシユリ軍全員を。ということは、スカシユリ王国に兵士は一人もいない・・・

 

 いや、これは俺は悪くない。あの時は流れに身を任せていたせいで、何も考えていなかった。スカシユリ軍の全員が『空間転移』体制で並んでいたのと、プロテア陛下、以下その他の重鎮たちの『空間転移』を頼むという視線を俺に向けていたからだ。


 「・・・さぁ?」


 「・・・ディアにもそういう所があるんだな」


 クリミナはそう言うと、俺の人間味を味わったからか、少しだけ笑った。

 

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