表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目の色で能力が決まる世界。この世界で俺はオッドアイ  作者: 北猫新夜
就任、そして四国最強決定戦

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

122/174

122話 街道の大きな魚事件

 紙には「街道へ」としか書かれてなかったので、どういう作業をするかは、街道へ着いた時に聴く。


 俺は『ウィルド』で街道の真上に着くと、一か所で兵士の皆が固まっていて、その皆が投げ武器を持っていることが分かった。


 そして、その周りには通行止めと書かれた


 俺は皆が、何をしようとしているかを聴こうとして、皆の前に飛び降りると・・・


 「敵だ!!!」


 俺が皆の前に現れた瞬間、一人の男が俺を見てそう叫ぶと、計十人が俺に向かって、持っている投げ武器を投げつけて来た。


 俺は物理障壁で難なく防ぐと、次第に俺に投げ武器を投げた兵士たちの顔色が悪くなった。


 そして、一斉に俺に向かって、綺麗な腰、九十度を披露した。


 「「「「「すみませんでした!!ディアさん!!!」」」」」


 「大丈夫です。皆さん、顔を上げてください」


 俺はもう、これ以上の攻撃を何度も防いできたので、俺がこんな攻撃にやられるわけない。


 と思っていると、やられる可能性があるので、そんなこと思わない。


 そして、俺の言葉を聞いて、顔を上げた皆に、なぜこのようなことをしていたのかを聴いた。


 「ここを見て下さい」


 俺はそう言われたので、兵士たちに案内された所に行くと、すごい景色があった。


 「こりゃ…完全にやられたね」


 俺が見たのは、街道の真ん中に大きな穴が空いているのと、その周辺も小さな穴が空いている景色。


 兵士たちの話では、今朝、ワーダストの馬車がこの街道を通り終わると、急に滝から大きな魚が街道を襲ったとのこと。


 そして、それが何度も来て今じゃ、こんな有様とのこと。


 それにしても、「ワーダストの馬車が通り終わってから」という言葉が、気になって仕方がない。


 この「街道の大きな魚事件」も、ワーダストによってされた出来事かもしれない。


 「普通の大きな魚だったか?」


 「はい。普通の大きな魚だったとおもいますが、俺たちも初めて見る魚だったので・・・」


 兵士の一人がそう言うと、周りの兵士たちも頷いた。


 ・・・初めて見る大きな魚が、街道を襲って、通行できなくした。しかも、それが、ワーダストの馬車が通り終わってから。


 「なら、その魚はワーダストだけに生息している魚かもな。それなら、秘密だらけのワーダストにだけ生息している魚だから、初めて見たと言える」


 ただ、これは、ワーダストが通り終わってからが引っ掛かっているから、このように考えただけ。


 この世界には、まだ、俺たちが知らない事や生き物などが山のようにある。


 一先ず、この事件で俺がするこは、その大きな魚を倒して、この街道の臨時修理をして、通行止め状態を解除する。


 俺は取り敢えず、落ちたら危ないので、穴が空いている所を土魔法で修復した。


 そして、兵士たちと目的の大きな魚を倒すための話をする。


 「その魚って一匹だったか?それとも、一匹以上か?」


 「一匹以上ですが、それが一斉に来るのではなく、不規則に襲ってくるんですよ」


 兵士の一人がそう言って、俺が魚取り作戦を考えていると、「ビュッ」という音がした。


 この音は小さな魚だな。


 俺がそう思っていると、兵士たちが一斉に投げ武器を投げた。


 俺はその行動を見て、音がした滝の方を見ると・・・俺が思っていた魚の十五倍は大きい魚が、投げ武器を綺麗に避けて、俺の方に向かってくる。


 というか、魚って、こんな綺麗に避けれるんだな。


 俺はそう感心しながら、迫って来る大きな魚を倒すのではなく、捕らえるために、大きな魚の下から『ウィルド』を放ち、大きな魚は空高く飛んで行った。


 そして、その大きな魚はそのまま、俺の前に落ちて来そうなギリギリで、先程よりも弱い『ウィルド』を放って、無事に大きな魚を捕らえた。


 大きな魚を捕らえた俺たちは、魚の観察を始めようとしたが、また「ビュッ」という音がした。


 今度こそは騙されない。俺は再び『ウィルド』を放とうとしたら・・・大きな魚の姿はなく、あったのは小さな魚の姿。


 今回の「ビュッ」は、小さな魚が滝から飛んだ音だった。


 「これが、俺たちの集中力を上手く削がせているんですよ。あの小さな魚が続いて、少し集中力が無くなると、大きな魚が現れ、集中している時は、小さな魚しか出てこない」


 確かに、これは騙される。


 先程の「ビュッ」は、大きな魚の時の「ビュッ」と同じ音だった。


 それにしても・・・こんな上手いこと、意識を削がせることが魚に出来るとは到底思えない。やはり、これは、ワーダストの仕業だな。


 俺はそう確信づけると、魔法空間から剣を取り出し、先程捕まえた大きな魚の頭を落とした。


 「!やっぱり」


 切り落とした大きな魚の頭の内部には、普通の魚には無い、回路のような物が入っていた。


 頭のついでに体の内部も見ると、体の内部は空だった。


 俺は体は捨てて、頭の内部を皆にも見した。


 そして、大きな魚の頭の内部を見た兵士たちは、皆、同じように目を見開いた。


 「こ、これは、何ですか!?」


 「これは、回路だろうな。この回路があれば、人がこの魚を操作できる」


 俺はそう言うと、兵士たちはさらに目を見開いた。


 「ということは、この魚は、誰かによって操作されていたということですか?」


 「あぁ。そして、その操作していた者は、ワーダストの連中だろうな」


 そして、俺がそう言うと、また「ビュッ」という音がして、今回は大きな魚の姿があった。


 「皆、全部捕らえるぞ」


 「「「「「はい!!」」」」」


 俺は魔法で、兵士たちは投げ武器で、「街道の大きな魚事件」の大きな魚を捕らえ始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ