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目覚めの時
どのぐらいの時間を過ごしていてのだろう
朦朧とした意識の中 思考を放棄して また
身体の感覚を手放した。
それから 短かったような 長かったような浮遊感を感じながら
少しずつ 意識が戻っていくのを 改めて理解できて来た
ある時 意識の中から 警笛音なり 周りから 身体にまとった
培養液が少しずつ減っていくのが理解できた
そして その工程が 終わると ゆっくりと 自分自身を自力で
ゆっくりと 起こした そして そこから また ゆっくりと直立し
今度は 横にあるシャワー室のようなところには入ていき
身体を頭の先から 足元に向かって 光の環っかの中を
通り過ぎていくまで じっとしていく AIのマリーが
終了の合図を送ってきたので 扉を開けて そこにあった椅子に座り
今後の打ち合わせに入った
自分が覚醒したところまで 順を追って AIのマリーが報告していく
所謂 どうなって 今ここに至っているのか 意識を鮮明にしながら
報告を聞いていく。