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15 カチコミ

 渡辺はモニターを見ると慌てて駆けていく。


「く、栗原さん!」


「おい、待てよ渡辺! おい!」 


 俺が止めるのも聞かず、渡辺は全速力で栗原さんを助けようと走っていく。


 モニターには青褪める栗原さんを取り囲む半グレの男達が映っている。


「クソガキ! 俺たちを舐め腐ってくれたなあ! コラァ!」


「売り飛ばしてやろうか? ヒヒッ!」


 しばらくすると部屋へと駆け込む渡辺の姿が映る。

 俺はため息を吐きながら頭を抱えた。

 計画がおじゃんだ。


「おい! やめろ! 栗原さんをはなせ!」


「何だぁ⁉︎ クソガキの仲間かぁ?」


「ちょうどいい。捕まえてやれや」


 渡辺は腹を蹴り飛ばされ、あっという間に取り押さえられた。


「……くっ! ぐはっ!」


 詩織はスナック菓子の袋を放り投げると、隣のビルを指さす。


「りょうくん!」


 俺はため息を吐き腰を上げた。


「はいはい、行こうか」


 半グレ事務所の扉を勢いよく開けて俺はまず栗原さんたちを確認する。

 栗原さんは涙目でソファに座らされ、渡辺は縄で手足を縛られていた。

 半グレのおっさんたちは侵入者である俺たちを睨みつける。


「何だぁ⁉︎ また新たなクソガキかぁ? この野郎‼︎」


「舐めた真似しやがって! ぶち殺されてえか⁉︎」


「すまんな、おっさんども。オレオレ詐欺やってんだろ? アンタら。その子の婆ちゃんが被害にあったらしいんでな。寝込んじまったんだよ。返してやってくれねえか?」


 7、8人ほどいたオッサンどもは凄みながら俺たちに向かってくる。


「ふざけんな‼︎ クソガキ‼︎」


「騙された方が悪いんだよ! ぶち殺しちまえ!」


 そう言って男の一人は俺の胸ぐらを掴んできた。

 と、同時に腰を払って投げ飛ばしてやる。


「グェッ⁉︎」


 おっさんは受け身を取ることも出来ず、俺は簡単に投げ飛ばす事が出来た。

 本当にゴミ以下の連中だぜ。

 俺は面倒なのでここにいる奴らを全員ボコることにした。


「うるせえ……! 社会のゴミカスが。黙ってしんどけ」

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