重圧
『ハッ!少しばかり驚いたが…こんなものは飛び越えちまえばいいだろうが!!』
「いいや、それも対策済みだ!!」
ソルが手で合図を送ると、魔術師団が一斉に魔法を一斉に唱える!!
「よっしゃ任せろ!」
「皆さん、行きますわよ!!」
「「「重力魔法!!!」」」
一斉に放たれる強い重圧が白蛇に襲い掛かった!!
『うお重!!』
「どれだけパワーがあろうが、これなら飛ぶ事はできないだろう!!」
『なかなかやるじゃねえか、ガキ…だがこの程度じゃ無駄ってもんだぜ』
白蛇にとっては重い程度、少し時間があれば這い出て脱出も可能だ。
「その余裕がどこまで持つかな…?」
しかし、ソルの追撃はまだ終わらず。
「さあ、アレの出番だ…!」
ソルが手を掲げると、雲の中から深い緑色の円盤が現れた。
下部にレンズが取り付けられ、緑色の石で作られた円盤。
音もなく移動して、白蛇の上空で停止する。
『わけのわからねえモノを…!!』
「未確認飛行物体…異世界ではUFOなんて呼ばれていたね」
「アレはそれを参考にして作った魔力の砲台だよ。狭い範囲とはいえ真下の範囲を焦土にできる」
『へっ…そんなもんが効くかよ』
「それは…どうかな?」
白蛇の薄ら笑いを返すようにソルはにやりと笑う。
下部のレンズに眩しい程の光が集まっていく。
「良いことを教えてあげるよ」
『ああ?』
「君はアレを僕の力だと思ってるようだけど、詳しくは違う」
『…』
「円盤自体は僕の力だが、そのエネルギーは僕の仲間たちの魔力だ」
「僕の力じゃないんだよ」
『…テメエ…!!』
「怖気付いたね…やっぱりそうだ」
ソルの思考する可能性が確信に変わる。
最初の攻撃からすべてに意味があった。
「僕が最初に攻撃した時、君は無傷で突破してきた」
「だけど仲間の魔法で攻撃した時は、君は一部の攻撃を避けていたんだ」
「普通の攻撃なら受け止めればいいだけなのに…」
答えを示すかのように、ソルが人差し指を立てる。
「答えはつまり…君は勇者という存在に耐性を持つが、普通の人間の攻撃に耐性を持たないんだ」
『…最初から嵌められてたってわけか』
「ふふ、そういう事だ…さあ、食らうといい」
レンズに集まる光が強くなり、肥大化していく…!
「僕達魔術師団ラグナロクの力の結晶を!!」
ソルは力強く、腕を突き出して合図をする!
「発射!!」
円盤から真下へ一直線に光線が伸び、重力で拘束される白蛇へと放たれた!!




