表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したくてもさせてもらえない件  作者: 転生希望のブラック会社員
<ファティリタス復興>編 【第1クール】
95/321

第95話 ファティリタス復興編 【第1クール】 毒の解決、そして別れ

――それからおよそ一月後・村――



「おーい! 魚捕ってきたぞぉ!」


 村で過ごし始めておよそ一月が経った。井戸水はだんだんと元の水に戻り、今では元通りの透明に戻っている。やはり、あの<バイオスライム>が原因だった様だ。何はともあれ、解決してよかった。


 それに、山にはモンスターがまた溢れていた。ゴブリンゾンビがいなくなって、怖い者が去ったからだろうか。山で山菜や魚をとるのに苦労する様にはなったが、これが元の生態系らしいし、よかったと思うことにしよう。


――ちなみに、RPの取得アナウンスもあった。


【アナウンス】加算対象行為は、<毒の発生源除去による山の生態系の回復>。村人達との協力によるボーナス点も加味し、RPを算出します。――算出結果、RPを300加算します。



 一気に300点も加算された。前の村人達の毒の治療が75ptだったから、随分と大盤振る舞いだ。これでRPは計375ptになった。



「あ、お帰りなさい! すぐにご飯にしますね!」


 ハンナさん宅に帰ってきた俺は、川で捕った魚の入ったカゴを渡す。<ストレージ>に入れてもよかったんだけど、何となく身体を鍛えたくなったんだ。


 この世界では、モンスターを倒すことでレベルが上がり筋力も増すようだが、カイリさんを見てると、見た目のカッコよさにもこだわりたくなったのだ。


「錬金術の素材も採ってきましたよ」

「ありがとう! いつも助かるわ」


 家に入り、奥の錬金窯が置かれてる部屋で、ハンナさんに採ってきた素材を手渡す。


「ずっといて欲しいくらいだけど、そろそろ発つのよね……?」

 ハンナさんが残念そうに俺に聞いてくる。


「そうですね。無事、毒も解毒出来た様ですし、他に困ったところが無いか、別の地方を見て回ろうかと思います」


――そう。自分達――第1校――の担当エリアは南全般。他の地域も見て回らないとな。


「私も付いて行きたいけど、この村での仕事もあるし……」

「気にしないで下さい。ハンナさんがいなくなると、みんな困っちゃいますよ」

「そうですよ! また遊びに来ますね!」


 名残り惜しいが、明日、俺達は村を発つ。



 俺とアンリさんは、村での最後の夜を、カイリさんも呼んで4人でわいわい語り合い明かした。


――翌日・村の入口――



「では、皆さんお達者で!」

「ありがとうございました!」


「あなた達は村の救世主です。いつでもまた寄ってくだされ」

「ユウスケさん、アンリさん! またね!」

「二人とも元気でな! 困ったことがあったら助けに行くから呼べよ!」


 村人達やハンナさん、カイリさんに見送られ、俺達は南を目指して村を発つ。



――次はどんな出会いがあるのだろうか。期待と不安を胸に、俺とアンリさんは旅をする。



【現在のパーティ】 RP累計 375

 ユウスケ レベル 9 タンク   戦士(剣、盾)

 アンリ  レベル 8 ヒーラー  白魔術師(杖)


<離脱>

 カイリ  レベル 10 アタッカー 槍術士(槍)

 ハンナ  レベル 9 アタッカー 錬金術師(錬金アイテム)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ