第9話 地雷
「あと3! あと3!」
異世界転生まであと3ポイントだ!
お試しだけどね。
「じゃあこれはどうかしら?」
扉の向こうに投げられた。
……雑になってきてないか?
◆
お、またファンタジーか。
剣や鎧を装備してる。なんか野性的なデザインだな。
「あ! いらっしゃーい!」
お、なんか受付嬢に呼ばれてる。行ってみよう。
「討伐依頼です。頑張ってくださいね!」
クエストが渡された。
何このでっかいモンスター……無理無理無理!
「もうすぐ現地にお仲間さんも来ますから!
協力して頑張ってくださいね!」
……仕方ない、とりあえず行ってみよう。
――現地にて――
お、言ってた仲間が来たみたいだ!
装備も強そうじゃん!
「ハチミツください」
は?
「薬作るのに要るんです、ください。役目でしょ?」
まぁ、少しぐらいならいいか……
「ありがと」
なんだ、お礼言えるんじゃん。
――クエスト開始! 討伐対象が現れた!
くっ、やっぱ強い! 仲間もきつそうだ!
っていうか仲間弱っ! いくらなんでも弱すぎる!!
「塵粉塵粉塵粉ッ!」
え? ちょっと何!?
塵粉って味方も回復できるアイテムだっけ!?
「塵粉早くって言ってんじゃん!
ほんと使えねぇな~!
なんで僕が回復薬飲まなきゃなんないんだよ!?」
だって自分のミスで負傷した訳だし……
「僕はエラいんだよ! 下は黙って従っとけ?」
ムカつくが今はそれどころじゃない。
仲間をフォローしながらなんとか敵を倒す。
ダメージはほとんど俺が稼いでたわ……
さて! お楽しみの、モンスター素材の剥ぎ取りだ!
何が出るかな~♪
ごすっ!
吹っ飛ばされた。仲間に。
「お前剥ぎ取りしていいと思ってんの?
していいのは僕だけなんだよ!
雑魚は黙って見とけ!」
急いで戻って剥ぎ取ろうにも、終了のブザーが鳴り響いた……
――視界が暗転する。
◆
「お疲れ~」
お化粧しながらのコスプレ女にねぎらわれた。
「なんだよアレ!? 気分悪いわ!!」
あんな自分勝手なやつといっしょにやりたくないわ!
「仕事仲間なんて好きに選べないでしょ。
そこは異世界も同じよ~」
むぅ。わかっちゃいるけどさ。
「まぁ、頑張って仲間をフォローして討伐までやり遂げたみたいだし、今回はポイントを弾んであげる」
優しさが1、勇気が1上がった。
ちょっとは報われたかな?
【現在のステータス】
優しさ3、勇気4、面白さ2 計9 異世界転生まであと1!




