第8話 初めての戦闘
「それにしても、あんたって、ほんとに不幸体質なのね~」
そうだよ、だから異世界に転生したいんだよ。
「ちょっとマンネリ化してきたわね。
次はどうしようかしら」
コスプレ女がうーん、とうなる。
「普通にモンスターと戦ったりでいいよ」
スライムと戦ったりしてみたい。
「じゃあ、それで」
扉の向こうに投げられる。
◆
広い草原だ。
よかった! ちゃんと装備がある。
剣に鎧に盾。こういうのを求めてたんだよ!
あ、スライム。
盾で攻撃を防ぎながら、不慣れな剣で敵を切り裂く!
体液を浴びちゃったけど鎧もあるし大丈夫大丈夫!
よーし! どんどん行くぞぉ!
――数分後――
あれ?なんか体調が……
ごふっ!
!? 口から血が出てきた!
まさかさっきのスライムの体液に毒が!?
毒消し草は……無い。
あ……
――視界が暗転する。
◆
「これはあんたが悪いわね。油断しすぎよ」
しゅんとする俺。
「まぁ? 初めてのモンスターにも怖じけずに立ち向かえたから、評価はしてあげる」
勇気が1上がった。
優しいとこあんじゃん!
【現在のステータス】
優しさ2、勇気3、面白さ2 計7 異世界転生まであと3