第68話 ダンジョン攻略【19】スキルカードとかって汎用性高くて好きだわ
――地下4F――
強敵<ロックゴーレム>を降し、歓喜する俺達。大量の経験値で3人ともレベルが上がり、ウハウハだ。
――というか……
「倒れたまま、消えないですね」
「グギャ」
アンリさんがおそるおそる近づき、ヒトカゲぎ剣の先っぽでツンツンする。
そう、消えないのだ。
――やがて、ロックゴーレムがむくりと起き上がる……
【天の声】ロックゴーレムが仲間になりたがってます。
はい
いいえ
あ~、やっぱりかぁ……
「どうする? 仲間になりたいみたい」
面倒になり、アンリさんとヒトカゲにふる。
「う~ん……どっちでもいいんですけど。ヒトカゲちゃんは?」
あ、アンリさんもヒトカゲにふったな。
「……グギャ!」
【天の声】「ちょっと思うところはあるけど、いいよ!」(ヒトカゲの代弁)
「そうか。じゃ、よろしく頼むよ」
――そうして、ロックゴーレムが仲間になった!
【天の声】名前をつけますか? ⇒「 」
う~ん。俺には名付けのセンスが無いんだよなぁ……
「アンリさん、こいつになんかいい名前ある?」
「ユウスケさんに懐いてるみたいだし、お任せします」
懐いてる……のか? それは疑問だが――
「……いわお」
【天の声】は?
「だから、こいつの名前は<いわお>、な?」
「――――♪」
【天の声】「ありがとう!♪」(いわおの代弁)……って、ちょっと待ちなさい。あなた、適当にあしらわれて――
(よろしくな! いわお!)
「――――♪」
天の声はため息をつき、それ以上は文句を言うのをやめた。喜ぶいわおを見て諦めたようだ。
◆
「あ! 宝箱も出ましたね! 金箱ですよ!」
アンリさんが気付き、嬉々として宝箱を開ける。そういや、金箱は初めてだな。俺も興味があり、覗き込む。
中にはカードが一枚入っていた。説明欄を見ると――
地属性魔法<ストーンブラスト>スキルの習得が可能。
「おお。SP消費無しでスキルを習得できるんじゃないか? 魔法みたいだし、アンリさん、取っちゃってよ」
「いいんですか? ありがとうございます!」
さっそくアンリさんがスキルカードを使ってみる。
「ストーンブラスト!」
アンリさんの杖の先に石の塊が出てきて、前方に勢いよく飛んでいく。
――ガァンッ!
岩の塊はダンジョンの壁をへこませ、地に落ちた。
「すごいですね! 威力も高そうです!」
「よかったね」
「グギャ」
喜ぶアンリさんを見ると、俺も嬉しい。頑張ってよかったなぁ……と改めて思う。
「じゃあ、先に進もうか!」
――ロックゴーレムの<いわお>をパーティに迎え、俺達は意気揚々とダンジョン探索を再開するのだった。




