第60話 ダンジョン攻略【11】ヒトカゲ進化の恩恵
【天の声】おめでとう! ヒトカゲは ファイアリザードマンに進化した!!
「グギャァァ!」
ヒトカゲ……ファイアリザードが、ファイアリザードマンに進化した。ヒトカゲを包むまぶしい光が収束すると、もとの四足歩行のトカゲではなく、人の様に二足で直立するリザードマンが現れた。
「色んな意味で危ねぇよ……」
俺は色んな意味でハラハラしながらも、とりあえず、拍手で進化をお祝いする。
「おめでとう!」
「よ、よかったですね、ヒトカゲ……ちゃん?」
アンリさんも俺に続き、拍手でヒトカゲを迎える。ヒトカゲも「グギャァ」と喜んでいる(?)ようだ。
【天の声】<サブクラス>とステータスを確認してください。
ん? と思いつつも、言われた通りに確認してみる。
サブクラス
<ファイアリザード> ⇒ <ファイアリザードマン>
【ステータスにボーナス加算】
HP 体力 +20 ⇒ +50
TP スキル使用に必要 +10 ⇒ +25
ATK 物理攻撃力に影響 + 5 ⇒ +10
DEF 物理防御力に影響 + 5 ⇒ +10
INT 魔法攻撃力に影響 + 3 ⇒ + 6
RES 魔法防御力に影響 + 4 ⇒ + 8
DEX 命中率に影響 + 2 ⇒ + 8
AGI 行動速度と回避率に影響 + 3 ⇒ + 6
火耐性 ⇒+100(火属性無効)
【追加スキル】
<ファイアブレス 3 レベル1 ⇒ 2>
<火炎斬り 4 レベル1>【NEW!】
<HP自動回復 パッシブ レベル1>【NEW!】
<剣・刀装備時ATK補正 +10>【NEW!】
「……」
なにこれ!?めっちゃ強くなってる!
「どうしたんですか?」
驚愕で固まる俺をアンリさんが心配そうに覗き込んでくる。
「い、いや、なんか、ヒトカゲが進化したおかげで俺まで強くなったみたいでさ」
ステータスの上昇やスキルの変化について、アンリさんに教える。
「いいなぁ……ユウスケさんとヒトカゲちゃんばっかりずるい」
あ、アンリさんが頬を膨らませて拗ねちゃった。
【天の声】ふふふ……<モンスターテイマー>、最高でしょう?
どうですか? ねぇ、どうですか? とドヤって聞いてくる。……くっ! 気に入らないが、ここは素直に感謝しておこう。
(お、おう。これはスゴイな。助かるわ)
念話で感謝を伝える。でもちょっと気になることが……
(……でも、<剣・刀装備時ATK補正+10>ってあるけど、俺、装備できなくね?)
【天の声】……♪(口笛を吹く音)
あ、こいつ、ごまかしやがった! まぁいっか、これくらい……
◆
【天の声】そう言えば、前に<炎のロングソード+5>を取得してましたよね? 出してください。
なんでだ? と思いながらも、とりあえず出してみる。
【天の声】じゃあ、それをヒトカゲに渡して。
ヒトカゲに渡してみる。
【天の声】ヒトカゲは<炎のロングソード+5>を装備した!
ヒトカゲが「グギャァ♪」と喜びながら剣を掲げてみせる。
【天の声】(ドヤァ)
「あ! 俺は鞭しか装備できないのに!」
「ヒトカゲちゃん!よかったですね!」
俺が軽く抗議するも、ヒトカゲやアンリさんが喜んでいるので、これ以上は水を差せない。むぅ……
【天の声】装備は有効活用しないと、ですよ!
(俺が鞭しか装備できないのはお前のせいなんだけどな!?)
俺の抗議はいつもながらにスルーされた。
◆
「残りSPは6か」
「私は3です」
俺とアンリさんはレベルアップで貯まったSPをどう使うか話し合う。俺はレベルアップ前に3残してたので、アンリさんよりも多いのだ。
「<睡眠耐性>を取りますね」
<睡眠耐性 パッシブ レベル1(耐性25%) 必要SP3>
アンリさんは迷わず睡眠耐性を取る。レベル1だと25%しか防げないけど、さっき眠らされたのがよっぽど悔しかったのだろう。
「俺はどうすっかなぁ」
もういっそモンスターテイムに特化しようかとも思うが、今後欲しいスキルが出るかもしれないしな。
とりあえず、保留しておくことにした。
「しばらく、ここら辺でレベリングしようか」
「そうですね。ヒトカゲちゃんには物足りないかもですが」
「グギャア」
【天の声】「気にしないで」(ヒトカゲの代弁)
ヒトカゲも問題ないようだ。
――俺達はしばらく、地下3Fでヒトカゲに助けられながらパワーレベリングした。




