表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したくてもさせてもらえない件  作者: 転生希望のブラック会社員
<新入生歓迎>編
47/321

第47話 どんなスキルが欲しい?

「ではでは、今度こそ本題に入るわよ!」


 パンパンと手を叩き、ユイが仕切り直す。


(講師が板についてきたんじゃないか?)って言ったら怒られるだろうから、思うだけにとどめておく。


「さて、これからどうしたい?」

――前言撤回。まさかのノープランか?


「今までのように、私が仕切って決めてもいいんだけど、ユウスケも今回の件で、自分が何を欲しいか考えられるようになったみたいだし、希望を聞くのもいいかなと思ってね」


 なるほど。なら遠慮なく。


「なにか魔法やスキルが欲しいな。アンリさんのいた世界では俺、武器を振り回すだけだったし。何かカッコよくて便利な魔法とかスキルが欲しい。もっとぶっちゃけて言うと、俺だけの<チートスキル>が欲しい」

「あんたはブレないわね……」


 やめろよ、そんな誉めるなよ! 照れるじゃないか。


「チートスキルってなんですか?」

 これはアンリさんからだ。おずおずと手を挙げて聞いてくる。


「簡単に言うと、――ズルいくらい強力なスキル――ね。その世界の常識を覆してしまうくらいの」

「ズルはよくないと思います」


――アンリさん、ちょっとムッとしてる?


「待った待った! ズルって聞くとそう思うのも気持ちはわかるんだけど、俺のいた世界じゃ、異世界転生っていうと、当たり前なんだって!」


 俺はこの流れを断ち切るべく抗議する。だが、アンリさんはそっぽを向いて、こっちを見てもくれない。


「でも、そういうのが無くても、知恵や努力、仲間との絆で困難を乗り越えていくのもあるじゃない」

 これはユイだ。くっ、あくまで邪魔を……!


「そういうのもあるかもしれないけど……、やっぱり目立った方がその世界にとっても、『異世界人が頑張ってる!』ってなると思うし、その世界の人ができないことをして問題を解決したら、すごく感謝されると思うんだ」


 めっちゃ必死感はあるが、これでどうだ?


「まぁ、言い分はわかったわ。アンリはどう思う?」

「う~ん……まだあまりピンときてはいないのですが、みんなのために頑張るのはいいことだと思います」


 お?これはいい流れか?


 ユイは小さくため息をつき、


「わかったわ。チートレベルにするかはいったん置いておくけど、あんたはどんなスキルが欲しいのよ?」


 改めて聞かれると、難しいな……


「まだ具体的には考えられてはいないんだけど、やっぱり、応用が利く創作系のスキルかな。ご褒美の選択肢にあった錬金術とかがそうだな」


 しかし、ユイの反応はあまりよろしくない。


「うーん、鉄板すぎてちょっとね……はっきり言って、ありふれすぎてて新鮮味が無いのよ」


 お前、ご褒美の選択肢にしてたじゃん! それに新鮮味とかは求めてないし、俺。


「異世界の人からしても、『ああ、はい、またソレね』って、飽きられちゃうかもだから、もうちょっとひねってみてよ」


 大道芸かっちゅーの。まぁ、言いたいことはわかった。


「それでは、一つの物を極めて、すごく強い! とかはどうでしょうか?大魔道師みたいな」


 これはアンリさんだ。だが、ユイは首を横に振る。


「それもさんざんやりつくされたわ。<異世界転生したら最強なんちゃら>はもう定番すぎて、異世界の住人から石を投げられてもおかしくないくらいよ」


 異世界人って蛮族かよ。


「じゃあ、ユイは何かアイデアあるのかよ?」

 さっきから文句ばっかじゃないか。


「私? ――私のは、ちょっとエグいわよ?」

「あ、やっぱいいです」


 嫌な予感しかしない。ゴキブリで世界征服とか言い出しそうな気がしてきた。


「まぁ、すぐに思い付かないのだったら、無理してひねりださなくてもいいわ。とりあえず、オーソドックスなところから学んで、欲しいのが決まったら言いなさい」

「そうだな。そうさせてもうわ」


 

――やっぱりこういうのは、じっくり考えたいよな。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ