第319話 ファティリタス復興編 【第4クール】 結果発表
――講義室――
「久しぶりだなぁ」
「あっと言う間の一年でしたね」
講義室についた俺達は、何度も来てもう見慣れた講義室を見回す。――あ、ユイだ。
「ユイ! 久しぶり!」
「お久しぶりです、ユイさん」
元気に話しかける俺とアンリさんだが、ユイはジト目でこちらを見てくる。
「あんたらねぇ~……まぁ、お小言は後にしましょ。よく一年、やり遂げたわね。あんた達の頑張りはずっと見てきたわよ」
何か言いかけたようだが、すぐに切り替えてほめてくれる。やっぱ、今までずっとサポートしてきてくれたユイにそう言われると嬉しいな!
「おう! めっちゃ頑張ったわ~」
「――を仕込むのをね」
「あ、もう始まりそうですよ!」
ユイがボソッと何かを言ったが、よく聞き取れなかった。聞き直そうとしたところ、アンリさんが前の方を指差し、理事長達が現れたことを告げる。
他の塾の生徒も集まっており、間もなくして最後の集会が始まった。
◆
「まずは皆さん、一年間、よく頑張ってくれました。毎年途中でリタイアする人もいる中、やり遂げたのは立派です。さて、その成果ですが――」
理事長が例のRPを掲示しようとし――
「その前に、一つ言っておかなければならないことがあります。――ユウスケさん、アンリさん」
「あ、はい」
「はい」
急に理事長に名前を呼ばれた俺とアンリさんが席を立つ。
「国王をはじめとした様々な人から、あなた達の働きに感謝状が届いています。二人とも、よくファティリタスのために尽力してくれましたね」
理事長がそう言うと、場がざわつく。確かに、そんなこと今までなかったしな。
「えっと……例の森林跡地の件ですかね?」
「それだけでもないのですけどね。あなた達がファティリタスに生きる人達と“同じ目線で”関わってきた、その反響ですよ」
(よくわからないが、ほめられてるんだよな?)
「では、RPの最終値を発表します」
理事長がそう言うと、秘書がコンソールを操作し、ホログラムが空中に投影される。そこには、ホワイトボードのようなものに文字が書かれていた。
【RP最終値】
1位 第1校 5000 pt
2位 第2校 2800 pt
3位 第3校 2000 pt
4位 第4校 1600 pt
「優勝は第1校です。おめでとうございます。ユウスケさん、アンリさん」
理事長がそうしめくくるも、場は騒然としている。俺だって信じられないのだ。ダントツのトップだったのだから。
「納得いきません!!」
そう叫び席を立つ者がいた。第2校講師のカスミだ。
なんかまた荒れそうだなと、俺は小さくため息をつくのだった。




