表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したくてもさせてもらえない件  作者: 転生希望のブラック会社員
<ファティリタス復興>編 【第3クール】
289/321

第289話 ファティリタス復興編 【第4クール】 教えてよ

【翌日】

――ウォーリー宅――


 朝起きて皆で朝食を取っている時。


「ユウスケさん。ずいぶんスッキリした顔をされてますね?」

「うん。なんだか、スゴく気持ちいい夢を見てさ。ここ最近はこんなことが多かったんだけど、今回は特にね」


 気分爽快で朝食を取っているところ、ウォーリーさんも気付いたようで声をかけてくる。俺は思ったままのことを返したのだが――


「けしからん! まったく! うらやまけしからん!!」


 なぜかビリーがキレていた。昨日から――というか、いつもおかしいけど、今は特に。


「なんなんだよ一体?」


 意味がわからずキレられたくないので、一応理由を聞いてみるが――


 ぷいっ!


 そっぽを向きやがった! まったく可愛くないが! 大事なことだからもう一度言う。まったく可愛くないが!



「ユ、ユウスケさん。そんな気にしなくてもいいんじゃないですか?」

「そうよ。気分がいいのはいいことだわ!」


 昨日とはうってかわって上機嫌なアンリさんとルルカにそう諭される。――なんかおかしい。


「何か知ってるの?」

「いえ、特には……」

「別に……」


 二人とも目をそらす。とても気まずそうだ!


 おかしいのは二人だけじゃなかった。


「ベリアル、フレイ。お前達は何か知ってるか?」

「――ふぇ!? ぼ、僕も知らないなぁ~」

「し、知らないわよ?」


 名指しされキョドるベリアルと顔が真っ赤なフレイ。――怪しい。俺は四人をあらためて見回す。


――が、誰一人として目線を合わせなかった。


 そうして、微妙な雰囲気の中朝食は続くのだった。



「じゃあ、お元気で」

「ユウスケさん達も。また遊びに来てください」


 朝食後、準備を整えた俺達は皆に挨拶を済ませ、森林跡地に向け出立する。移動はやはり、ベリアルの召喚した四足獣アンデッドにまたがってだ。やはり、これが一番早い。


「なぁ。怒らないから教えてよ」

「ダ、ダメです!」

「気が向いたらね~♪」


 話を蒸し返してアンリさんとベリアルに聞くが、やはり教えてくれなかった。除け者にされてるようで寂しいが、これ以上聞いても同じだろうしな。


 ただまぁ、みんなの様子を見ている限り悪いことではなさそうだ。



 ならいっかと気持ちを切り替え、周りの景色を楽しみながら俺は皆と共に森林跡地を目指すのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ