第25話 ご褒美の約束
【現在のステータス】
優しさ 7、勇気 8、面白さ or いいこと 8
計23か。
「ところでさ」
「ん~?」
と、某狩りゲーをしながらユイが生返事をする。
こいつ、もう隠しもしなくなりやがった!
「だいぶポイントが貯まってきたけど、次もまたお試し転生させてくれるの?」
気になっていたことだ。
そうねぇ……と、ユイはアゴに人差し指を当てながら、
「それでもいいんだけど、今度は何かご褒美をあげるわ」
おお! ご褒美とな! 盛り上がる俺。
「あんたもだいぶ頑張ってるからね。そうね……30ポイント貯まったらにしようかしら」
今23だからあと7か。いける! これはいけそうだ!
「で、あんたは何が欲しいの?」
急に聞かれても、考えてなかったからな。すぐには思い付かないなぁ……
「じゃあ、こっちから提示してあげるわね」
ふと、空中にスクリーンが現れ、文字が映し出される。
すげぇな、ハイテクじゃん。
なになに……
①メ○ミ
某有名国産RPGの単体炎系中級魔法
②スキル『錬金術』
③異世界転生の時、『ビーきち』を一緒に転生
※ビーきちの同意が必要
お、おお!
魔法かスキルか仲間かの選択か!
なんでメ○ゾーマ(上級魔法)じゃないんだよと言いたい気もするが、機嫌を損ねても困るしやめておこう。錬金術は色々できそうでいいな。ビーきちは言わずもがな。
どれも魅力的だがやっぱり……
「まぁ、まだ決めなくていいわ。これを励みにこれからも頑張んなさい」
よし! 目標もできたしこれからも頑張るぞ!




