表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したくてもさせてもらえない件  作者: 転生希望のブラック会社員
<ファティリタス復興>編 【第3クール】
239/321

第239話 ファティリタス復興編 【第3クール】 森林跡地に

――森林跡地――



「あ、お兄ちゃんだ! お姉ちゃんも!」

「ハーピーさん達もいる~!!♪」


 森林跡地に着くと早速子供達が俺達を見つけて駆け寄ってくる。エミリーが俺にダイブしてきたので、優しく抱きとめる。


「お、ちょっと重くなったか?」

「レディに何言ってるの!?」

「――ぎゃはっ!」


『大きくなったな』と言いたかっただけだったんだが……。エミリーからみぞおちに頭突きを食らい、俺はあまりの痛さにプルプルと身もだえた。


「ユウスケさんが悪いですよ。――エミリー。いい子にしてた?」

「うん!!」


 アンリさんがエミリーの頭を撫でながらそんなことを言う。――そうか。あれが正解だったのか。



「まったく。ユウスケは相変わらずデリカシーが無いわね」

「お、おぅ。フラン。――いい子にしてたか?」

「子供扱いはやめて」


(ええ~~~!?)


 いつの間にか近くに来ていたフランに、今さっきアンリさんから学んだテクを使ってみたのだが、フランはご機嫌斜めに『つん!』とそっぽを向いてしまった。――げ、げせぬ……。


「あははは! ユウスケは女心がわかってないなぁ。そんなんじゃ、バイラルみたいにはなれないよ?」

「それは困る。ベリアル、教えてくれ」

「ユウスケさんには必要ありません!」


 お腹を抱えて笑いながら近付いてきたベリアルに教えをこうが、アンリさんにバッサリ却下されてしまった。


――ほんとによくわからない!


「またユウスケは新しい女をひっかけてきたの!?」

「おい。変な言い方はやめろ。普通に仲間だよ」


 フランがまだ子供なのに、どこぞの主婦のようにヒステリックに叫ぶ。末恐ろしい子供だ。


「はじめまして、お嬢さん。僕はベリアル。“ユウスケの女”だよ!」

「ベリアルさん!」

「やっぱりそうなのね!?」

「ちょ! ベリアル! 俺で遊ぶな!!」

「あはははは!!」


 フランに割かし本気で往復ビンタされた。――かなり痛い。理不尽だ!



 ベリアルはそんな俺を指差し、さらに大笑いするのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ