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Secret living together life  作者: 華愁
5/7

訪問者は?

冬休みに入って五日目の夕方、

オリオン荘のチャイムが鳴った。


此処に来るのは

叔父か母か雫だけ。


但し、今日は雫は来ていた。


『は~い』


開けるとそこには

叔父さんがいた。



「梓、誰でしたか?」


リビングから泰佑の声がした。


『叔父さんだよ』


玄関から叫ぶように

言うと三人が来た。


四人で話していると

背の高い女性が

叔父さんに手を振りながら来た。


「姉貴」


雫の囁きが

私にだけ聞こえた。


「莉音、お待たせ」


雫のお姉さんの

言葉から察するに

最初から

オリオン荘(此処) に

二人で来ることに

なっていたらしい。


「雪遅い❢❢」


二人の関係って何?


痺れを切らしたのは

弟である雫。



「何で姉貴が管理人と

一緒にオリオン荘(此処)に来た?」


「相変わらず短気ねぇ。

莉音は友人よ」


叔父さんと雫のお姉さんが友人……


凄い偶然だなぁ。


てか、来るなら来るで

連絡してくれても

よかったじゃん❢❢


何の用意もしてないし……


いきなり来たのは

大方、吃驚させたかったとか

そんな理由だろう。


叔父さんの考えそうなことだ。



「とりあえず、

あがってもらっては

どうですか?

外は冷えますから」


今は十二月下旬。


確かに冷え込む。


『そうだね。

叔父さんも雫のお姉さんも

どうぞあがってください』


中に入らないと始まらない。


********************************


家の中は外と比べものに

ならないくらい暖かい。


「本当に何しに来た?」


雫がお姉さんに訊ねた。


「あんたが此処を出たって

聞いたから確かめに来たのよ」


あらら(苦笑)


「来た理由はわかったが

とりあえず自己紹介したらどうだ」


叔父さんと雫のお姉さんが

あんまりにも馴染んでいるから

すっかり忘れてた。


『そうだよね』


泰佑と一緒にお茶を

配りながら同意した。


「へぇ~

あんたが生徒とねぇ~」


雫の家は教師一家だって言ってた……


やっぱり、反対されるよね……?


「可愛い子捕まえたわね」


雫のお姉さんは私を抱き締めた。


えぇぇ!?


「だろう(ニヤリ)

梓は特別なんだ」


「まぁ、いいんじゃない。

私はあんたが誰かを

“また愛せるように”なって嬉しいよ」


どういうこと……?


“特別”と言われたことは嬉しいけど

お姉さんの言い方は雫が

恋愛に対して

何かあったような言い方だ。


胸にもやもやを抱えたまま

訊けずに時間は過ぎていった。

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