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君と過ごす最後の366日  作者: ねっこ
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あと1年

12月31日の大晦日の日。涼介は実家のこたつの中で寝転んで恒例の歌番組を見ている時の事だった。


突然こたつの上に置かれた涼介のスマホが連続で振動しだした。すぐに電話だと気ずき涼介は重い体を起こしてスマホを見た。スマホの画面に表示されていたのは葵という名前だった。葵というのは涼介が2年前まで通っていた大学のサークルで知り合った今では涼介の彼女のことだ。ちょうど1週間前にはクリスマスデートをしたばっかりで、その時に交換したプレゼントのネックレスは今も肌身離さず首につけている。時刻はもうじき新しい年を迎えるような時刻で、歌番組も終盤に差し掛かっていた。

最近お互い忙しく、連絡があまり取れてなったので涼介は嬉しくて弾むように電話に出た。


「もしもし」 


返事がない。聞こえなかったのかと思い、もう一度訪ねる。


「もしもし?」


「りょ、りょうすけくん?」


今度は聞こえたようだ。しかし葵の声ではなかった。何回か聞いたことのある声。


「よ、夜遅くにすいません。あ、葵の母です。」


「あっ」


思い出した。以前葵の実家に行ったときに晩御飯を作ってくれた葵のお母さんだ。以前あったのが半年以上前だったので、「お久しぶりです、」と返そうと思ったが何やら葵のお母さんがやけにあわただしかった。


「、、、何かあったんですか?」 


嫌な予感がする。涼介の心の奥底が何やら悲鳴を上げている。










「、、、、、、、葵が倒れたの」

その言葉を聞いた瞬間、涼介は心の奥の悲鳴の正体が分かった。

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