第十九話 戦いの終了とその後
今回の僕らの戦いは、互いに死人はいなかったものの多くの怪我人が出た。
ちなみに島の軍の人達は、
『急に眠気が襲い寝てしまった』
という人が多数と、その寝てしまった人の仕事を代わりにしないといけなかったという人が少数いて、こちらの方に手がまわらなかったと言って、深く謝罪した一方、今回、ケンカを売ったギルド『荒波リヴァイア』のマスターウェル・ボトムは軍のお偉いさん達と僕らのマスターが相談し、自宅に三年間の謹慎処分と百万ゲルの罰金を命じたらしい。話によれば、軍の人達を眠らせたのも荒波の仕業らしいが詳しくはまだわかっていないらしい。
そんな戦いの結末を、一週間くらい眠っていたらしい僕はラットに聞かされた。
あの後、気絶した僕は戦いを終わらせに来たマスターと供に来たサキさんがギルドまで運んでくれたのだと聞いた。ちなみに僕の敵はマスターが倒してくれたらしく、活躍できなかったことに落ち込んだ。
そして、フウさんの救出も成功したらしい。フウさんは戦いの後、
『皆にはすごい迷惑をかけてしまった。すまない。そして、助けに来てくれてありがとう』
と深々と頭を下げ、謝罪と感謝の言葉を言ったらしい。
そんな多くの事があった中、急成長を見せる奴がいた。
そいつの名はミイ。ミイ・カーメラ。
『合掌』という手を合わせて大きな音を出し、敵を驚かす身体強化系SCを持っていた彼女だったが、なんと戦いの中で、皆がピンチで倒れている中、SCを変更させ、大逆転させた。
SCの変更という事は、例えばあの初依頼の時のような海賊のリーダーのように、SCを二つ所有している状態ではなく、SC事態が変わる事である。
つまり、合掌はもう使えない。そのかわり、感情系のSC喜怒哀楽の『楽』がとてつもなく特化したSCに変わったのだった。なんでも自分のスピードや攻撃力を上げるという力らしい。しかも、その状況を自分が楽しめば楽しむほど上がるというなんとも反則級のSCだ。
(僕も負けてられないな)
そんなことを思いながら、ケガが治り、回復した僕は、久しぶりに依頼を受けにラット達の所へ向かったのだった。




