第七話 新たな出会い
クロス再登場!
旅にでました。ってか食料もないんですけど!?
「あぁ、忘れていたわ。神になったら、魔術の研究ができるよ。」
ま、魔術の研究!?
「そう。自分で魔術を構成することができる。」
うわ、なんかやってみたい。魔術唱えた瞬間相手即死とか。
「馬鹿じゃないの?魔術にはそういう致死的な魔術は存在しないわよ?」
え?マジ?
「そもそも魔術を作ったのは私。女神の力が具現化したものが魔術。」
え?女神?このおばはんが?
痛ででででででで!!!
なんじゃ今のは!?頭の中ほじくり返された!?
「神による天罰よ。」
いや僕も神ですよ!?ってか究極の力を持ってますよ!?
「そういうとこだけ自分の凄さを強調しないっ!」
痛でででででででででででで!!!
ごめんなさい!ごめんなさい!
「。。。わかったならよろしい!」
は、はい。。。
さぁて、この地平線が見えるような草原。ってか見える。
そこら中にポツポツと黒い影が見えるのはきっと魔物だと思う。
この先にはある国があるらしい。カータ公国と言うらしい。
エルフの先祖、フィランが住んでいるという。
フィランねぇ。前天文学で習ったけど、フィランって超高度魔法使えるらしい。
なんかヤバそう。
「フィラン族は悪じゃない。闇に属するわ。そこであるフィラン族にあってから、次の星に行くわよ」
怖い奴らじゃないらしいです。安心。
「あ。前方にオクトカラナスタLV96ー98の群れと、その長カグナがいるわ。カグナはLV472と行ったところかしら?カグナの二つ名は【統率者】。群れを率いて力を発揮するから、気おつけたほうがいいわ。」
おぉ!ありがとうございます!ユグドラシル様!
「わかったから早く行って経験値取ってきなさい!」
了解しました!さぁ行きましょう!
「え?私も?」
当然です!じゃないと死にそうになったら困ります!
「えぇー。。。」
うぉっしゃ!立場逆転したぞ!
「こらー!目的はそれか!」
そだった。。。心読めるんだっ痛でででででで!!!
「次やったら容赦しないから!」
もう容赦してないじゃん!
ってか群れがこっちに気付いてる。オクトカラナスタって見た目なんか腕が8つある阿修羅みたいなやつなんだけど、その奥にいるやつ。はっきりは見えないけど、少なくとも腕が10本付いてる。
えーと、覇眼って確か。。。。
「ギュオォォォォ!」
おぉ!重力効いたぞ!相手の動きが鈍くなった!じゃあ次は毒!
「ギュオウェェェェェ!」
うぇー。。。吐き始めやがったこいつら。じゃあ麻痺で。
「ギュィィィィィ!」
いい!実にいい!麻痺はかなり使える!じゃあ忘却!全記憶!
「。。。。」
うわなんか口開けてぽかーんってしてる。
「ギャーギャーギャー!」
な、泣き始めた!?いやおい待てい!!泣くな!こ、こういうときは!
「ウギャアアアアアアアア!!!!」
あ、あれぇ?恐怖の覇眼で泣き止むと思ったんだけどなぁ?
「あんたバカね。怖い思いさせたら赤ちゃん泣くでしょ。」
あ、そっか。頭に豆電球がつきました!
「。。。ほんとにバカね。。。」
まぁいいや。魔術でもなんでも出てこい!
『パッパラパー!』
ぱ、パッパラパー!?え!?白い鳥!?
「な、何してるの?」
それはこっちの台詞です!何が起こった!?
「なんでも出てこいって言ったから何か出てきたんじゃない?」
あぁ!ごもっともです。
「。。。オマエラ。。ナニヲシテイル?」
だ、誰!?え。。。?なんだこの大きい影?う、上!?
「ワタシハカグナ。ワガナカマニナニヲシタ?」
蝶のように舞い、蜂のように刺すとはこのことを言うらしい。
腕のようにみえたのは翼だったらしい。
「地翼流昇竜陣!」
カグナが叫ぶとあたりにオクトカラナスタが集まってきた。
「あーぁ。厄介なことになったわね。」
厄介ですね。ってかそんな冷静にできるかっ!
くそぉ!何か武器でもあったら倒しやすいんだけど。。。
ユピテル様から貰った剣忘れてきたし。。。
シュゥゥゥゥ。。。
え?なんか手の平から黒いの出てるんですけど!?
「そ、その力!ま、まさか!?」
え?なんかすごい力!?もしかして!?
ってなんか手に重いものが。。。
「。。。。」
な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ!
け、剣が!けけけ剣が!けけけの剣太郎が!
「やっぱり。。。『具現魔術』だわ。。。」
え?何それ?すごそうな能力を手に入れたってこと!?
「エソマテミニ・マギエアス」
ユグドラシルも使えんの!?
なんだぁ。神様ならみんな使えるようなやつか。
「言っておくけど、詠唱せずに使える神様なんて見たことないわよ?」
え?マジで?
ってなんかアイツらが動き始めたんだけど!?
しかも耐性ついて覇眼が効かない!
「ギュオォォォォ!」
この剣強いのかなぁ。。。
とりゃあ!
――ドーンッ!!
ちょちょちょちょちょ!
これ振っただけで隕石落ちてきたんですけど!?
「あ、そうそう。『具現魔術』の武器は破格すぎて一つの星が滅んじゃうこともあるから気おつけてね。」
いやはよ言っとけやぁぁぁぁぁ!!!
まぁでも一掃したし、いいか。
「あーLV上がったよ。良かったねー」
わぁーい。やったぁー。さてどのぐらい上がったのか教えてください。
「1、ね。」
はい。うん。泣きたいくらい。
なんであんな群れに出会って1しかあがんねーんだっ!
―――暫し後。
「。。。前方に街と結界。フィラン族の領地よ。」
おぉ。ついにつきましたか。結構長い距離ありましたね。
「ユグドラシル、ここにありき!」
め、目の前が白くなって。。。?
ええ?ええええええええええ!?
何ここ!?なんか街みたいなところに来たんですけど!?
「フィラン族が私達に転移魔法を使ってくれたの。」
す、すご!高度な魔法技術ですなぁ!
「驚くのはまだ早いわよ。」
どゆことですか?
「あなたの後ろ。」
う、後ろ?
「ようこそ。カータ公国へ。」
ううぇーいぃぃぃ!!驚かすんじゃないやい!
「ユグドラシル様とネクス様。お待ちしておりました。」
な、なんで僕の名前知ってんだ?ってか誰やねん!
「あーネクス?念話は私にしか使えないわよ?」
「あ、はい。えっと、あなたのお名前は?」
「私はクロス。先日は襲ってしまい、誠に申し訳ございません。」
く、クロス?あ、あぁ!ああああああああっ!
「覚えていてくれたようですね。光栄です。」
いや待て!あの時殺そうとしてなかった!?
「な、なぜあの時僕を攻撃したんですか。。。?」
ちょっと構えて聞く。だって怖いもん。
「あれはウリエルへ挨拶です。誠に申し訳ございません。」
「実際は魂塊のことのために行ってもらったわ。」
ユグドラシルが言った。魂塊のため?
「ウリエルが植え付けた魂塊がどのようなものか調べてもらうためよ。」
へぇ。
「それで、私も旅に同行してもよろしいでしょうか?」
どうぞどうぞ!人数が二人なんて寂しいのなんのって。
「ネクスはいいってさ。じゃあ一緒においで。」
「あ、ありがとうございます!改めまして、私はクロス。幻獣、神獣、魔獣を召喚できます。」
幻獣に神獣に魔獣?
「彼は異世界から召喚する『召喚師』の一人よ。」
え!?まじで!?めっちゃかっこいいじゃん!
「すごい!かっこいい!」
「ありがとうございます。」
「さぁ。クロスも拾ったことだし。行こうか。」
どこに行くんですか?
「『地球』って星。あなたの領地だと思うけど?」
え?あそこ行くん?
「地球ですか。空気が美味しいと聞きますね。」
「それじゃあ行くわよっ!」
あたりに魔法陣が出現したあと、僕らは姿をそこから消した。
あ。
食べ物のこと忘れてた。
次の舞台は地球!そこで彼らが目にするものとは!?