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全能神と魔王様。そして僕。  作者: 獬豸といふ名の裁きを降す者(中二病です)
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闇光大戦 —すべての終わりと始まり=スコタチ・フォス=—

今回はいつもの半分ぐらいのお話です。

全宇宙の始まり。何もない、「裂け目」の中に、ある一人の男がいた。

名はデュラン。彼は「裂け目」より宇宙を創った。そして、創造神となった。

この宇宙の法則。魂の輪。死んで、他の存在となって生きる。それが魂。

そしてデュランは魂を創った。地、空、海。それぞれの惑星にそれらを与えた。

そしてデュランが住んでいた「ガナジュラス」。そこが宇宙の起源。

光と闇が住まいし「ガナジュラス」。

ガナジュラスには光と闇の神々が住んでいた。が。。。




闇光大戦=スコタチ・フォス=が始まった。




それはある一人の神が起こした反乱によって、すべてを巻き込んだ。

地球という、多様多種の生物が住んでいた星でさえも。


「俺様の力をなめるなよっ!」

そういって彼が、すべてを壊そうとしていた。

彼の力は絶大だった。闇の3大神―ガイキ、デュプロス、ネプラーの力を持っても、彼は倒せ無かった。倒れなかった。彼は多少の傷を負いながらも、暗黒魔術を切り裂き、聖刀―天羽々斬、東方から伝えられし、八又のドラゴンを切り裂いたと言われる刀―で闇を切り裂いていた。

「我が出る!控えよ!」

彼の前に立つ、龍人族の容姿をした一人の男。紺色の目に白い肌、深紅のマントの中に秘めるその心は誰も予想することのできないほどの怒りで満ちていた。

「お前は自分がしていることを理解してるのか?」

デュランは彼に問う。

「犠牲が出ようと関係ねぇ!!」

「ならば!輪から除外させてくれる!」

「な、なにっ!?」

「深淵魔術、闇戒ノ不死炎!」

深淵魔術。それは超越する力をも超越する力。魂の輪という決まりを破格した魔術。魂の輪、つまり全宇宙の秩序を乱すため、二人しか使えない。魂の輪から、魂を引き抜き、輪の外へ出すという魔術。これをすることによって、肉体はあるが、魂は消え去り、その存在は「消滅」する。つまり生きる屍、と言おうか。

「魔術か!?ならば。。。!」

「超生魔法、闇黒アンシン生アエオデシウ究極クク存在、アンシン強ユコ力アデ得シラ我クンクク前レク降臨シウトラアエアコ!」

誰かが叫ぶ。するとデュランに黄塵が纏い始める。

「なっ!?こ、これは!?」デュランは何かに気付く。

「禁断魔法、ジェネカヴァリオン!」

「お、おのれ。。。!ゆ、ユピテル。。。!」

「さぁ!永遠の『悪』になるがいい。。。!」

その後、デュランの身体が徐々に変わってゆく。身体には紅き怒りの闇が纏い、創造神の証であった、創玉さえも砕けていた。

「これこそ我が求めていた力!さぁ力を我に与えよ!」

彼がそう言った瞬間だった。轟音と共に、全宇宙に『無』の刃が降った。

ガナジュラスにはとどまらず、銀河の域を超えて、様々な銀河に『無』の刃が降った。

それはすべてを『無』に返す刃。ほぼすべて生命体を無に返し、魂に還元された。

「な、な。。。」

彼は言葉も出なかった。全宇宙崩壊のカウントダウンが始まった。




「私が出るわ。」

ユグドラシルという女神が言った。

「Θάνατος σφραγίσει το πράγμα που πρέπει να επιστραφεί στο no-που είχε παγιδευτεί στο κακό!」


すると『無』に返す存在は「裂け目」に封印された。

これによって多大な被害を全宇宙で受けた。

ただ一人の神の、力を得るためだけに。




だが、終わりではなかった。始まりだった。




「ふふ、ふはははは!ようやく俺様が最強になった!ふはははは!」

そして彼は闇を喰らい尽くすように侵略を始める。

彼は闇を消し去るために。


「ユピテル!ウリエル!目を覚ましなさい!」

女神はそう言うと、あたりに赤い眼を召喚する。

「そんなの効かねえぜ!」

彼はそう言って、天羽々斬を振るう。

「な、なんで!?」

「俺には恐怖耐性ぐらいついてんだよっ!」

そして彼は女神に斬りかかる。

「な。。。!」


女神は、光の聖刃によって切り裂かれた。






闇の力は弱まり、光は闇を統一した。









そして、女神ユグドラシルが永き眠りからまた覚めた。

怒りと悲しみと憎悪を持って。




スコタチ・フォス。ギリシャ語で「闇と光」と言う意味です。

また、ユグドラシルが言っていた封印魔術。あれは、ほんとに何言ってるかわかりません。

ギリシャ語話せたらなぁ笑

次は本編に戻ります。

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