第四話 魔族から神へ
ユーザ様。けーたろ様。第四話更新遅れました。
申し訳ありません。学校の課題が山ほどあったので。。。苦笑
僕は歩いた。歩いている。
先が見えない階段を登った。登っている。
頑張った。頑張ってる。
無理!不可能!階段が無限に続いてるんですけど!?
ってか魔王様お疲れのご様子が全く見えないんですが。。。
ってあれ?浮いてます?
「浮上スキルよー」
魔王様ずるい!!
「仕方ないじゃない。疲れるんだもん。」
僕だってめっちゃ疲れてます!
「ほら、あれこれ言ってるうちに着いたわよ。」
着いた?え。雲の上ってこんななってるんだ。
なにもないんですけど!?
「魔法陣セット。座標X-Ω、Y-Ω、Z-Ω。」
おぉ。なんかカッコイイ!
「ひらけー。。。ゴマっ!!!」
はい。。。?
そんなシンプルでいいんですか!?
「私がこの呪文作ったんだもん。私しか開けられないもん。」
あ、それなら大丈夫ですね。
天上界は思ってた以上に広かったです。
多分僕たちが住んでる魔王国よりは広いんじゃないかな。
でも、王都がかなり奥にあるみたいです。こっからだと2時間かかるとか。
魔王様曰く、結界の中であれば転移できるそうなので、仕方なく了承しました。
「3,2,1.。。ドッカーン、と思わせてカキーンッ!!」
新ネタ!?ってかバットで打たれたような痛みがおしりを襲ったんですけど!?
「え?だってカキーンッ!!だもん。」
いや僕はボールじゃない!!しかもめっちゃおしり痛い!!
おかげで僕は大きな宮殿の前に居た。翼の生えたカッコイイ騎士がいる。
白くて、大きくて、美しいというか、神々しい。眩い光が放たれている。
「ユピテル様はこちらです。」
誰かが案内しながら言った。
「ありがとう、アリエル。こっちはネクス君。【真実の子】よ。」
「よ、よろしくお願いします。」
恐る恐る言う。
「私は大天使長アリエルです。主に魂の輪に秩序を与えています。」
「まだこの子は何も知らないの。」
はい。何も知りません。魔王様の言う通りです。
「そうでしたか。ではユピテル様とごゆっくり。」
「ええ。ありがとう、アリエル。」
ユピテル様とはどんな人なのだろうか。
雷の杖に白いひげ、いかにも全知全能の神ってイメージがする。
「ユピテル様。連れてまいりました。」
「おお、そうか!入っていいぞ!」
「ぼ、僕はネクスといいます。」
顔を上げると、小さな子供がそこにいた。
「俺様がユピテルだ。全能神として、全宇宙の秩序を司る。」
へ。。。?うぇぇぇぇ?え?ん?
「こんなチビが全能神なわけないって思ってるだろ?」
お、思ってました。
「一応こう見えてユピテル様は上位神なのよー」
「なぁネクス。お前は予言者って知ってるか?」
予言者って予言する人のことかな?
「予言をなさる方でございましょうか?」
「そんな畏まんなくてもいいぞ」
「予言者へカトが私たちに【真実の子】について話してきた。」
魔王様が真面目なお話してる。
「ヘカト曰く、【真実の子】は超生龍騎神デュラスを倒すらしい。」
ちょ、超生龍騎神デュラス?かっこいい名前だな、おい。
「彼は3万年前に禁断の超生魔法を使ってしまって、封印されたわ。」
「世界の均衡、秩序を保っていた俺達にとって、その魔法は力が強すぎるため、使ってはならない禁断の魔法だった。だがデュラスはそれに超生魔法を複合させて、宇宙を支配する力を得ようとしたんだ。」
「だけど、他の神々によって、無限空間に封印されたの。」
「その封印が、【絶神クロス】と名乗るものによって解かれた。」
「長き封印の末に、力を失っていたデュラスは、また力を溜め始めたわ。」
つまり、めちゃくちゃ強いデュラスを倒せってこと?
「そゆことよ。」
いや待って?それってレベル1の勇者がレベル9999のカンストした邪神に立ち向かうのと同じだと思うんだけど!?
「ヘカトの予言は外れない。彼は予知魔眼をもってるからな。」
「じゃあやっぱりコウモリとかよりも、もっとかっこいい姿がいいわね。」
「だから言っただろーが。コウモリなんかよりも、魔族っぽい容姿でいいって。」
「だってちっちゃいのが成長して強敵倒すっていうのが見たかったもん。」
頬を膨らませて魔王様は言いました。
か、かわいい。。。。
いかんいかん。変な感情が芽生えてしまう。
「あら、やっと素直になったわねー。」
ニコニコして言う魔王様。
「なにを言ってんだよ。とにかく、容姿は魔族のままがいいと思うぞ?」
ユピテル様が言った。
「まぁ帰ってきたんならゆっくりしていけよ。」
「うん。ありがとっ。」
帰ってきたんなら、ってどゆこと?
「あぁ、そっか。私はユピテル様の眷属よ。」
け、眷属!?つまり家族!?
「うーん、まぁそんなとこかなー」
くそぉ。生意気小僧が魔王様の家族だとぉ!?
「あらぁ?今よろしくない言葉が聞こえたわよぉ?」
ごめんなさい!ごめんなさい!侮辱などもういたしません!
「ほんと可愛いわぁー」
からかわないでください!
「まぁまぁ。さて、こっちの部屋においでー。」
と、その部屋に案内されて入ると、
「真ん中に立ってねー」
真ん中って、どこ!?
広すぎてわからん!?
「そこよ。ちょっと高くなってるとこ。」
あぁ、ここですね。はい。立ちました。
「さて、儀式の時間よ。」
はい。はい?
「我クン人、魔、妖、魅及び、レラクク他生命クク均衡アデ破シンシウ究極クク邪悪オクユン存在アデ、魔クク姿ユラシウシラ我クンクク聖オクユン光アデ放クラ剣ユラオクオデ。」
はい?
ってあれ。。?
目の前が。。暗くなって。。。。
意識が。。。
「。。。」
ここはどこでい。
狭いな、おい。
魔王様は僕に何をした!?
この壁壊せないのかな?
えい!
普通に壊れたんですけど!?
ってか見たことある風景。
儀式したところやん!
ってかこれ卵!?卵の中に入ってた!?
「とうとうなってしまったわね。」
ま、魔王様!?どうなってるんですか!?
「あぁ。長い間眠ってたようだな。あれか?完全変態ってやつか?」
いや変態じゃない!ってかなんですかこれは!?
「どうなってるんですか?」
「はぁ。まだ分かってないのか?」
〖ネクス。下位神LV1。スキル―邪眼、深淵魔術、魂操魔術、瞬間回復。称号―神になりし者。あなたは神になりました。また、配下として太陽系という領域を得ました。よって称号が変化します。称号―駆け出しの神。〗
いや待て。神とはなんだ。待て。おい。
まるで転生話じゃねえか。
「いいじゃない。スライムに転生するよりはよっぽどいいでしょ?」
うん。
にっこり笑います。
そしてこう言います。
そういう問題じゃないです!魔王様!
魔王様の魔法のセリフについてですが、解けますか?( ´∀` )
武田信玄の暗号をそっくりまねて作りました。(というか暗号を作るサイトで作った)
まぁ簡単な暗号なので、簡単に解けると思いますよ。笑
こんどは短編作品で、ミステリー系を書こうかなぁと思ってます。
今後もよろしくお願いします。